『前回の記事』では、生命力の全ての土台となる「第一チャクラ」の世界を探求しました。
大地にしっかりと根を張ったあなたの魂は、次に何を求めるでしょうか。
それは「他者」との関わりです。
私たちの人生の喜びと苦しみのそのほとんどは、この「人間関係」から生まれると言っても過言ではありません。
その複雑でしかしかけがえのない人間関係の全ての鍵を握っているのが、今回探求する第二チャクラ(セイクラルチャクラ)なのです。
第一章:感情の海
~喜びと創造性を司る第二チャクラ~
「第一チャクラ」が揺るぎない「大地」であるならば、「第二チャクラ」は、その上で豊かに揺らめく「海」です。
感情、セクシャリティ、そして生命を生み出す創造性。
その全ての源泉がここにあります。
このチャクラは、私たちが他者と心を通わせ喜びを分かち合い、そして新しい「何か」を創造していくためのエネルギーを司ります。
それは芸術作品かもしれないし、新しいビジネスかもしれない。
そして、もちろん新しい生命そのものかもしれません。
【第二チャクラが健やかな時、あなたの人生は…】
自然な笑顔と魅力に満ち溢れ人々を惹きつける。
家族やパートナーとの関係が良好で深い安心感に包まれる。
好奇心が旺盛で人生を心から楽しむことができる。
自らの感情を豊かに表現し創造的な活動に喜びを見出す。
【第二チャクラが不調和な時、あなたの人生は…】
人間関係のストレスが絶えず、常に孤独感や欠乏感を感じている。
他者の評価を過剰に気にし、嫌われることを恐れ本心を言えない。
嫉妬心や依存心に苛まれ、感情のコントロールが難しい。
人生に対する不満や不安が尽きず、何事にも無気力になってしまう。
この感情と創造性の海が、穏やかで豊かであるかどうか。
それが私たちの人生の「幸福度」そのものを決定づけているのです。
第二章:過去の傷跡
~なぜ感情の海は荒れるのか~
第二チャクラの不調和は、多くの場合私たちの過去、特に幼少期の経験にその根を持っています。
親や身近な大人との関係の中で、十分に愛情を感じられなかった経験。
あるいは、自らの感情や欲求を抑圧しなければならなかった記憶。
それらが癒えることのない「傷」となり、私たちの感情の海に見えない「嵐」を引き起こすのです。
その現れ方は、二つの極端なパターンを取ることがあります。
自己否定感、自信のなさ、過剰な嫉妬心。エネルギーが内側へと向かい自らを責め世界を拒絶する。
傲慢さ、過剰な自己主張、頑固さ。エネルギーが外側へと暴走し他者をコントロールしようとし変化を恐れる。
これらの症状は時に、セックスやアルコール、買い物といった特定の何かへの「依存症」として現れることもあります。
それは、決してあなたの意志が弱いからではありません。
ただあなたの内なる感情の海が「助けて」と、叫び声を上げているサインなのです。
第三章:天然石という「月の引力」
では、この荒れた感情の海をどうすれば穏やかな状態へと導けるのでしょうか。
その一つの答えが、特定の「色」を持つ天然石の力を借りることです。
海が月の引力によって潮を満ち引きさせるように。
第二チャクラは、その色である「オレンジ色」のエネルギーと強く共鳴します。
この色の天然石は、あなたの感情の海に穏やかな「月の引力」として働きかけその荒れた波を優しく鎮めてくれるでしょう。
【第二チャクラを癒し活性化するオレンジの石たち】
第二チャクラの色である「オレンジ」は、喜び、創造性、そして温かい人間関係を象徴する色。
この色のエネルギーを持つ天然石を身に着けることで、あなたの凍てついた感情の海は再び温かい生命の流れを取り戻します。
サンストーン、カーネリアン、オレンジガーネット、ロードクロサイト
もしあなたが、
「人間関係に、疲れ果てている」
「人生に、喜びを、感じられない」
と、思うのであれば、
まずこの第二チャクラを癒すオレンジの石をお守りとして身に着けてみてください。
その太陽のような温かいエネルギーが、あなたに「自分を愛し、人生を楽しんでいいんだ」という最も大切なメッセージを思い出させてくれるはずです。
終章:あなたの創造の扉が開く
チャクラとは、決して難解な神秘主義ではありません。
それは、あなたの人生の現在地を示し次なるステージへと進むための道筋を照らし出してくれる内なる虹の羅針盤です。
あなたの過去の傷が癒され、この第二チャクラが本来の輝きを取り戻した時。
あなたは、ただ愛されるだけの存在から自らの手で、愛と、美を「創造」するアーティストへと変容します。
次回は、その創造のエネルギーを社会的な「成功」へと繋げるための鍵。
「自我」と「力」を司る、「第三チャクラ」の世界を探求していきます。
あなたの人生の物語が今どの色の章を迎えているのか。
その答えを見つける知的な旅へようこそ。