壬寅は六十干支の39番目の干支。天干の「壬(みずのえ)」は陽の水のエネルギー。全てを呑み込み、全てを知る広大で深遠なる「大河」を象徴。地支の「寅(とら)」は陽の木のエネルギー。春の訪れと共に力強く芽吹き天へと伸びていく「若き大樹」です。あなたの魂の根底には、この「大河の如き、無限の知性(壬)」と「大樹の如き、純粋な成長エネルギー(寅)」が美しく、そしてどこまでも豊かに融合しています。その生命力に満ち溢れた輝きがあなたに他に類を見ない「人を育てる才能」と「尽きることのない探求心」を与えているのです。
Chapter1.心の世界観
壬寅の世界観は、春の訪れ。雪解け水を集め、どこまでも透明に澄み切った大河がその岸辺に広がる芽吹いたばかりの新緑の森をゆったりと、しかし絶え間なく潤し続けている。春の新緑の森を潤す清らかな大河を象徴します。透明な水がゆったりと流れ、若葉を持つ木々に生命の息吹を与えるイメージ…これが壬寅の人々の心の奥深くに広がる心象風景です。その景色のように、あなたは極めて知的で穏やかで、そして生命を育むことに深い喜びを感じる魂の持ち主です。大河のように、常に新しい知識や情報を求めその思考はどこまでも深く、そして広大。あなたは、物事の表面的な事象に惑わされることなくその根底に流れる本質的な「理(ことわり)」を静かに見抜いています。しかしその知性は、決して冷たく孤立したものではありません。あなたの知性は、常に岸辺の若木(人々)を「育む」ために惜しみなく注がれます。あなたは生まれながらにして、他者の才能を見出しその成長を辛抱強く、そして温かく見守る天性の「教育者」であり「指導者」なのです。
この「大河のようなどこまでも深い知性」と「新緑の森を育むような惜しみない愛情」。
この二つの偉大な要素があなたの内で完璧な調和を保つことであなたという存在に、計り知れないほどの「信頼感」と人を惹きつけて離さない特別な「カリスマ性」を与えています。
あなたは生まれながらにして学問、芸術、あるいはビジネスの世界でさえもその深い知見と人を育てる力で多くの人々を導き、一つの豊かな「生態系」を創り上げるポテンシャルを秘めています。
しかしそのあまりに純粋な理想主義は、時にあなたを結果を急ぎすぎるあまりまだ小さな芽を、その激流で押し流してしまうという過ちを犯させてしまうかもしれません。春の森に安らぎをもたらす大河のように、穏やかで落ち着いた雰囲気を持ち、大きな包容力を備えています。また、他者を思いやり、世話を焼くことに喜びを見いだす心優しい性格。信義を重んじ、自分から進んで人のために尽くすことを厭わない献身的な一面を持っています。その誠実さと真心が、周囲から信頼され、慕われる理由でもあります。雪解け水がもたらす水量の豊かさ、清き大河が森を育むように、壬寅の人は自らの力を注ぎ込みながら大きな目標を追いかけます。「雪解け水」は水量が豊かで時には氾濫を起こして全てを押し流す場合もある。一見、誠実で保守的で穏やかな印象を与えますが、内面には鋭い感性や直感力を持ち、強い独立心と自立した精神が根付いています。見た目と違った激しさを秘めている。また、思考は知的で冷静で、物事を客観的に理論化して組み立てる頭脳を持ち、優しく思いやりがある反面、人を見る目も鋭く内面には懐疑心も強い複雑さがあり、それ故に処世術の巧みなしたたか者でもある。口よりも行動で評価する現実主義者が多く、内面には人の注目を集めたい欲望もあるので、大きなことをやろうとする。物質を引き寄せる財運や芸術的な才能を持つものも多い。一見、穏やかで柔らかな印象を与えますが、内面には強い独立心と自立した精神が根付いています。束縛を嫌い、自由な生き方を求めるため、型にとらわれず、自分らしい道を切り拓いていきます。情熱を注げる目標を見つけると、ひたむきな努力を続け、大胆かつ意欲的に行動します。その向上心は非常に若々しく、力強さを感じさせます。また、思考は知的で冷静で、物事を客観的に理論化して組み立てる頭脳を持ち、優しく思いやりがある反面、人を見る目も鋭く内面には懐疑心も強い複雑さがあり、それ故に処世術の巧みなしたたか者でもある。口よりも行動で評価する現実主義者が多く、内面には人の注目を集めたい欲望もあるので、大きなことをやろうとします。この情熱が過剰になると、心が疲弊しやすいのも事実。河の水が枯れるかのように、力を使い果たすと無気力に陥り、自分らしさを失うことがあります。また、繊細な心を持つため、時に人の意見に影響されやすく、流されやすい一面も見られます。そのため、大きな夢を持つ壬寅の人には、自分のペースを大切にしながら、計画的に物事に取り組むことが必要です。知的で感性が鋭く、優れた観察眼と分析力を持つのも壬寅の特徴。人の本質を見抜く力に長けており、的確な判断ができる賢い人です。壬寅の人は、持ち前の献身的な精神と、目標に向かう情熱を活かして、自分の専門性を深めつつ、安定した努力を積み重ねることで理想の未来を築けます。大河が森を豊かにしていくように、大きな夢を持つことで悠々とした人生を歩むことができます。物質を引き寄せる財運や芸術的な才能を持つものも多い。
②五行:水(天干)-木(地支)/水生木
③種類:漏干干支
④十二運:病
⑤納音:金箔金(音律:商、納音五行:金)
⑥納音十二運:自絶
⑦空亡:辰巳
⑧羊刃:子
⑨日柱の吉凶星(神殺):天官貴人、天佑格、文昌貴人、天厨貴人
Chapter2.その運命:
知の探求者にして慈愛の育成者。水生木の美しい宿命
『壬寅』のあなたは、その魂の本質が「水生木」すなわち、水(知性)が木(成長)を生み出し育み続けるという極めて生産的で美しいエネルギー構造を持っています。あなたの存在そのものが周囲に、「成長」と「発展」をもたらす恵みの源泉なのです。
生まれ持った性質(日柱干支):
すべてを知る大河の知性とすべてを育む大樹の愛情
『壬寅』のあなたは大河のようにどこまでも深く、そして広範な知識を探求し続ける生まれながらの「学者」であり「哲学者」です。その明晰な頭脳と深い洞察力は、多くの人々から深い尊敬と信頼を集めるでしょう。そしてその魂の情熱は、常に「寅」、すなわち「若き大樹(人々)」を育むことへと向けられます。あなたは自らが蓄えた知識と叡智を惜しみなく、次世代へと注ぎ込んでいくのです。少し軽いところはありますが、誠実と保守安定の道を行きます。心に毒がなくしごくあっさりとしていて、嫌味がありません。内面には短気で頑固な処があっても、余り外には出すことはない。陰日向がなく、内面に信念があり、指導者となる器を持っています。几帳面で、思索的で、正義と平和を望むので、自分から喧嘩を売ったりはしません。不思議な財運を持っていて、人徳のある方も多い(命式が悪いとその限りに非ず)。無理をせず、良識という枠の中で、自尊心を失わずに生きたいと望んでいます。少し八方美人的なところと移り気なところが気になります。来る者は拒まずですが、自分から人に媚を売って近づこうとするタイプでもありません。一寸大味で、物事の判断が大雑把で甘い傾向があります。また、災いは外から来くることが多く、妻子が病気になったり、貸し倒れしたりというような災いが降りかかることがあります。女性は中年に夫との生死別が多い星です。勝気で男勝りの女性が多く、話すことが得意なので、しゃべる仕事が向いています。
天賦の魅力と人を惹きつけるオーラ:
あなたは生まれながらにして、穏やかで知的で、そしてどこまでも信頼できる「先生」のような特別な「オーラ」を持っています。その決して威圧的ではない静かなるカリスマ性が多くの才能ある若者たちを、あなたのもとへと自然に引き寄せるでしょう。
内に秘めたる理想主義と焦り:
あなたは、自らが「理想」と信じる完璧な成長の姿を強く追い求めます。その高い理想があなたの指導者としての質を高めます。しかしその純粋すぎる理想は、時に現実の遅々とした成長のペースとの間に苛立ちや焦りを生み、「なぜ、もっと早く成長できないのだ」という、無意識の圧力を相手に与えてしまう危うさをも同時に抱えています。
運気の傾向【壬寅 病 金性 金箔金】
この日生れの人の運気は古くは上の上とし、自然に備わった権業の勢あり、強きに向かって恐れず、変に逢っても驚かず、泰然として山の如く、よく衆を愛し、自づと人の上位に立ち、ついには微賎より身を起こして天下の覇権を握ることもできる大吉運とします。しかしこれは特別な命理の人に限られることで、一般にはそうは簡単に問屋が卸してくれません。まずは中の上の処でしょう。良質としては太腹で仁義に厚く、智謀秀れて積極行動力があるので、大いに人望を集め、また財富も得て富貴の身となることができます。しかし中にはケチンボで、物欲色情に強く、移り気でトリトメのなく、感情に走る人がいたり、或は役にも立たず道楽趣味に夢中になって失敗する人もいます。とにかく自己本位に物事を考えるのが一番悪いのです。いつも他を思いやり、信仰心を厚くして楽天的な精神をもって、人のために働くときは、先の良質が発揮されて、幸せは満々として訪れてきます。ただ女癖を慎しみ、また不意の災難にも備えておかねばなりません。変は突然に現われるものです。病は高血圧、肺、熱病、胃、下の病などに注意。
あなたの使命は、その壮大な知性の流れを無理にコントロールしようとしないことです。
大河は、時にゆっくりと時に速く流れるように。人々の成長のペースもまた一人ひとり異なります。
あなたが結果を急がず、ただゆったりとした大いなる時の流れを信頼し目の前の若木の小さな変化を喜びをもって見守ることができた時。あなたの育んだ森は、いつかあなたが想像もしなかったほど豊かで美しいものとなるのです。
Chapter3.二つの潮流:
金箔金の異なる物語
『壬寅』は、その本質(納音)が「金箔金(きんぱくきん)」という、最も気高く、美しい「金」のエネルギーに属します。これは「国宝級の芸術品を彩る、究極の輝き」を象徴します。
この一見矛盾した組み合わせこそがあなたの真の使命を解き明かす鍵です。
あなたのその「大河」のような深い知性と、「森」を育むような愛情は、ただ人々を育てるためだけに与えられたのではありません。それは、彼らを単なる立派な木に育てるのではなく、一人ひとりが自らの内なる輝きを見出しそれ自体がかけがえのない「芸術品(金箔金)」となるための手助けをするために与えられた神聖な才能なのです。
あなたの使命は、「才能を見出す究極のプロデューサー」となることです。
あなたがその類稀なる知性と深い愛情をもってまだ磨かれていない人々の内なる「輝き」を見出し、それを丁寧に時間をかけて世界でただ一つの「芸術品」へと育て上げていく時。
あなたの人生は最も深く、そして気高い喜びに満たされるでしょう。
Final Chapter.
あなたは、静かなる、時代の源流となる
『壬寅』のあなたにとって人生とは、自らの内に流れる大河の如き知性で新緑の森の如き無限の可能性を静かに、そして絶え間なく育み続ける気高い旅です。
その全てを見通すような穏やかで、しかしどこまでも深い眼差し。
そのどんな時も、決して希望を失わない温かな佇まい。
やがて多くの人々がその計り知れない知性と深い慈愛に自らの未来を託しあなたが育んだ「才能」たちが次々と時代を創り、世界を豊かに彩っていく日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ静かに、そして深くそこに在ればいい。
その全ての生命を育む大河のごとき魂こそが、この乾いた世界がずっと待ち望んでいた真の「教育者」であり未来を創る「偉大なる源流」そのものなのですから。

日干が「壬寅」の有名人の例
【男性】
福沢諭吉(教育者、啓蒙思想家、慶応大学を創設)
東久邇稔彦(政治家、皇族、戦後最初の首相、元軍人)
森喜朗(政治家・首相・自民党、石川県選出、早大でラグビー)
渡辺美智雄(国会議員、自民党、外務大臣、”ミッチー”)
河野洋平(国会議員、新自由クラブ、自民党総裁)
竹中平蔵(経済財政担当大臣、経済評論家)
江本孟紀(野球、阪神のエース、参院議員、大阪知事選で惨敗)
上田耕一郎(政治家、共産党副委員長、共産主義)
中内功(経営者、ダイエー創業者、最後は経営責任を取り退任)
御木本幸吉(経営者、実業家、”真珠王”)
森鴎外(作家、軍医、『高瀬舟』『舞姫』、御典医の家柄)
村上春樹(作家)
寺内大吉(作家、プロレスの解説者)
養老孟司(解剖学者、大学教授、『バカの壁』がベストセラー)
小島功(漫画家)
山本寛斎(ファッションデザイナー、イベントプロデューサー)
五社英雄(映画監督)
三谷幸喜(脚本家、テレビ構成作家、「古畑任三郎」「新撰組」)
ベートーヴェン(音楽家・作曲家〝楽聖〟ロマン派、「運命」)
ポール・マッカートニー(歌手・作曲・ベーシスト<BEATLES>)
高木東六(作曲家)
高倉健(俳優、「山口組三代目」「野生の証明」、ヤクザ映画)
梅宮辰夫(俳優、料理店経営、釣り、ヤクザ映画〝夜の帝王〟)
原田芳雄(俳優、「いつかギラギラする日」)
高松英郎(俳優、「柔道一直線」、鬼刑事役が似合う)
的場浩司(俳優、「大いなる完」「野獣の肖像」「流れ板七人」)
森本レオ(俳優、ナレータ、不倫→「異文化交流」、処女キラー)
城達也(声優、ナレーター、グレゴリ―・ペックの声を担当)
小田和正(歌手、作曲、透き通った声)
別所毅彦(野球、豪球投手、野球殿堂入り)
柴田勲(野球、巨人軍)
金村義明(野球、野球解説者)
松井稼頭央(野球、内野手、スイッチヒッター、西部→メッツ)
芦原英幸(空手家、極真会館、芦原会館・館長、〝喧嘩十段〟)
中田大輔(プロトランポリン選手、タレント、ひき逃げ事故遭遇)
山本博(アーチェリー、ロス五輪銅・アテネ五輪銀、教師、中年の星)
瀬川晶司(将棋・棋士、元会社員→プロ、自伝的小説が映画化)
高木乗Ⅰ(占術家・命理学会・詩人・刀剣鑑定家・元新聞記者)
小池雅章(占術家、西洋占星術+四柱推命・五行易、青山五行)
高木優彰(占術家、西洋占星術、日本占術協会常任理事)
ありえーる・ろどん(占術家、占星術、四柱・気学・タロット他)
須賀祐介(ヘアー・デザイナー、客に著名人が多い)
東郷健(ゲイバー「サタデイ」経営、雑誌『ザ・ゲイ』発行人)
井上日召(国家主義者、右翼、日蓮宗、血盟団事件で要人暗殺)
ポール・ボルカー(経済学者、FRB議長、インフレ封じ込め)
トム・クルーズ(俳優、「トップガン」、LD、Scientology)
ジョルジョ・モランディ(20世紀最高の静物画家、生涯独身)
【女性】
我那覇真子(政治活動家、元編集者〝沖縄のジャンヌダルク〟)
大宅映子(評論家、ジャーナリスト、TVコメンテーター、社長)
コシノ・ヒロコ(服飾デザイナー)
辛酸なめ子(漫画家、コラムニスト、保守系皇室ウオッチャー)
川島なお美(女優「失楽園」ワイン通でプロデュース、胆管癌)
工藤夕貴(国際派女優、ブルーリボン賞新人賞)
大地真央(女優、元宝塚スター、菊田一夫演劇賞、松平健と離婚)
涼風真世(女優、宝塚歌劇団元トップスター、舞台・コンサート)
梶芽衣子(女優、「女囚さそり」シリーズ、「怨み節」がヒット)
夏川結衣(女優、「夜がまた来る」「夏目雅子物語」)
ラッキー・マサコ(ピアニスト、ウィスコンシン大学上級講師)
由紀さおり(歌手・タレント、姉妹で、「夜明けのスキャット」)
上原多香子(歌手、女優、人気グループ<SPEED>)
三沢あけみ(歌手、女優、タレント、「島のブルース」)
辺見えみり(タレント、女優、西郷輝彦と辺見まりの娘)
渡辺満里奈(タレント・司会者・女優・歌手、おにゃん子出身)
白石美帆(タレント・女優・キャスター等、「エンタの神様」)
森山良子(歌手、「この広い野原いっぱい」)
大橋純子(歌手、「たそがれマイラブ」)
根本はるみ(タレント、巨乳系グラビアアイドル、結婚→引退)
島幸子(中部でただ一人のシニアソムリエ)