2025年は「巳年」(ヘビ年)であり、「辰巳天井」の相場格言が示すように、相場や人生においても一進一退の波がある年になる可能性があるでしょう。そこで、「竜頭蛇尾」ではなく「竜頭竜尾」のように、年の初めから終わりまで、力強くポジティブに生き抜くため、この年大切になるポイントの考え方と開運行動、さらにラッキーカラーや2025年 日干ごとの流年(年運)の運勢傾向もご紹介します。運気アップにお役立ていただけましたら幸いです。
世の中の「ホワイト化」が一段と進んだ2024年。コツコツと基盤を作り、堅実に物事を進めてきた方にとっては朗報!結果がでます。2025年は「乙巳(きのとみ)年(覆燈火/ふくとうか)」というエネルギーを持ち、乙(木の属性)と巳(火の属性)の組み合わせが示すのは、「積み上げた成果や蓄積が爆発的な力を生み出す」といった特徴です。
2025年干支【乙巳(きのとみ)】について
【乙/[音]きのと】とは、十干の2番目にあたります。「軋(きしむ)」のことであり、「すれ合うこと」を意味する。春になると万物が自ら擦れ合い軋(きしみ)みあいながら、殻を破って抜け出すことを示す。草木の幼芽が、いまだ自由に伸長し得ないで、屈曲している状態を表す。ひ弱そうに見えるが、とつとつグニャグニャしながら真っ直ぐに伸びないで、辛抱強く目的に向かって進む性質を持っている。故に、柔軟性や協調性を象徴。周囲との調和を保ちながら自身の目標に向かって進んでいく様子を表す。
【巳/[訓]み[音]し】とは、十二支の6番目にあたります。巳の語源(巳/い:やむの意)は、自然界の草木が繁茂の極限に到達した有り様を表す。細長い体がうねうねする様を表す巳の象形文字。うねうねする様は委蛇(いい)と言い、この「イ」が「シ」に転化したもの。推命学の立場では、巳は火に属し午とともに南方火盛る位を指します。「乙」と「巳」は木生火(もっしょうか)という組み合わせで、木は燃えて火を生むという関係。つまり、成長とエネルギーの発展が強調される年となります。過去の乙巳年に起きた出来事を見てみると、変革や革新、または大きな挑戦や進展が見られます。乙巳年は特に、新しいアイデアやプランが生まれる年としても知られており、人々が積極的に動き、変化を求める傾向が強い。長く隠されてきたものが次々と露見、火事場の馬鹿力を発揮するがごとく、2025年は劇的な変化が起き益々世の中が大きく変わっていく年となるでしょう。
過去の乙巳年における歴史的転換期と次代への移行展開
転換期 | 事項 | 次代 |
乙巳645年 |
大化の改新 |
天皇中心の国家体制の始まり |
乙巳1185年 |
壇ノ浦の戦い |
源氏による武家政治の始まり |
乙巳1605年 |
徳川家康の隠居 |
戦国時代の終わり |
乙巳1905年 |
ポーツマス条約 |
日露戦争の終結 |
乙巳1965年 |
東京オリンピック後 |
戦後復興から高度経済成長の始まり |
乙巳2025年は、個人や組織、社会や産業構造なども終わりと始まりの年になるかも知れないですね…。
2025年の乙巳年は、変革と成長がテーマ。物事が成長しきった後、それを駆動力にして急激な進展が起こり、激しい変化や新たな動き、新しい始まりを生む年となりそうです。この年は新しい挑戦をしやすい年であり、発展のためには柔軟性や適応力が求められます。
2025年の納音「覆燈火」の影響とは
火のエネルギーを封じるようなイメージもある「覆燈火」が暗示するのは、物事の表面化、新たなステップに進む、エネルギーの封じ込め、一時的な停滞、または物事が予定通りに進まないことがあるということ。つまり、乙巳年は勢いよく始まっても途中で障害や困難が立ちはだかる可能性がある。どんな準備が必要か、以下ポイントです。
注意力と警戒心
覆燈火の年は、感情や思考が見えにくくなる時期です。意思決定が難しくなることがあり、直感に頼りすぎないように注意する必要があります。
覆燈火の年は、感情や思考が見えにくくなる時期です。意思決定が難しくなることがあり、直感に頼りすぎないように注意する必要があります。
計画の見直し
自分が進もうとしている方向性が本当に正しいのか、一度立ち止まって再評価することが大切です。思いがけない障害に直面した際にも、柔軟に対応することが求められます。
自分が進もうとしている方向性が本当に正しいのか、一度立ち止まって再評価することが大切です。思いがけない障害に直面した際にも、柔軟に対応することが求められます。
人間関係の注意
火のエネルギーが覆われているため、人間関係において誤解や意見の衝突が生じやすい年でもあります。特に身近な人から嫉妬を受けやすいのでコミュニケーションに慎重さを持ち、普段から言葉の選び方や行動に注意を払いましょう。
火のエネルギーが覆われているため、人間関係において誤解や意見の衝突が生じやすい年でもあります。特に身近な人から嫉妬を受けやすいのでコミュニケーションに慎重さを持ち、普段から言葉の選び方や行動に注意を払いましょう。
「乙巳」の納音は、【覆燈火/ふくとうか】。これは灯篭や堤灯のような自分の周囲を照らす器具であり、燈火(灯火、光)を覆い隠すという象意を持ちます
まとめ
2024年に着実に積み重ねたものを、2025年ではどんどん活用するタイミングが来るでしょう。特に「自分の計画や目標が大きなエネルギーに変わる」ことが予想されるため、そのエネルギーをうまく活かす方法を考えておくことが重要です。直感や衝動に頼りすぎると失敗するリスクもあるため、慎重に計画を練り、着実に行動することが大事な年。身に付けたスキルや知識等を活用するための計画を見直したり、具体的なアクションプランを策定しておくこと。今だけでなく、5年後の世の中にも対応できるように先々を見越したうえで戦略を練るなど同時進行で行うことが大切。過剰なエネルギーを封じ込めるような年でもあるため、多少紆余曲折があったとしても前に進めることが大事。普段の行いや発言・習慣がそのまま出てしまうなど、ごまかしの利かない年です。日頃からの継続的な努力や、たとえ誰も見ていなくても普段から自分を律する力を育むことがとても大切。他者との関係においても自分で出来ることは進んで行い周囲に信頼される自分になること。翌年2026年は「信頼」がある人がチャンスを得る年になります。世のため人のために能力を活かすことで運気が開ける=成功のカギとなります。
2025年の開運ラッキーカラー
緑色【グリーン】
緑は「成長」「再生」「安定」を象徴する色です。巳年には、新しいスタートや変化を迎えることが多いため、緑色が持つ安定感や成長のエネルギーを取り入れることで、前向きな変化を引き寄せやすくなります。
金色【ゴールド】
金色は「繁栄」「富」「豊かさ」を象徴する色です。金色を取り入れることで、物質的な豊かさや精神的な満足感を得られるとされています。特に新しい挑戦をする際に積極的なエネルギーを引き寄せます。
紫色【パープル】
紫は「高貴」「直感」「神秘的なエネルギー」を象徴する色であり、巳年のように変化を伴う年においては、直感や新しい洞察を引き出す色として有効です。精神的な安定や深い洞察を得るために有効です。
2025年日干ごとの流年(年運)運勢傾向
【2/3の立春から、翌年の節分まで】
日干:甲(木の陽)
運勢傾向:甲の流年は「敗財・病」が示される年です。2024年は比肩の反言の年であり、命式にとって嫌な大運が来ている方の場合は分離(別れ)があった人も。2024年はそれなりに頑張れたと思いますが、2025年は少々疲れが出やすい年となるでしょう。「敗財」は自分の宝(財とはお金・健康・愛情)を失いやすい兆しを示します。情に流されてお金が流れる場合もあり。「私の気持ちを分かってほしい」というニーズ【欲求】から、人間関係もチグハグしやすくなります。「病」は健康面での注意を促しますので健康管理に注意の暗示。
対策と注意点: 何事も感謝と思って取り組み相手の話を傾聴する姿勢でいること。節制を学び、無駄遣いを避ける。特に自己投資や浪費癖のある方ご注意を。過信や無理な投資は避けるべき。生活習慣病にならないためにも健康管理に努めましょう。8・9月は要注意月。10月情に流され異性問題に発展しそうなので注意して下さい。
日干:乙(木の陰)
運勢傾向: 乙の流年は「比肩・沐浴」が示される年です。「比肩」は分離を意味し、乙巳反言で大運が良くない方の場合は、分離運(別れ)があるでしょう。別れたいと思っている方は、その気持ちが強くなりますし、職場を辞めたいと思っている方は、その気持ちが強くなります。人間関係での分離以外に健康が損なわれたりお金を流す暗示あり。「沐浴」不安定さがあるものの好奇心旺盛なエネルギーに満ちます。比肩には新しい出発という意味もありますので、良くも悪くも独立心が強まり新たなフィールドに足を踏み入れたくなるでしょう。自己革新や整理整頓が求められる時期です。
対策と注意点:仲間や協力関係を意識し、周囲との調和を保つことが重要。自己の成長や学び、整理整頓が進みます。成功するための基盤を整えましょう。新しい挑戦においては協力者が大切。結婚や新居購入等の場合は注意の暗示。月運は、8月9月注意。自己改革においては急がず、着実に進むことを心がけましょう。
日干:丙(火の陽)
運勢傾向: 丙の流年は「印綬・建禄」が示される年です。「印綬」は学問や知識・知恵を意味し、勉強や研究には良い年です。受験生やリスキリング(学び直し)学習等に良い結果を得られるでしょう。「建禄」は名誉や地位、社会的評価を示し特に仕事や地位向上に良い影響を与える年となりそうです。命式にとって良い大運が巡って来ましたので、独身の方の場合、目上の引立てによって良いご縁を得る暗示も。しかしながら印綬には財星を反尅する意味もありますので、恋愛の盛り上がりはイマイチかも。
対策と注意点:10月11月は少し注意の月。今年は学びや成長が大きく進む年です。自分の実力を過信せず、謙虚に取り組むことが大切です。焦って成果を求めないようにしましょう。
日干:丁(火の陰)
運勢傾向: 丁の流年は「偏印・帝旺」が示される年です。非常にエネルギッシュな年となります。「偏印」は創造性や独自性を示し、勉強や研究には良い年。創造的な仕事において大きなチャンスがあり、名誉や地位の向上が望めます。特に趣味など自分が興味を持つものにはのめり込む傾向にあります。「帝旺」は力強さや権威の意味を持ち、自分の能力を最大限に発揮できる年であり、特に自己表現において成果が期待できそう。しかしながら偏印は別名「病気の星」の意味もありますので体のメンテナンス機会に健診を上手くお役立てください。
対策と注意点:自分の力に過信しすぎると、周囲との摩擦が生じる可能性があります。謙虚さを忘れずに行動しましょう。また、命式本体や大運に食神があり、倒食となっている場合は注意が必要。例えば、健康問題。食神(食神星)は食べる神様と書くだけあり、食べ難い病気等にも注意が必要かも知れません。
十分な睡眠時間を確保。女性の場合は、お子様の事にご注意。妊活をされている女性の場合、ご懐妊し難い時期と言えます。3月10月11月は少し注意の月。
日干:戊(土の陽)
運勢傾向: 戊の流年は「正官・建禄」が示される年です。「正官」は地位や名誉の意味を持つ。「建禄」は独立、成財、社会的信用を示します。女命の場合、命式にとって良い大運が来ている場合は、良い配偶者(夫)に出会える暗示あり。また、男性の場合で就活をされている方は、良い職場に出会う暗示あり。仕事や社会的地位において安定と成長が期待される年です。ただし、命式本体や大運に強い傷官がある場合は、その反対にガタガタする場合もあります。
対策と注意点:頑固になりすぎないようにしましょう。柔軟な対応が大切です。権威や安定した収入が得られ、仕事面での成果が大きく見込めます。信頼を得る年です。2月3月5月12月は少し注意の月。
日干:己(土の陰)
運勢傾向: 己の流年は「偏官・帝旺」が示されます。「偏官」は地位・名誉・出世の意味を持ち、現状を変えたいエネルギーが強くなる年。男性の場合は仕事を変えたくなる傾向。命式にとって良くない大運の場合、職場に不満がある方は、隣の芝生が青く見える場合もあります。また既婚女性の方は、夫に対する不満も出やすい時期とも言えます。「帝旺」は力強さや権威を示します。自分の力を発揮することで、大きな成果を得ることができるでしょう。
対策と注意点:自己主張や権力争い等に巻き込まれそう。強いエネルギーを持つ一方で、衝突や対立が発生することもあります。この様な年は、カッとならない様に冷静な判断が必要です。特に命式本体や大運に強い傷官が出ている場合は、ガタガタしやすい年とも言えます。対立や衝突を避けるため、落ち着いて応じることが大切。無理に力を行使しないようにしましょう。2月3月4月12月は少し注意の月。
日干:庚(金の陽)
運勢傾向: 庚の流年は「正財・長生」が示されます。「正財」は財産・不動産・金銭を意味し、命式本体や大運に強い比肩が出ていない場合は、不動産や物の購入には良い年となります。男命の場合は、良い妻に出会える暗示もあります。気の流れが食傷星から財星へと生じていれば、金運も良く巡ります。
「長生」は円満・成長や発展を意味し、安定した収入や物質的な充実を感じることができる年となります。
対策と注意点: 財運が良好で、経済的な安定が期待できます。長期的な成長が見込まれる年です。物質的な安定に安心しきらず、精神的な成長や人間関係も大切にすることが重要です。4月5月は少し注意の月。
日干: 辛(金の陰)
運勢傾向: 辛の流年は「偏財・死」が示されます。「偏財」は流動の財運・営業・商売の意味を持つ。財運という観点では旺相する十二運の偏財が望ましですが、動きのある偏財に死が付くと、それに慎重さも加わり、地に足がついた計画を練ることが出来るでしょう。「死」は不決断・終わりや変化を意味します。この年は、経済的に不安定な状況に直面する可能性があり、過去の行動や決断に結果が出る時期になりそう。
対策と注意点: 振り返りと整理を行うことで、新しいスタートを切る準備ができます。財運が不安定なので、無駄遣いやリスクの高い投資を避けることが大切。偏財には父親という意味もあるので、お父さんの事を意識されると良いかも知れません。既婚男性は異性とのロマンス発展に要注意。4月5月は少し注意の月。
日干:壬(水の陽)
運勢傾向: 壬の流年は「傷官・絶」が示されます。「傷官」は感受性や感情、挑戦的な力を意味持ち、傷官の年は何かと閃きが生じやすい年です。「絶」は終わりや新しい始まりを示します。鋭い感覚の傷官にユニークな発想の絶が付きますので、新鮮で驚くような閃きがあるでしょう。今年は、過去の終わりを迎え、新しいチャレンジに向かう年になりそう。大きな変化の兆しがあります。命式や大運に良い財星が出ていれば金運アップも。絶の傷官は、傷官の中では一番良い傷官と言われています。
対策と注意点: 新しい始まりやチャレンジに向けて動き出すことができる年です。過去の問題を整理して、次のステップに進むことができます。短期的な結果を求めず、長期的な視野を持って行動することが重要です。6月7月は少し注意の月。
日干:癸(水の陰)