サファイアとは
青い宝石の代表格である「サファイア」は、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、アレキサンドライトと並んで「五大宝石」に数えられ古来より特別なものとして扱われてきました。ます。サファイアはルビーと同じ「コランダム」という鉱物の一種で、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇ります。
コランダムの中でも赤い石はルビー、青以外の色の石は全てサファイアと呼ばれます。そのため、ピンクや紫など、一見ルビーのように見える石でも、鑑定すると「ピンクサファイア」「パープルサファイア」と判定されることがよくあります。
サファイアは硬度が高く頑丈なため、天然でも質の低いものや人工のものは工業用に広く使われています。ルビーと同じく硬くて割れにくいことから、持ち主に「カリスマ性や勝負運」を与え、会社や家庭などの「土台を固める」力があるとされています。
また、サファイアの落ち着いた青色は「直感力や集中力」を高め、ルビーの力強い赤色は「積極性や行動力」を高めると言われています。どちらの石にも素晴らしい意味が込められていますが、「知性と堅実さ」を求めるならサファイア、「情熱と行動力」を求めるならルビー、というように考えると選びやすいかもしれません。
サファイア:青い宝石の王
透き通るような深い青色が美しいサファイアは、宝石の中でも特に人気が高い石です。ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、アレキサンドライトと並び、「五大宝石」の一つに数えられています。実は、サファイアはルビーと同じ鉱物である「コランダム」の仲間です。コランダムは、酸化アルミニウムを主成分とする鉱物で、不純物として微量の鉄やチタンを含むことで、様々な色に変化します。
コランダムの中でも、赤い色の石をルビーと呼び、青以外の色を持つコランダムはすべてサファイアに分類されます。そのため、ピンクや紫など、一見ルビーのように見える石でも、実際には「ピンクサファイア」「パープルサファイア」と呼ばれることがあります。
サファイアは、その美しい青色から、古くから「空の色」「海の色」と表現され、王族や貴族に愛されてきました。深い青色は、冷静さや知性を象徴するとされ、王冠や指輪など、権威や威厳を示す宝飾品に用いられてきました。現代でも、サファイアは、その美しさだけでなく、持ち主に幸運や成功をもたらすと信じられており、婚約指輪やネックレスなど、様々な宝飾品に用いられています。
サファイア:硬さと強さの象徴
サファイアは、その名の通り深い青色が印象的な宝石ですが、実は青以外にも様々な色合いが存在します。ピンクや黄色、緑色のサファイアも珍重されており、その多彩な表情が人々を魅了してきました。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持ち、傷がつきにくいことから、古代から「守護の石」として、また「誠実」「慈愛」「知恵」の象徴として、王族や貴族に愛されてきました。
サファイアの硬さと耐久性は、宝飾品のみならず、様々な分野で活かされています。例えば、時計の文字盤を覆うガラスや、精密機器の部品にもサファイアが使用されています。これは、サファイアが摩耗や衝撃に強く、長期間にわたってその性能を維持できるためです。また、近年では、人工的にサファイアを製造する技術も進歩しており、その用途はますます広がっています。
このように、サファイアはその美しさと強さで、古くから人々を魅了し続けてきました。天然のものは希少で高価ですが、人工サファイアの登場により、より身近にその輝きを楽しむことができるようになっています。サファイアは、私たちの生活を支える様々な場所で、静かにその存在感を放っていると言えるでしょう。
特徴 | 詳細 |
---|---|
色 | 青が代表的だが、ピンク、黄色、緑など様々な色がある |
硬度 | モース硬度9 ダイヤモンドに次ぐ硬さ |
耐久性 | 傷がつきにくく、摩耗や衝撃に強い |
象徴 | 守護、誠実、慈愛、知恵 |
用途 | 宝飾品、時計のガラス、精密機器の部品など |
その他 | 天然物は希少で高価、人工サファイアは用途が拡大 |
石と相性の良い納音 |
潤下水・井泉水・長流水・天河水・大渓水・大海水 |
浮気封じの石
皇帝ナポレオンの願いを叶えたサファイア
フランスの初代皇帝ナポレオンは、若い頃に「無骨でつまらない年下の男」と思われていた未亡人ジョゼフィーヌに恋をしました。彼女は後にナポレオンと結婚しましたが、もともと貴族生まれの彼女は好奇心旺盛で浪費家であり、移り気強く、次々と愛人を作り続けました。ナポレオンは、彼女の浮気に悩み、最も大事にしていた「皇帝の石」サファイアをプレゼント。サファイアには「色欲を封じる」効果があるとされ、ジョゼフィーヌは夫に尽くす良き妻となりました。「皇帝の石」と呼ばれたカール大帝のサファイアは、持つものを必ず皇帝にするという至高の宝石。あっけなくその宝石を手放してしまったナポレオンはたちまち他の女性に関心を持ちはじめ愛人との間に子供を授かります。子供を持てなかったジョゼフィーヌは最終的に離婚を決意。ナポレオンは生涯不自由のないよう彼女に宮殿と財宝を与えましたが、別れた後は衰退し、最期は孤島で幽閉されました。一方、ジョゼフィーヌは「元王妃」としてロシアで尊重され、華やかな生活を送りその生涯を終えました。
もしも彼の手にサファイアが残ってたとしたら…
歴史が変わり、違う結末になっていたかもしれませんね。
石言葉
石言葉は「誠実・徳望・慈愛」です。サファイアは品格を感じる宝石ですが、石言葉にもそれが言い表されています。
サファイアは別名「聖人の石」とも呼ばれています。特別な力を持つと信じられていたサファイアは、枢機卿や司教など聖職者の指輪にも用いられていました。サファイアの指輪をした手で信者に触れることで、誠実さを与え、悩みから救うことができると考えられていたのです。
他にも、サファイアは身に着ける人の心を映すとも言われ、不誠実な人が身に着けると色が変わってしまうという言い伝えまであります。これらはあくまで言い伝えです。ただ、人々が美しいサファイアを好んで選ぶように、もしかしたらサファイアも身に着ける人々を選んでいるのかもしれません。
サファイアは十分な硬度があり割れにくいことから、持ち主に“カリスマ性”と“勝負運”を与える石といわれています。また起業したときや家庭を持ったときなど、何か新たなスタートラインに立ったときに【基盤を固める】効果もあるとされています。
誠実
サファイアのその澄んだ青色は、真実の追求と純粋な心を表しています。サファイアを身に着けることで、嘘や裏切りを避け、信頼関係を築く力を高めると信じられています。誠実であることは、人生のあらゆる場面で重要な要素であり、サファイアはその誠実さをサポートしてくれる存在です。
徳望
サファイアには、持つ人の徳望を高める力があるとされています。徳望とは、他者からの尊敬や信頼を意味し、社会的な地位や人間関係を良好に保つために重要な資質です。サファイアは、その持ち主に高い倫理観と品位を与え、周囲からの評価を高める手助けをします。特にリーダーシップを発揮する場面や、大切な決断をする際にサファイアを身に着けることで、より一層の信頼を得ることができるでしょう。
慈愛
慈愛とは、他者への深い愛と共感の心を意味します。サファイアは、その美しい輝きで心を穏やかにし、持つ人の心に慈愛を育む力があると信じられています。家族や友人、恋人など、身近な人々との関係をより良くし、思いやりと優しさを持って接することができるようになります。サファイアは、持つ人の心に平和と調和をもたらし、愛に満ちた人生に導いてくれます。
石の効果
宇宙のように深く、天空のように広い心を象徴する慈愛に満ちたサファイア。
ダイヤモンドの次に硬く、ダイヤモンドよりも衝撃に強いことから「恋人や夫婦の固い絆」を強める象徴として愛されています。
さらに、憎悪の感情を和らげ心を鎮め、高い集中力を引き出してくれるサファイアは、邪念を取り払い、目標に向かって突き進む “仕事運にも良い影響” を与える効果もあるとされています。
サファイアの色:多彩な表情
サファイアと聞くと、多くの人は深い青色の宝石を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに、サファイアは青色の宝石として有名ですが、実は青以外にも、ピンク、黄色、オレンジ、緑、紫など、実に様々な色を持っているのです。まるで、熟練の職人が作り出した絵の具のパレットのように、多彩な表情を見せてくれます。
では、なぜサファイアはこんなにも色のバリエーションが豊なのでしょうか。その秘密は、サファイアに含まれる微量な元素にあります。例えば、鉄やチタンという元素が含まれると青色になり、クロムという元素が含まれると赤色になります。
さらに、自然の神秘によって、複数の色が混ざり合った、複雑で美しい模様を持つサファイアも存在します。まるで、大自然が長い年月をかけて描いた絵画のようです。一つとして同じものがない、その色の多様性こそがサファイアの魅力と言えるでしょう。
サファイアの色の多様性 | 要因 |
---|---|
青 | 鉄、チタン |
赤 | クロム |
ピンク、黄色、オレンジ、緑、紫など | 様々な元素の組み合わせ |
複雑な模様 | 自然の神秘、複数の色の混ざり合い |
サファイア:石に秘められた力
深い青色が印象的なサファイア。古くから人々はこの石に特別な力を感じ、大切にしてきました。まるで夜空や大海原をそのまま閉じ込めたかのようなその青色は、見る人に冷静さと知性をもたらすと信じられてきました。感情の波に乗りこなし、物事を明晰な頭で判断する力を与えてくれるため、仕事や勉強など、集中力を必要とする場面で力を発揮するでしょう。
また、サファイアは魔除けの石としても有名です。邪悪なものを跳ね返す力があるとされ、身に着ける人をあらゆる災いから守ってくれると信じられてきました。そのため、大切な人を想う気持ちを込めて、お守りとして贈る習慣もありました。
サファイアの持つ力は、外側に向けられたものだけではありません。持ち主の内面にも働きかけ、心の成長を促してくれると言われています。眠っている才能や潜在能力を引き出し、夢や目標を達成するための道を示してくれるでしょう。サファイアは、まさに石に秘められた力を持つ、特別な宝石と言えるでしょう。
サファイア:特別な贈り物
サファイアは、その深く澄み切った青色が、夜空に輝く星を思わせる宝石です。古くから人々を魅了し、愛と誠実さの象徴として、特別な贈り物に選ばれてきました。 愛を誓い合う特別な証として贈られる婚約指輪や結婚指輪に、サファイアを選ぶカップルは少なくありません。ダイヤモンドに次いで硬度の高い宝石であることも、変わらぬ愛を誓うという決意を表すのに相応しいとされています。
サファイアは、9月生まれの人の誕生石としても知られています。夜空を思わせる深い青色は、知性や冷静さを象徴し、持ち主に穏やかな心を授けると言われています。 大切な人の誕生日に、サファイアを贈ることで、その人への愛情と、幸せを願う気持ちを伝えることができるでしょう。 サファイアは、その美しさと込められた意味から、世代を超えて受け継がれる、大切な宝物となるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
色 | 深く澄み切った青色(夜空を思わせる) |
象徴 | 愛と誠実さの象徴 知性と冷静さの象徴 |
用途 | 婚約指輪、結婚指輪 誕生石(9月) |
その他 | ダイヤモンドに次いで硬度が高い 世代を超えて受け継がれる宝物 |
こんな人におすすめ
- 恋人や夫婦の絆を深めたい
- 不の感情を和らげたい
- 悪意から身を守りたい
- 誠実や信頼を与えたい
- 仕事で成功したい
- 冷静沈着な判断をしたい
サファイアの選び方
加熱処理や有色コバルト含侵処理
ビーズとして流通しているサファイアの99.9%は、「加熱処理」されているのはもちろんのこと「有色コバルト含侵処理」が施されています。これは、強度を保つため、屈折率を利用した透明度の改善が目的。
ただし、ベースとなる天然サファイアが品質良くなければ美しさに差ができてしまいます。
そのため、やはり天然サファイアそのものの品質が重要となることは変わりません。欠け凹みや不純物が少なく透明度の高いサファイアを選ぶことが大切。
実際の確認方法としては、鑑別機関による精密な検査によって「コバルト含侵処理」と鑑別書に記載されます。
浄化方法
セージで燻す(スマッジング)、月光浴、クラスター等に置く・流水での浄化
【ホワイトセージでの浄化方法】
- ホワイトセージの葉の先端に火を点けます。
- 手であおいで火を消し、白い煙が立ち昇ったら耐熱容器などにセージの葉を置きます。(ピンセットなどで摘まんでも良いでしょう)
- 浄化したい水晶を煙にくぐらせます。(煙が消えるまで) この時感謝と祈りを込めて浄化を行なうと良いでしょう。
- 浄化が完了したら完全に火が消えたのを確認し、窓を開けて部屋の換気を行います。煙と共にネガティブなエネルギーを外に出します。
※火元の取り扱いには十分ご注意ください。