春になるとなぜか心がざわつき、新しいことを始めたくなるのはなぜでしょう。
秋の夜長にふと物思いに耽り、内省的になるのはなぜでしょう。
そして、肝臓の不調が「目」に現れ、腎臓の疲れが「耳」に影響を及ぼす。
一見、何の関係もないように見えるこれらの事象。その全てが、実はたった一枚の壮大な「地図」の上で美しく、そして論理的に繋がっているとしたらあなたはどう思いますか。
その地図こそが、いにしえの賢者たちが数千年の時をかけて自然と人間を観察し続けて完成させた究極のデータバンク。それが『五行配当表』なのです。
第一章:『五行配当表』~万物を映し出す魔法の鏡~
『五行配当表』とは、この世界の森羅万象——季節、方角、色、味覚、感情、そして、私たちの身体の臓器——その全てを【木・火・土・金・水】という五つの基本的なエネルギーに分類し、その相互関係を一覧にしたものです。
それは、まるで魔法の鏡のように宇宙の法則が私たちの心身や日々の暮らしの中に、どのように現れているのかを驚くほど鮮やかに映し出してくれます。
例えば「木」のエネルギーという一つの視点から見てみましょう。
●季節は「春」(万物が芽吹く)
●方角は「東」(太陽が昇る)
●色は「青(緑)」(若葉の色)
●味覚は「酸味」(身体を引き締める)
●感情は「怒り」(エネルギーが外へ向かう)
●臓器は「肝」(解毒と新陳代謝を司る)
●身体部位は「目」「爪」
この繋がりが見えてくると、いにしえの人々の洞察に思わず息を呑むはずです。
「春」という季節になぜかイライラし(怒り)、デトックス(肝)が必要になり、花粉症で「目」が痒くなる。
その全ての事象が「木」という一つのエネルギーの異なる側面として見事に繋がっているのです。
第二章:暮らしに活かす季節の叡智
この壮大な地図を手にすれば私たちは、日々の暮らしをより賢くそして豊かにデザインすることができます。
それは、自然のリズムに自らの心身を優しく調律していく気高い営みです。
「水」が象徴するのは、「知性」と「内省」。そして、生命エネルギーを蓄える「腎」。 この時期は、外へ向かう活動を少し控え、静かな環境で知識を蓄え自らの内面と向き合うのに最適 な時です。
食事では、黒豆や黒胡麻といった「黒い食べ物(水の色)」や適度な「塩辛味(水の味)」を取り入れ、生命力の源泉である「腎」を優しく養生してあげましょう。
季節と季節の間には、「土」が支配する、調整期間「土用」が訪れます。
「土」が象徴するのは、「安定」と「信頼」。そして、栄養を吸収し身体の土台を作る「脾」。
この時期は、派手な行動は避け、地に足を着けた誠実な行いを心がけること。そして、かぼちゃやさつまいもといった「黄色い食べ物(土の色)」や自然な「甘味(土の味)」で心と身体を緩め次の季節へのエネルギーを蓄えることが大切です。
「木」が象徴するのは、「成長」と「始まり」。そして、エネルギーの代謝を司る「肝」。
冬の間に蓄えたエネルギーを、外へ向かって解き放つ時です。新しいプロジェクトを始めたり、積極的に人と交流したりするのに最適な季節。
食事では、春野菜などの「青い食べ物(木の色)」や心地よい「酸味(木の味)」で冬の間に滞っていた身体を目覚めさせ、「肝」の働きを助けてあげましょう。
このように季節のエネルギーを理解し、その流れに沿って自らの暮らしをほんの少し工夫するだけで、あなたの心と身体は、驚くほど健やかで生き生きとした状態を取り戻すのです。
終章:あなたの人生という小宇宙の調和
『五行配当表』が示すのは、単なる知識ではありません。
それは、あなた自身が宇宙の法則と共鳴し合う一つの尊い「小宇宙」であるという揺るぎない真実です。
あなたの身体の不調、感情の波、そして人生のサイクル。
その全てが、この壮大な法則の中にその原因と解決策のヒントを必ずや見出すことができます。
私たちFOURPILARSは、この『五行配当表』という究極の羅針盤を用い、
あなたの人生という小宇宙の、どこで、なぜ、不調和が生じているのかを、
精密にそして深く読み解いていきます。
森羅万象を貫くこの美しい法則を知る時、あなたの世界の見え方は一変するでしょう。
その感動的な旅へあなたをご案内します。
五行配当表
木 火 土 金 水
五作用 曲直 炎上 稼穡(かしょく) 従革 潤下
五季(季節) 春 夏 長夏 秋 冬
五時 朝 昼 午後 夜 夜中
五方 東 南 中央 西 北
陰陽 少陽 太陽 - 少陰 太陰
五色 青 赤 黄 白 黒
五声(不調した時の声) 呼 笑(言) 歌 泣 呻
五能 生 長 化 収 蔵
五常(五徳) 仁 礼 信 義 智
五臓(臓器) 肝臓 心 脾 肺 腎
五腑 胆 小腸 胃 大腸 膀胱
五根 / 五官(病気が現れる部位) 目 舌 口 鼻 耳
五主 / 五体 筋・爪 血脈 肌肉・唇 皮毛 骨髄・髪
五志(不調時の感情、不調をもたらす感情) 怒 喜・笑 思・慮(考) 悲・憂 恐・驚
五情 怒 楽 欲 喜 哀
五感 視 聴 臭 味 触
五味/五宣 苦 甘 辛 鹹 酸
五禁 辛 鹹(塩辛さ) 苦 甘 酸
五穀 麻・胡麻 麦 米・稗(ヒエ) 黍(キビ) 大豆
五畜 鶏 羊 牛 馬 豕
五果 李(スモモ) 杏(アンズ) 棗(ナツメ) 桃 栗
五神 魂 神 意智 魄気 精志
五液(病んだときに変化がある分泌液) 涙 汗 よだれ 鼻水 唾液
五臭 / 五香 臊(羶) 焦 香 腥 腐
五病 語 噫 呑 咳 欠
五音 角 微 宮 商 羽
五味(不調時に好む味、改善をもたらす味) 酸 苦 甘 辛 鹹
五気 / 五天(主な外気) 風 熱・暑 湿 燥・寒 寒・燥
五積 肥気 伏梁 痞気 息憤 奔豚
五労 久行 久視 久坐 久臥 久立
五塵 色(視覚) 触(触覚) 味(味覚) 香(嗅覚) 声(聴覚)
五脈 弦 鉱 代 毛 石
五精 魂 神 意・知 魄 精・志
五動 握 憂 吃逆 咳 慄
五節句 人日 上巳 端午 七夕 重陽
五星 歳星(木星) 熒惑(火星) 填星(土星) 太白(金星) 辰星(水星)
五曜 木曜日 火曜日 土曜日 金曜日 水曜日
五指 薬指 中指 人差指 親指 小指
五味走る所 筋 骨 営・智 気 精
五体(臓と関連部位) 筋 血脈 肌肉 皮膚 骨髄・髪
五華(不調を知らせる部位) 爪 顔面 唇 毛穴、産毛 毛髪
五事 貌 視 思 言 聴
五虫 鱗(魚と爬虫類) 羽(鳥) 裸(ヒト) 毛(獣) 介(カメ、甲殻類と貝類)
五獣 青竜 朱雀 黄麟や黄竜 白虎 玄武
五竜 青竜 赤竜 黄竜 白竜 黒竜
五麟 聳孤(しょうこ) 炎駒(えんく) 麒麟(きりん) 索冥(さくめい) 角端(かくたん)
五畜 犬 羊 牛 鶏 猪
五果 李 杏 棗 桃 栗
五菜 韭 薤 葵 葱 藿(カク 豆の葉)
五変 握 憂 噦 欬 慄
五経 楽 書 詩 礼 易
五金 錫(青金) 銅(赤金) 金(黄金) 銀(白金) 鉄(黒金)
五情 喜 楽 怨 怒 哀
八卦 震・巽 離 艮・坤 乾・兌 坎
月(旧暦) 1 – 3月 4 – 6月 (割当なし) 7 – 9月 10 – 12月
十干 甲・乙 丙・丁 戊・己 庚・辛 壬・癸
十二支 寅・卯 巳・午 辰・未・戌・丑 申・酉 亥・子
元素 有機物 熱物質 土壌 金属類 液体物