あなたの周りに、こんな方はいませんか。
絶体絶命のピンチに陥っても、どこからか救いの手が差し伸べられる人。
なぜかいつも、重要な局面で、最適なタイミングとチャンスに恵まれる人。
彼らは、単に「運が良い」のでしょうか。
東洋の深遠な叡智『命理学』は、その現象を、偶然や幸運という言葉では片付けません。
その背景には、『天徳(てんとく)』という、目に見えない、しかし絶大な力を持つ「守護の星」の存在がある、と説きます。
『天徳』とは、あなたが、あるいはあなたの祖先が積んできた「徳」が、天からのご加護となって、あなたの人生を守り、導く力のこと。
ここでは、この最強の吉星の秘密を紐解き、あなたがその力を自らの人生に活かすための、具体的な方法をお伝えします。
第一章:『天徳星』
~あなたに宿る、神聖なる守護の力~
『天徳星』とは、四柱推命における最も強力な吉神の星であり、「天徳貴人(てんとくきじん)」と、その力をさらに強めるパートナーである「天徳合(てんとくごう)」という、二つの星の総称です。
この星を、ご自身の命式の中に生まれ持つ方は、ご先祖様からの深い愛情と徳に、生まれながらにして守られていると言われます。
しかし、たとえ命式に持っていなくとも、心配は要りません。
『天徳星』は、運氣の流れ(大運・流年・流月・流日)によって、誰の人生にも、必ず巡ってきます。
その最大の力は、「化凶為吉(かきょういきつ)」。
あらゆる厄災を打ち消し、大難を小難に、小難を無難に変え、時には「禍転じて福と為す」という、劇的な好転をもたらす、絶大な浄化の力です。
天中殺や大殺界(空亡)といった、人生の困難な時期でさえも、この星の光は、あなたが進むべき道を、優しく照らしてくれるでしょう
第二章:『天徳』を、人生の羅針盤とする
では、この神聖なる守護の力を、私たちはどう活用すれば良いのでしょうか。
その答えは、「人生の重要な決断のタイミング」にあります。
【天徳日・天徳方位の活用法】
ビジネス・契約:
会社の設立登記、重要な契約の締結、高価な買い物(不動産、自動車、宝飾品など)。これらを「天徳日」に行うことで、その決断は天の祝福を受け、物事がスムーズに進み、後々のトラブルを防ぐことができます。天徳の時期は、比較的良い結果へと導かれやすい
健康・癒し:
原因不明の不調に悩む時、あるいは、自分に最適な治療法を受けたいときや長患いをしてなかなか良くならないとき、又は良い医師と出会いたいと願う時。「天徳方位」にある医療機関を訪ねることで、思わぬ解決の糸口が見つかることがあります。
精神的な飛躍:
「天徳」が巡る時期は、精神性が高まり、天からのインスピレーションを受けやすい時です。天職との出会いや、人生を根底から変えるような「良い気づき」や「悟り」を得ることも少なくありません(特に印綬に付く天徳の時期)。この時期に神社仏閣を参拝し、ご祈祷を受けることは、その効果を最大限に高めます。
あなたの『天徳』を見つける方法
あなたの『天徳星』は、生まれ月から導き出すことができます。
以下の表で、ご自身の生まれ月が示す「天徳貴人」と「天徳合」をご確認ください。
誕生月 | 天徳貴人 | 天徳合 |
1月生まれ | 庚 | 乙 |
2月生まれ | 丁 | 壬 |
3月生まれ | 申 | 巳 |
4月生まれ | 壬 | 丁 |
5月生まれ | 辛 | 丙 |
6月生まれ | 亥 | 寅 |
7月生まれ | 甲 | 己 |
8月生まれ | 癸 | 戊 |
9月生まれ | 寅 | 亥 |
10月生まれ | 丙 | 辛 |
11月生まれ | 乙 | 庚 |
12月生まれ | 巳 | 申 |
生まれ月の確認表(簡易版)
※生まれ月の節入り日は、年によりずれることがあります。
1月生まれ | 1月5日~2月3日 |
2月生まれ | 2月4日~3月4日 |
3月生まれ | 3月5日~4月4日 |
4月生まれ | 4月5日~5月4日 |
5月生まれ | 5月5日~6月5日 |
6月生まれ | 6月6日~7月6日 |
7月生まれ | 7月7日~8月6日 |
8月生まれ | 8月7日~9月7日 |
9月生まれ | 9月8日~10月7日 |
10月生まれ | 10月8日~11月6日 |
11月生まれ | 11月7日~12月6日 |
12月生まれ | 12月7日~1月5日 |
※これは簡易的な方法です。より正確なあなたの天徳星と、それが巡ってくる具体的な時期(天徳年・天徳月・天徳日)を知りたい方は、パーソナル・コンサルテーションで詳しくお伝えします。
第三章:天の祝福を受ける、心の在り方
しかし、『天徳星』は、誰にでも、無条件にその力を与えてくれるわけではありません。
この星は、「善なる心」にのみ、共鳴します。
天徳が力を失う時:
我欲や邪心、過度な利己主義、そして他者への感謝を忘れた時、『天徳星』の光は、あなたの元から静かに去っていきます。たとえ素晴らしい命式に生まれても、その心次第で、人生は輝きを失うのです。
天徳が最大限に輝く時:
素直で、誠実な心。自らの使命を信じ、たゆまぬ努力を続ける姿勢。そして、ご先祖様や、目に見えない存在への感謝と畏敬の念。
そのような「貴命(きめい)」の生き方をする人に、『天徳星』は、喜んでその絶大な力を貸してくれる、生涯の守護神となるのです。
【天徳と、あなたの才能(変通星)】
あなたの『天徳星』は、その巡ってくる時期のテーマ(変通星)によって、その輝き方が異なります。

まとめ:徳を積み、徳を活かす生き方へ
『天徳星』の叡智を知ることは、単に「幸運な日」を知ることではありません。
それは、私たちの人生が、自分一人の力だけでなく、ご先祖様から受け継がれてきた、目に見えない「徳」の連鎖の上にあることを、深く理解することです。
そして、今、私たちが積む「徳」もまた、未来の子孫たちへと、受け継がれていくのです。
私たちFOURPILARSは、あなたが生まれ持つ『天徳』の力を最大限に引き出し、人生の重要な局面で、最善の『時』を選び取るための、具体的な戦略をお渡しします。
いにしえの叡智を、あなたの未来を照らす、確かな光へ。
その感動的な変容を、ここから始めてみませんか。
※もっと詳しく知りたい方は、このまま下へスクロールして読み進んでください。
【天徳方位 早見表】
生月干支 | 天徳貴人(天徳方位)/ 天徳合(天徳方位) |
寅(2月) | 丁(南)・壬(北) |
卯(3月) | 申(西)・巳(南) |
辰(4月) | 壬(北)・丁(南) |
巳(5月) | 辛(西)・丙(南) |
午(6月) | 亥(北)・寅(東) |
未(7月) | 甲(東) |
申(8月) | 癸(北) |
酉(9月) | 寅(東)・亥(西) |
戌(10月) | 丙(南)・辛(西) |
亥(11月) | 乙(東)・庚(西) |
子(12月) | 巳(南)・申(西) |
丑(1月) | 庚(西)・乙(東) |
※方位の出し方は 現在あなたが住んでいる自宅を起点とした方位とお考えください。
天徳(天徳貴人、天徳合)になる条件とは?
【下表は天徳貴人になる条件です】
干支 | 丁 | 申 | 壬 | 辛 | 亥 | 甲 | 癸 | 寅 | 丙 | 乙 | 巳 | 庚 |
月支 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 | 子 | 丑 |
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【下表は天徳合になる条件です】
干支 | 壬 | 巳 | 丁 | 丙 | 寅 | 己 | 戊 | 亥 | 辛 | 庚 | 申 | 乙 |
月支 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 | 子 | 丑 |
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7種の天徳星
天徳の組み合わせ
天徳は天干で成立する場合と地支で成立する場合があり、天徳貴人の組み合わせの種類は全部で7種類あります。
① 甲己 (きのえ・つちのと)
② 丙辛 (ひのえ・かのと)
③ 戊癸 (つちのえ・みずのと)
④ 庚乙 (かのえ・きのと)
⑤ 壬丁 (みずのえ・ひのと)
⑥ 寅亥 (とら・い)
⑦ 巳申 (み・さる)
この7種類は「干合(かんごう)」と「支合(しごう)」の組み合わせと言い、結びつきが強い組み合わせである。天徳は十干の人もいれば十二支の人もいます。
十干の関係同士は、非常に強く惹かれ合う『運命の相手』を表し、支合の関係同士は『肉体的な結びつき』を表し五行で隣り合っている支合相手とは離れられないほど良い相性と言えます。
天徳星の強弱
天徳の強さは十干の天徳の方が十二支よりも強く働きやすく、年柱に付く天徳はやや弱い。変通星では印綬に付く天徳が一番良く働き、比肩(劫財・敗財)に付く天徳は効果は少し弱くなる。
干支による天徳星の強い順番 ①<②<③<④<⑤<⑥の順に天徳の効力も厚い |
①庚・乙 |
②壬・丁 |
③戊・癸 |
④丙・辛 |
⑤甲・己 |
⑥寅亥、巳申 |
※地支の天徳⑥は天干星の天徳よりも弱いとされています
自分自身の四柱に天徳が付いている方は、生まれつき徳を積んだ先祖の守りを受けやすくなります。四柱に無くても行運(大運・流年・流月・流日)に天徳星が巡りますと、そのとき(時期)には先祖の守りや導きを得る事が出来ます。大運や流年に巡ってきた時は守られる運気の中にいますから何か新しい事に挑戦してみたり困っていることが解決方向へ導かれますので、こういう時期こそ積極的な行動を取ることが勧められます。
自分の運気が良く働く年がわかる‼
天徳が十干の人 必見【甲己・丙辛・戊癸・庚乙・壬丁】
天徳年早見表
天徳貴人が十干の人は10年単位で考えるため、下表で自分の十干支を探し西暦下一桁の数字をチェック!西暦と照合すれば天徳年がカンタンにわかる!
十干支 | 天徳年 |
【甲】下一桁「4」 | 2024年 2034年 2044年 |
【乙】下一桁「5」 | 2025年 2035年 2045年 |
【丙】下一桁「6」 | 2026年 2036年 2046年 |
【丁】下一桁「7」 | 2027年 2037年 2047年 |
【戊】下一桁「8」 | 2028年 2038年 2048年 |
【己】下一桁「9」 | 2029年 2039年 2049年 |
【庚】下一桁「0」 | 2030年 2040年 2050年 |
【辛】下一桁「1」 | 2031年 2041年 2051年 |
【壬】下一桁「2」 | 2022年 2032年 2042年 |
【癸】下一桁「3」 | 2023年 2033年 2043年 |
生まれ育ちよりも成長出世する貴命
命式:四方干徳(しほうかんとく)
四柱中に天徳星が2つ以上ある命式を特に「四方干徳(しほうかんとく)」となる貴命(きめい)。先祖の功徳に預かること数知れず、大難が少難となって凶事にも九死に一生を得ることが出来る命ともなり、最強。不思議なラッキーさで危険や災難を逃れます。ここで「天徳星」が2つある場合、同じ「天徳星」が2つあるよりも、天徳貴人と天徳合が共に命式中に出ている方が良いとします。
有名人では、女優の沢尻エリカさん・Snow Manメンバーの目黒蓮さん・映画監督の是枝裕和さんが四方干徳の命式。常に四方を天徳に守られているという非常に強い運をお持ちです。なるほど納得ですね…
さらにこの「天徳星」には人間の精神性を高め、目覚めや悟りに導く効果があります。「天徳星」が現われる時期に、天職と出会ったり、何かより善なるものに目覚めたりすることがあります。天徳日にご祈祷すると、より次元の高い世界と通ずるという効果もあります。
「天徳星」には願いが叶うという意味もあります。ただし悪事には用いることは出来ません。また、病気の検査などの日は、却って「天徳星」の日は避けた方が良いともされています。それは、実際は何らかの病因があるのに、本人の病気であって欲しくないという願望が現われて、検査結果に一時的に良い結果が出てしまい、本当の病因を探し出すことができないことがあるからです。
天徳星が働かない場合
もともと天徳貴人は、善霊に守護する星であることから、我欲が強くなりすぎたり邪心があっては天徳貴人は働きません。生まれ育ちよりも成長出世する命を貴命と呼び、生まれ育ちよりもおちぶれる命を賎命(せんめい)と呼ぶ。利己的ではない貴命と利己的である賎命。四方干徳なる貴命に生まれても、邪念・我欲・自惚れ強く何の努力もしなければ賎命へと近づきます。善なる天徳星は、素直にまっすぐな心でたゆまぬ努力をし続ける貴命の持ち主には大いに喜んで働いてくれる守護神なのです。
変通星との関係
開運アドバイス
【流年:比肩星の天徳】
天徳の力は弱いが旺ずる場合は何とかなるも休囚する場合は期待は薄い。人との競争や兄弟姉妹の為に力を貸す場合もある。しかし地支が休囚する場合はその効果は弱い。(分離の問題に対して希望が叶う場合も多い)。比肩の流年の天徳を用いて平和に離婚が出来た実例もあります。
【流年:敗財・劫財星の天徳】
比肩星の時と同様 天徳の働きは弱い。また比肩の五行大過の場合は天徳の強い働きは期待出来ません。この時期は大切なものを失いやすいが四方干徳の場合は難を逃れ易い。
【流年:傷官星の天徳】
官星との尅の弱い場合は天徳の効果は期待できる。傷官と官星との尅が弱い場合はこの時期での創業も悪くはない。会社創立の登記などは代表者の天徳貴人の日を利用するのも良い。また会社の登記は、四柱の良い日に行うと将来は発展する場合が多い。男子の求職や女子の結婚には良い時期とは言えない。しかし天徳貴人の月日を利用すると比較的導かれやすい。
【流年:食神星の天徳】
食神星は地支旺相する場合には天徳の効果を期待することが出来ます。女性にとっては子供(子孫)。男性にとっては妻の援助ありこの時期に愛情・恋愛・結婚を考えると良い。また商売等では良い時期で忙しい時期となります。しかし選挙や試験などは良い年ではない。遊びやすい傾向になるのでスケジュール管理が必要となる。食神の地支が旺ずれば天徳方位の学校を狙うのも良い。しかし倒食の場合は天徳の効果は薄い。
【流年:財星の天徳】
旺相する財星に天徳が付く場合には天徳の効果は大きい。五行が安定し、食傷→財と気が流れれば財の流動の喜びが有ります。この時期は家屋の購入・立替・土地の購入に一番良い時期です。土地を探す場合も、天徳方位、天徳日を利用すると希望の買い物が出来やすい。また契約日も天徳日を利用すると導かれた契約が出来る。地鎮祭・上棟式・引越しなどもこの日を利用すると良いでしょう。特に商取引などの場合は四方干徳の流年 天徳を用いると成果を上げる事が出来ます。男女共に結婚や商業的な面でも良い時期です。しかし財星が大過する場合には逆に金銭的な問題に注意。財星と比肩星が多くその尅が強い方は金銭の貸借や保証人には注意が必要・その場合には、天徳日によく話し合って行うと導かれる。しかし財星が休囚する場合には天徳の効果は薄いので天徳ばかりを頼る事もNG。財が旺ずる場合の天徳は効果が期待できる。
【流年:官星の天徳】
女性の場合には良い官星に天徳が付く年に結婚すると良き夫を得られる。(男性もその様な傾向があり)。また官星の時期は変動や変化も起こりやすい時期。しかし官星太過でなければ天徳を利用すれば上手くいきやすい。
【流年:印星の天徳】
学問・技芸・仕官・求職・試験・選挙などを暗示するのが印星。その印星に天徳が付けばその志望が達成しやすくなる。天徳星の付いた印綬の時期には良い教えや気付きが得やすく内面が豊かになりやすい。特に印綬には目上の引きたてという意味もありますので印綬の天徳は最高です。印綬に付く天徳の年の結婚等は目上の紹介や見合い等で良い縁を得ることも多い。旺相する印星は良いが休囚する印星は稔が少ない場合もあります。天徳日に契約書の交付を行うと契約時に起きるトラブルが少なくて済む。
印綬につく天徳貴人が一番強く作用します。天徳の意義は天佑神助という意味があり、印綬にも人からの援助・引立てという意味があるからです。比肩・敗財・劫財につく天徳は7割の働きとなって、効果が弱くなります。天徳そのものの働きは地支が休囚(死・墓・絶)していても、基本的に関係ありません。また天徳星には「倒食」解除の効用があります。
天徳貴人は先祖の積んだ徳を得ることができる大吉星であることがわかったと思います。裏を返せば、自分が積んだ徳も後世に引き継いでいくことになるということですね…
※正確に天徳星を調べたい場合は、命式の月柱干支(または月柱十二支)から天徳貴人を割り出して観ます。