四柱推命×宝石療法
五行ジュエリー®
あなたの人生という旅のおともに

貞享の改暦

貞享暦は、渋川春海がみずからの観測に基づき、中国元代の授時暦に中国と日本の里差(経度差)を補正し、1年の長さが徐々に変化するという消長法を援用して改良した暦法です。貞享元年(1684)10月に改暦の宣下があり、暦号を「貞享暦」と賜りました。それ以前は、春海はこの暦を「大和暦」と称していました。

改暦の機運のなかで、前例にならい中国の明の官暦「大統暦」をそのまま用いようとする伝統派に対し、春海は3度上表し、みずからの『大和暦』の採用を願い出ます。将軍家綱の後見役である保科正之(ほしなまさゆき)や、徳川光圀(とくがわみつくに)をはじめとする幕府の有力者の知遇を得た春海は、改暦に不可欠な政治力をも持ち、改暦を成功に導いたのです。この改暦によって幕府は編暦の実権を握り、暦は全国的に統制されました。春海はその功により、幕府の初代天文方に任命されました。

 

◆[古暦帖](貞享2年(1685)伊勢暦)◆出版年:1684(貞享元年)

貞享の改暦後、最初の伊勢暦。前文に「貞観以降用宣明暦既及数百年推歩与天差方今停旧暦頒新暦於天下因改正而刊行焉」と改暦の理由を述べている。

TOP
error: Content is protected !!