■丙寅・丁卯の納音 ■音律:徴 ■五行:火性
納音【炉中火】の人は、十干の丙と丁が持つ最も旺盛な強い火のエネルギーと、十二支の寅と卯が持つ木のエネルギーが樹上に宿り、木の援助を得て盛んに燃え上がるありさま…。薪を燃やすように盛んに燃え上がる様をイメージ。天と地に火の竈(かまど)を生じて、全てのものが初めて活動するところからこの名前が付く。
古来、日本人は囲炉裏に火を入れ、暖を取るだけでなく、食べ物を調理したり、湿った洗濯物を乾かしたりと、多用途に活用してきました。そのため、炉中火の人の最大の特徴は「多くの場面で役立つこと」にあります。この資質を活かすためには、周囲からの期待に応え、多様な能力を身につける努力を怠らないことが求められます。自分の可能性を限定せず、多方面で力を発揮できる「柔軟性」が、炉の中から広い世界へ飛び出すための鍵となるのです。しかし、その火は炉の中でこそ役立つものであり、もし外に飛び出せば火事を引き起こす…。他人に迷惑をかけてはいけない。そのため、多くの薪を得る、すなわち多くの人々の支援や真心を集めることが開運の鍵となります。短気を起こさず冷静さを保つことも重要。努力を惜しまずコツコツと目標に向かって進む人。人を信じ奉仕をすることで自らの知性や才能を活かして成功する傾向があります。
炉中火の人が人生を豊かにするためには、「ご縁」の力が重要です。火は単体では存在できず、燃料となる薪や炭が必要。周囲との関わりや助けによって自分の力を発揮できます。そのため、「どのようなご縁を得るか」以上に、「得たご縁をどう活かすか」を考えるべき。ご縁を深く理解し大切にする姿勢が、人生を豊かにする道を開いてくれます。
炉中火の人はしばしば、現状から飛び出したくなる衝動に駆られます。囲炉裏の火がパチパチと弾けて外に飛び出そうとするように、窮屈さを感じると規則や環境を破ろうとする傾向があります。しかし、その衝動をコントロールせずに行動すると、周囲との摩擦や問題を引き起こすことになります。この「衝動を抑えられない」という特徴は、開運の妨げにもなり得るのです。
燃え続ける炉中の火は、薪をくべ続けてくれる人が必要です。今いる環境や役割を大切にし、短気を起こさず、冷静にその場で力を燃やし続けることが重要。頻繁に環境を変えることは、運勢を悪化させる要因となります。置かれた場所で力を発揮することこそが、自分の可能性を広げる鍵なのです。
古き良き日本文化の原風景「竈(かまど/くど)」は、炉中火の象徴。その火はちろちろと静かに燃え続け、心を穏やかにしてくれる。炉中火の人もまた、穏やかさを大切にし、周囲を温めながら自分の役割を果たしていくことで、多くの人々に愛される存在になれるのです。感情に流されず、冷静で穏やかな心を持つことが物事を成就させる秘訣。
また、炉中火の人は勉強や学びを通じて自分を高めることが求められます。ただし、学びは実践と結びついて初めて価値を持つものです。多くの人の役に立つような学び方を心がけ、自分の専門性を高めながら、それを実際に活用することで、天がその努力を見逃すことはありません。縁を活かし、与えられた使命を果たしていくことで、囲炉裏の中からしか見えなかった景色が、一変して広い世界が見渡せるようになるでしょう。どれだけ人のお役に立てる使命を全うするかが人生を拓くカギ。小さな目標で満足することがあるため、大きなビジョンを持つことが重要。概して良い納音。待つ力と行動力を兼ね備えたとき、炉中火の人の人生は無限の可能性を秘めたものとなるでしょう。
🅰:丙寅 長生
運命の流れが活動的。長生でもあり若い時代から運気が発展する。また若い内に独立する事によってどんどん発展が見込めます。一般に婚期が早く妻徳がある。凶星にあったり、五行がかたまらなければ、夫婦縁に恵まれて発展します。たとえ末子でも親の恩恵を受け、又第三者の力を得て若くして発展し、故郷を離れ独立して成功している人も多い。男性であれば社会的に相当な地位名誉が得られる。五行が安定していてサラリーマンをしていても、やがては自分で独立独歩の道を歩き相当に発展する。男女とも名をなして社会に活躍している人が多い干支です。女性でも非常にしっかりしていて、学者なども多い。この星が出ていれば努力しだいで前途洋々たる立派な未来を手に入れることでしょう。又それだけの成果は間違いなく上がります。
🅱:丁卯 病
親の縁が薄い。親があっても頼りにならない。だいたい、親元を早く別れて中年より安定して運気が活発になりますが、一般にこの運の人は体が弱い人が多いので、健康には注意が必要です。しかし中年以降、晩年にかけては健康ばかりではなくて運命的な強さがあります。女性によいとされる。今は苦労していても、耐え難きを耐えて行けば、中年以降に発展します。しかし、芯の強い人ではないので、健康には一応気を付けて下さい。
🔥 【炉中火】と相性の良い納音 TOP3
🥇第 1位:大林木
納音 | 相性の理由 |
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大林木【相性最強】 |
✅炉中火にとって木は燃料となり、燃え盛るためには欠かせない存在。 特に大林木は「大きな森林」の象徴であり、その安定した供給力によって炉中火を長く燃やし続けることができる。 大林木もまた、炉中火によって適度に間引かれたり、その熱を受けてより強く成長するため、お互いにとって有益な関係。 |
相性の活かし方 | ✅大林木の人は包容力があり、炉中火の人を支える役割を果たすので、ビジネスや結婚で最高のパートナーになれる。 ✅炉中火の人は熱意と行動力を持ち、大林木の人のビジョンを具体的な形にする力がある。お互いの強みを活かし、協力し合うことで大きな成功をつかめる。 |
🥈 第2位:覆燈火
納音 | 相性の理由 |
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覆燈火【堅実発展】 |
✅覆燈火は「提灯やランプの火」のような存在。 炉中火とは同じ「火」の性質を持ちながらも、覆燈火は屋内で安定した明かりを灯し、炉中火は屋外の炉で熱を発する。 つまり、方向性は違えどお互いを補い合う関係であり、炉中火が大きなエネルギーを生み出す一方、覆燈火は そのエネルギーを「制御」する役割を担う。 |
相性の活かし方 | ✅炉中火の人は勢いが強すぎて暴走しがちだが、覆燈火の人がブレーキ役になれる。 ✅覆燈火の人は慎重で内向的な面があるが、炉中火が背中を押し、行動力を高めることができる。 ✅一緒にいることで、エネルギーを有効に活用し、適材適所で成功しやすくなる。 |
🥉 3位:山頭火
納音 | 相性の理由 |
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山頭火【競争力UP】 |
✅山頭火は「山の上で燃える火」であり、炉中火と似た性質を持つ。 しかし、山頭火は燃え広がりやすく、炉中火のような安定した火の力で支えられることで、コントロールされた形で大きな影響を与えることができる。逆に、炉中火も山頭火の「広がる性質」によって、新たな道を開拓することができる。 |
相性の活かし方 | ✅山頭火の人はカリスマ性があり、大胆な行動が得意。炉中火の人の実務的な能力と組み合わさることで、成功へと導かれる。 ✅お互いにインスピレーションを与え合う関係なので、共にいることで新しいアイデアが生まれやすい。 ✅仕事面でも恋愛面でも、刺激的な関係を築くことができる。 |
🔥 相性の悪い納音🥇 1位:大海水
納音 | 相性の理由 |
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大海水【破壊的関係】 |
✅炉中火は「炉の中で燃える火」であり、安定した環境でこそその力を発揮する。しかし、大海水は「広大な海の水」であり、炉中火を一瞬で消し去るほどの力を持っている。つまり、大海水の人が持つ「包容力・流動性」と炉中火の人の「情熱・安定性」は根本的に相容れず、関係性が極端になりやすい。 |
具体的な相性の悪さ | ✅大海水の人は自由奔放で変化を好むが、炉中火の人は計画的で安定を求めるため、価値観が合いにくい。 ✅炉中火の人の情熱や努力が、大海水の冷静さによって打ち消されることがあり、モチベーションを失いやすい。 ✅大海水の人は感情をあまり表に出さない傾向があり、情熱的な炉中火の人にとって「何を考えているのか分からない」存在になりやすい。 |
相性改善策 |
❄️ 1. 役割分担を明確にする ❄️ 2. 感情の共有を意識する ❄️ 3. 共通の目的を持つ ❄️ 4. ほどよい距離感を保つ |
炉中火の著名人 |
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内田有紀さん 1975年11月16日生まれ |
黒木瞳さん 1960年10月5日生まれ |
高嶋ちさ子さん 1968年8月24日生まれ |
羽生結弦さん 1994年12月7日生まれ |
役所広司さん 1956年1月1日生まれ |