四柱推命の『四柱』ってナニ?
四柱推命はどのように運勢を知ることができるかというと、個人が誕生した年・月・日・時刻をそれぞれを1本の柱と見立て、まずこの4つの柱を調べることからスタートします。
4つの柱
年柱(ねんちゅう)
月柱(げっちゅう)
日柱(にっちゅう)
時柱(じちゅう)
4つの柱の意味
年柱:先祖全般(根)や霊的バックボーンを表す。大まかには50歳~65歳の期間を意味し、特に年干は祖父、年支は祖母を表す。
月柱:両親(幹)を表す。中年期(30代~40代)の働き盛りを意味する(最も重要)。父母や兄弟姉妹を表し、特に分ければ月干を父、月支は母を表す。安田流では月上の天干星を中心星に観ます
日柱:自分と配偶者(枝)を表す。初年期(10代~20代)の運気を知る事が出来る。日干は自分を表し、日支は配偶者を表す。
時柱:子孫(実)を表す。65歳~死ぬまでの最晩年期を意味します。人生の帰結ともいえる柱で、本人の寿命や子孫運を意味する。時柱に良い変通星や十二運があると子孫運や晩年運が良い場合が多い
四柱推命の『四柱』とは、生まれた年を基にした『年柱』、生まれ月を基にした『月柱』、生まれた日を基にした『日柱』、生まれた時刻を基にした『時柱』の4つで構成されます。
この4つの柱に、60干支のなかからその方だけが持つ干支が複雑に絡み合ってでき上がり『命式』(表にした時に必要となるもの)というものが作成され、これによってその人の運勢などが見えてきます。
四柱推命の【命式】
鑑定例をもとに
命式の観方を知る
命式の見方を上図に説明 ①から⑧の順番で見てください
以下、大雑把ですが実際の観方をサクサク説明していきます
以下、大雑把ですが実際の観方をサクサク説明していきます
① 日柱に注目!まず日干が何かを知る
日干は自分を表し、命式本体の隠れた本質の様なものです。上図では日干は丁(ひのと)になります。丁は自然界では人口の火や灯火・月を表します…文化や芸術性のある星ですね。
② 次に月柱に注目!月上の変通星を観ます
月上の変通星を下で支えているのが地支による変通星です。上図例題の命式では、月上の変通星は偏官、そしてその十二運が病で、地支による変通星は偏印となります。偏官には男(偏夫)や仕事という意味もあり、月上に偏官を持つ女性は夫の代わりに仕事をする人もおられます。病は繊細な12運で芸能・医療・ボランティア等にも縁がある十二運ともいえます。また、地支による変通星が偏印ですが、偏印には芸能や知恵という意味もあります。上図例題の月柱は月上の偏官が地支の偏印を生じている形で、柱の上下で「官印」の形、仕事に良い形になっています。
③ 次に年柱の天干(変通星)を観ます
上図例題では正官となっています。正官には夫(正夫)や仕事という意味があります。例題の女性は年月に官星(正官・偏官)が二つ並ぶ命式ですから、本質的に仕事が好きな女性となります。また、女性の場合は官星は男を表しますので、複数の男(夫)となり、離婚・再婚を繰り返す暗示もあります。この月上の天干(変通星)と年柱・時柱の変通星の関係が良い関係(生じたりする)の場合は、変通星の並びが良いともいえます。
④ 次が時柱の天干(変通星)を観ます
月上の変通星を中心に年上・時上の変通星がどの様な関係になっているかがポイントです。上図例題では、食神(長生)が時上に出ています。食神は馬力のある月上の偏官を上手に抑える作用があり、愛嬌や人気の星といえます。故に、上記例題の女性は人気稼業(歌手)に向き、男にも上手に甘える運を持った女性となる(火の比肩が1個とあまり強くなく、しかも双つある官星の気を上手に抜く印星が裏(地支)のある。絶妙なバランスを持った命式となりますね…。命式本体の月上の変通星を中心に年時の変通星がどの様に関わっているかを見ながら丸い円の五行図のバランスを観ます。
⑤12運について観る。年月日時刻の天干(変通星)の強さを12の運で表現したもので必ず変通星とセットで観ます。
⑥地支による変通星について観る。上の天干(変通星)を下で支えているようなものです。
⑦次にこの命式にとって、どの様な大運(周期的な運)が良いのか悪いのかを見極めていきます。
例題女性の場合は、大運に財星が来ると良いと思います(気の流れが食神→財星→官星と流れ、家庭運や財運がアップ)。また例題の場合、嫌な大運は財星を尅する強い比劫、そして官星を強く尅する傷官の時ともいえます。時上の食神を尅する偏印の大運も少々注意が必要かも知れません。
大運周期は当方流派の場合2年運~10年運まであります(流派により周期は異なります)