■壬戌・癸亥の納音 ■音律:羽 ■五行:水性
大海水の人は、表面的には穏やかで静かな雰囲気を持ちながらも、その内側には計り知れないエネルギーと情熱を秘めています。十干の壬と癸が冬の水性を宿し、地支の戌と亥が秋の水性を伴うことで、まるで大海のように深遠で広がりのあるものとなる。しかしこの静けさの中には火の性が宿り、内なる熱量を秘めた存在。そのため、一見すると穏やかに見えても、実際には強い信念と大志を抱いており、ときにはその情熱が激しく噴き出すことも。
「大海水」とは水は戌に冠帯し、亥は建禄となり、正規五行と納音五行が共に水で、水の力が最大となり、これに比すべき水が他にないので、「大海水」という名前が付いた。海は生命の起源であり、地球の循環を支える存在。大海水の人もまた、社会に大きな影響を与え、周囲の環境を潤す力を持っています。天に水を持ち上げ、地上へと降り注がせるように、人々の生活や未来に貢献する役割を担っているのです。しかし、この壮大な力を持つがゆえに、その方向性を見誤ると、暴走したり、無謀な行動に走ったりする危険性もはらんでいます。そのため、冷静さと精神的な安定を保つことが、成功への鍵となります。
また大海水の人は、その大きな器ゆえに、周囲から「普通でいること」を求められる傾向にあります。親や教師、上司といった存在が、その内なる可能性を押し込めようとすることで、平凡さの中に生きることを余儀なくされることも。しかし、それによって内側に抑圧されたエネルギーは、やがて別の形で噴出し、偉業を成し遂げる者もいれば、時には破壊的な道を歩んでしまう者もいます。大海水の人は、自らの強大なエネルギーを自覚し、それを善なる方向へ昇華させる努力を惜しんではなりません。
大海水の人は、壮大なスケールで物事を考え、社会を潤す存在となることが求められています。海が日々、天に水を持ち上げ、それを雨として地上に降らせるように、大海水の人もまた、自身の力を社会のために循環させていくことが、成功の秘訣となるでしょう。三十種類ある納音の中でも、大海水は特に運の力が強く、六十干支の中では丙午と並ぶ最大の強運を持つ存在。五行のバランスさえ整えば、強い福分を享受し、社会において大きな役割を果たすことができるでしょう。そのためには、持ち前の聡明さと端正な性質を活かし、冷静な判断力を持ちながら、自らの使命を全うすることが肝要です。
🅰:壬戌 冠帯
十二運が「冠帯」で、納音の運も強いので、若い頃には苦労があっても、中年以降に大きく発展します。余程自己の命式・五行が悪くなければ、人生に徳をもって発展します。ただし五行に水が太過を起こした場合には、その影響はすこぶる大きく、特に敗財・劫財・偏印・偏官七殺などが一緒に出ている場合を最も恐れます。流年・大運に水が多く現れた場合、人生に無理をすると、その凶星をまともに受けるので、慎重を期するより致し方がありません。そういう失敗がなければ、たとえ凶星が現れても必ず救われる星です。性質も聡明で端正ですが、時として性急さが仇となることもあります。
🅱:癸亥 帝旺
十二運が「帝旺」で、五行に水が沢山出たり、干支合して水が出たりすると水難の相になってしまいますが、五行が安定していて、四柱が良ければ、人生において有終の美を飾り成功する人が多い星です。だから五行と四柱で毒にも薬にもなるのですが、この星は納音中でも最大の強運の持ち主。その素性も火の帝旺とは全く異なり、運が頂点に達した時でも急落する様な事は少なく、性格も礼節、信義に篤く人から尊敬を受ける人が多いものです。女性は正に才媛であり、学問・芸能・技能・技術の素質があり、人に愛されて成功する人が多い星です。職業の範囲も広く、医者・作家・教育者・芸術家・デザイナー等があっています。水に五行が固まっている場合は、運命的な変動が激しくなります。火が強い場合には水の力を抑えられてしまうので、本来の「大海水」とは言えなくなります。
大海水の著名人 |
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綾瀬はるかさん 1985年3月24日生まれ |
小西真奈美さん 1978年10月27日生まれ |
桑田佳祐さん(サザンオールスターズ) 1956年2月26日生まれ |
明石家さんまさん 1955年7月1日生まれ |
タモリさん 1945年8月22日生まれ |