７．庚午（かのえうま）【鋭い思考で一歩先を行く知恵の使い手】

「庚午」は六十干支の７番目の干支です

心の世界観

庚午の心の世界観は、溶鉱炉で鉄を精錬し、鋭い剣を作り上げる過程を象徴しています。荒々しい鉄鉱石が激しい炎で溶かされ、硬く精緻な剣に変わるイメージ…これが庚午の人の心象風景です。初対面では冷静で上品な印象を与えます。正直な性格の人が多い。特に女性はスポーティでボーイッシュな一面を持っています。内面的には強い正義感と高い自負心を持ち、曖昧な事柄を嫌う傾向があります。知性も高く、鋭い感性と分析力を備えていますが、人間関係においてはやや深みが欠けることがあります。気に障ることがあれば、嫌味な一面が顔を出し、その結果として敵を作ることもあります。物事をすっきりと整理し、無駄を排除する厳格さがあり、曖昧さを許さず、合理的で効率的に物事を進める姿勢が特徴。直感が鋭く、利害関係に敏感で、損得勘定も得意。大きな理想に向かって真剣に取り組み、困難に直面しても耐え、力強く前進します。変化に柔軟に対応できる機動力を持ち、未開の分野で頼れる存在となるでしょう。しかし、この強い特徴が行き過ぎると、時に偏屈で強引に映ることがあります。「自分の信念」に固執し、異なる意見には容赦なく対立することも。逆境でこそ力を発揮するタイプですが、その一方で精神的にはデリケートで繊細な一面も持っています。責任感が非常に強く、与えられた任務に対しては全力で取り組み、最後までやり遂げます。伝統や価値観を重んじ、急進的に見えても本質的には保守的。庚午の人は、溶鉱炉で鍛えられる鉄塊のように、日々地道に自分を鍛えながら目標に向かって成長することが理想的。その鋭い力を周囲のために活かし、責任感と優れた企画推進力を発揮することができるでしょう。磨き上げられた刀のように、無駄なくその才能を最大限に振るいます。親との絆が薄く、幼少期には困難を経験することがあるかもしれません。結婚後は夫に対する不満が出やすく、家庭よりも仕事に重点を置く女性も多い傾向。男女共に、色情問題には注意が必要です。全体的に心に迷いや不安を抱えやすい時期があり、そのために落ち着きが欠ける場合もあります。迷ったり方向を見失ったりした場合には軽率な行動を控え、協調性を高めることで、たとえ盛衰の変動が多くても最終的には大きな成功を収めることができるでしょう。

生まれ持った性質（日柱干支）

敏感で繊細な神経を持ち、負けず嫌いで短気です。張りつめた隙のない雰囲気を漂わせていて、気位が高く、曖昧なものを嫌います。外見の品の良さから優しい感じもしますが、権力にも屈しない正義感と自負心の持ち主で、内面は中々剛情です。理屈っぽかったり、また愚痴っぽいために人に敬遠されがちです。頭が良くシャープな感性を持ち、優れた分析力も持ち合わせているのですが、案外人間的な思慮が浅い所があります。気に入らない人には、情け容赦のない攻撃をします。従って、敵も作りやすい人です。頭がいいだけに、気分を害すると本当に嫌味な性格となります。金銭の使い方にも気をつけないと使うべき時にケチり、変な所で浪費をしたりします。親との縁が薄い生まれで、小さい頃から苦労が絶えません。本人も人の言葉に耳を貸さない所があり、対人関係を悪くします。結婚運も良くありません。女性は夫に不満が多くなります。家庭婦人というより、キャリアウーマン型の女性です。男女とも色情問題には注意が必要です。

運気の傾向【庚午　沐浴　土性　路傍土】

この日生れの人の運気は下の上となり、余り幸運とはいえません。それというのも性格が落ちつきがなく、心が騒がしく、細かい処に気を使うことが不得手で、何事も軽はずみな処が多いからです。明朗で愛嬌があり、人との交際つき合いにはソツがない点が大きな特長で、そのために人気を得て財産もできます。この生れは運命に変化が多く、それも急激に突然に現われるものです。昨日の富者、今日の貧人となる人もいます。従って投機的なこと、金銭の貸借などには十分に気をつけねばなりません。また中には、とかく金使いが下手で、肝心な処にケチで、反面つまらぬ浪費をしたりして、世間の信用を落す人もいます。要するに極端にエゴイストなので、世の中の道理を良くわきまえないからです。とにかく誠実誠意のない人には幸せは来ません。時にはエゴをすてて人の為に働きつくす心掛けを養うべきです。色情も慎まねばなりません。この生れは元来活動的な人ですから、坐り仕事や、室内の手先仕事には適しません。ブローカー、外交、芸能家のように立居の活発な職業に向き、その道で成功します。病気は突然に現われ、急死することもあります。交通事故、心臓病、高血圧は特に注意。癌、酒乱、テンカン、性病などにも注意。