庚子は六十干支の37番目の干支。天干の「庚(かのえ)」は陽の金のエネルギー。一切の不純物を許さない鋭く、そして硬質な「鋼鉄の剣」を象徴。地支の「子(ね)」は陽の水のエネルギー。真冬の静寂の中、全ての色を失いどこまでも透明に澄み切った「泉の水」です。あなたの魂の根底には、この「鋼の如き、揺るぎない理性(庚)」と「泉の如き、清らかで繊細な感性(子)」が美しくも、どこか張り詰めた緊張感を伴いながら融合しています。その氷の彫刻のようなクールで知的な輝きがあなたに他に類を見ない「洞察力」と「人を惹きつけるミステリアスな魅力」を与えているのです。
Chapter1.心の世界観
庚子の世界観は、真冬のどこまでも続く、暗く静かな海底。そこに沈んだ一つの荒々しい鉄塊が、悠久の時の流れと冷たい水の浸食によって、その鋭い角を少しずつ少しずつ削り取られ、やがては完璧な球体へと姿を変えていく。真冬の海底に沈む鉄の塊を象徴しています。荒々しい鉄塊が冷たい水に浸され、時間をかけて角が削れやがて丸みを帯びる。玉鋼となり鍛錬の末美しいひと振りの聖剣が誕生するイメージ…これが庚子の人々の心の奥に広がる心象景色です。その景色のようにあなたは、その魂の最も深い場所に「庚」という極めて硬質で鋭利な「鋼鉄」の核を生まれながらにして宿しています。しかしその荒々しい核は「子」という、真冬のどこまでも深く冷たい「水」に常に浸されています。あなたの人生経験、そしてあなたが出会う人々との関わり。その全てが清らかな「水」となり、あなたのその鋭すぎる角を時間をかけて丹念に洗い、そして削り取っていくのです。その結果、あなたの外面に現れるのは驚くほど穏やかで温厚で、そしてとげとげしさのない、優しさに満ちた姿。多くの人々はあなたのその円熟した懐の深い人柄に、深い安心感と尊敬の念を抱くでしょう。この「海底の鉄塊のような揺るぎない硬質な核」と「それを包み込む大いなる水のような穏やかな優しさ」。この二つの究極の要素が、あなたの内で完璧な静寂の中で共存することで、あなたという存在に計り知れない深みと人を惹きつけて離さない特別なカリスマ性を与えています。それは、一切の妥協を許さない、完璧主義の精神と物事の本質を瞬時に見抜く鋭利な刃物のような思考力の源泉です。削られた鉄の塊のように、庚子の人は温厚でとげとげしさがなく、優しさにあふれています。純粋な心を持ち、他者への思いやりを忘れずに細やかな気配りをします。利害を超えた誠実な性格で、人を支えようとする姿勢が自然と周囲からの信頼を集めます。一方で、道具として加工される鉄とは異なり、自らの道を選び、他者に従属しない独立心の強さを持っています。好きなことに没頭し、自分の世界を追求する孤高の芸術家のような気質があります。興味を引かれた対象には全力で取り組み、完璧を目指す几帳面さを発揮しますが、逆に興味のないことには冷淡な面もあります。ただし、この傾向が行き過ぎると、視野が狭くなり、効率の悪い選択をすることもあります。粘り強さを持ちながらも限界があり、無理を続けると心が折れやすくなる面もあります。感情的に落ち込んだ場合、立ち直るまでに時間がかかることも特徴。庚子の人はまた、鋭い感性と高いセンスの持ち主。洗練された美意識を活かし、創造性豊かな成果を生み出す力を備えています。ただし、若くしてその才能によって成功すると、うぬぼれによって中年期に足元を掬われる傾向もあるので注意が必要。また、心配性で取り越し苦労的な面があり、若い割には老成した心境になって燃えるような行動力に欠け、素晴らしい運を持ちながら、目標に手が届かないもどかしさもある。その時は思い切った冒険心が必要。聡明で器用な人が多く、一般的なサラリーマン職よりも才能を活かした技術職や芸能関係・スポーツ選手で活躍する人が多い。女性は男勝りの美人が多い傾向。自身の得意分野でその才能を磨くことで、大きな成功を収める可能性を秘めています。庚子の人が理想的な成長を遂げるには、得意な分野に集中しつつ、大局的な視点を忘れないことが重要です。その視野の広さがあれば、内に秘めた優しさと感性を最大限に発揮し、人生の目標に向かって進んでいくことができるでしょう。
②五行:金(天干)-水(地支)/金生水
③種類:漏干干支
④十二運:死
⑤納音:壁上土(音律:宮、納音五行:土)
⑥納音十二運:自旺
⑦空亡:辰巳
⑧羊刃:酉
⑨日柱の吉凶星(神殺):天佑格
Chapter2.その運命:
天からの聖剣と自らを清める金生水の宿命
『庚子』のあなたは、極めて強い意志を秘めた、特別な宿命星『日刃(にちじん)』をその身に宿しています。あなたの刃は、常に真冬の泉の水で研ぎ澄まされ清められ続けている最も鋭利で最も純粋な剣です。
生まれ持った性質(日柱干支):
すべてを見通す鋼の知性とすべてを映し出す水の感性
『庚子』のあなたはその魂の本質が「金生水」、すなわち、金(理性)が水(感性)を生み出し磨き続けるという、自己完結した極めて高度な精神構造を持っています。あなたは他者に頼ることなく、自らの内なる対話を通じて無限にその知性と感性を高め続けることができるのです。その明晰な頭脳と深い洞察力は、あなたをあらゆる分野でトップレベルの専門家や指導者へと押し上げるでしょう。短気でサッパリしていて頑固一徹の所があり、誠実と努力一筋に生きようとします。プライドが高く人に媚びたり甘えたりすることを嫌います。ただ、人情味はあり根は純情なロマンチストです。本来この日柱は福徳命ですが、四柱如何によっては、凶意が出ます。それは若くしてその才能によって成功をすると、ウヌボレによって中年期に足元を掬われやすいのです。負けず嫌いで柔軟性に欠け、直情的で性急なところがあるので、思い込んだら突っ走ってしまいます。ゆったりとした情緒性やゆとりがなく、単純な世界が好きなので、複雑なことを嫌います。男性は自尊心の強い自主独立型の人が多く、金水傷官といって、聡明で器用な人が多いので、サラリーマンよりも才能を活かした技術職や芸能関係、スポーツ選手として生きて行く人が多い星です。結婚運は余りよくありません。また、男性は骨格が確りしていて、肩幅の広い人が多く、引き締まった体をしている人の多い星です(勿論四柱によりますが)。
女性は男勝りの美人が多く、サッパリとした磊落な性格です。世話好きな姉御肌で、旅館や料理屋の女将に多い星です。夫運は余り良くありません。
天賦の魅力と人を惹きつけて離さないオーラ:
あなたは生まれながらにして、どこか近寄りがたいほどの氷のような「透明感」と、全てを見透かされているかのようなミステリアスな「カリスマ性」を持っています。その媚びることのない孤高の佇まいが、逆に多くの人々を強く惹きつけるのです。
内に秘めたる完璧主義と潔癖さ:
あなたは自らが「真実」であり「美しい」と信じるもの以外、一切受け入れることができません。その潔癖すぎるほどの完璧主義が、あなたの知性を極限まで高めます。しかしその鋭すぎる基準は、時に不完全な人間的な世界との間に深い断絶を生み「誰も、私のレベルには到達できない」という、究極の孤独感にあなたを苛むのです。
運気の傾向【庚子 死 土性 壁上土】
この日生れの人の運気は中の中とします。男も女性も、美貌の人が多く、感情はデリケートで、知能に秀れた人がいます。元来この生れの人は福徳命といって上運に当り、大変に吉運の生れなのですが、しかし人によっては大吉変じて凶となりやすく、諸事注意しなければならないので中運に止めておくのです。つまりこの生れは運が強く、青壮年にして財富権力を得て幸福をつかむものですが、強欲(ケチンボ)、殺伐(ハッタリ)、移り気(浮気)、誤大夢想(ウヌボレ)などの欠点のために、中年早くも失敗し、老いては見るかげもなく零落してしまう人がいます。よくよく注意しなければならないのです。それでまづ我欲を慎しみ、人を立てて後にわが身を立てる心掛けが大切です。義理人情を厚くし、世間の倫理道徳を高め、社会のゆづり合い、人との交際には信義を重んじ、謙譲愛和の心をもって当らねばなりません。そして一事を貫徹して自分の実力、身分相応の仕事に精を出すことです。そして生れつき幸せの福徳命を十分に発揮して下さい。幸せは永く続くでしょう。病は頭痛ノボセ、ゼンソク、肺病に注意。
あなたの使命は、その完成された内なる世界にただ安住することではありません。
その磨き抜かれた知性の剣(庚)を、自らの内なる泉(子)から引き抜きこの不完全で混沌とした世界をより良くするために振るうと決意すること。
あなたがその完璧な論理に一滴の「人間的な温かみ」を加えることができた時。その剣は真に人々を救い、導く気高い「聖剣」となるのです。
Chapter3.二つの潮流:
壁上土の異なる物語
『庚子』の姿形は「冬の剣と泉」でありながら、その本質(納音)は「壁上土(へきじょうど)」という、「土」のエネルギーに属します。これは「人々を風雨から守る堅牢で美しい壁」を象徴します。この一見矛盾した組み合わせこそがあなたの真の使命を解き明かす鍵です。あなたのその「剣」のような鋭い知性と「泉」のような深い感性は、ただ自らの内面を探求するためだけに与えられたのではありません。
それは混沌とした世界の中に、人々が安心して暮らせる美しく、そして秩序だった「聖域(壁)」を築き上げるために与えられた神聖な道具なのです。
あなたの使命は「孤高の哲学者」から「世界を護る、賢帝」へと自らを昇華させていくことです。
あなたがその類稀なる知性と潔癖なまでの美意識を自らのためではなく、コミュニティや社会全体の安全と文化的な発展のために使う時。あなたの人生は最も深く、そして気高い輝きを、放つでしょう。
Final Chapter.
あなたは、静かなる、時代の守護神となる
『庚子』のあなたにとって人生とは、自らの内に輝く鋼の如き理性と泉の如き感性を静かに調和させこの世界の揺るぎない「秩序」と「美」の守護者となる気高い旅です。
その全てを見通すような静かで、しかしどこまでも深い眼差し。
その決して媚びることのない孤高で、しかし絶対的な信頼感を抱かせるオーラ。
やがて多くの人々がその計り知れない知性と深い審美眼に自らの未来の指針を求めあなたが築き上げた、その美しい「壁」の内側で安らぎを得る日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ静かに、そして深くそこに在ればいい。
その冬の泉に沈む聖剣のごとき魂こそが、この混沌とした世界がずっと待ち望んでいた真の「賢者」であり、未来の文化を護る「最後の砦」そのものなのですから。

日干が「庚子」の有名人の例
【男性】
菅原道真(平安時代の貴族、学者、漢詩、政治家、大宰府左遷)
堤義明(経営者、西部グループ総帥、世界一の資産家、妾腹の子)
徳川光圀(水戸藩主、儒学を奨励し『大日本史』編纂、水戸学)
坂本龍馬(幕末の志士、海援隊、薩長同盟を画策、暗殺)
勝海舟(幕臣、江戸無血開城)
近藤勇(新撰組局長)
浜田幸一(国会議員、自民党、”ハマコー”、政界の暴れん坊)
武見太郎(医師会会長、”けんか太郎”と呼ばれる)
金正日(政治家・軍人、北朝鮮・総書記、映画が趣味、糖尿病)
栗田穣崇(iモード立上、携帯電話の絵文字の開発者、ニコ生)
出口王仁三郎(新宗教「大本」聖師、霊能者、大本事件で弾圧)
大川周明(思想家・アジア主義唱道、東京裁判、コーラン翻訳)
大仏次郎(作家、外務省勤務、学生結婚、『鞍馬天狗』シリーズ)
大友克洋(漫画家、映画監督、アニメ「AKIRA」がヒット)
高橋伴明(映画監督、妻:女優の高橋恵子)
内藤昭(美術監督、映画製作スタッフ、元大映京都撮影所)
淀川長治(映画評論家、決め台詞「さよなら〃〃」、生涯独身)
土屋敏男(天才プロデューサー、バラエティー界の高視聴率男)
西尾明(将棋棋士、ギタリスト、コンピュータ将棋にも詳しい)
広沢虎造(三代目、浪曲、1966年に三代目を襲名)
桂三木助(4代目、落語家、”落語界の新人類”、自殺)
月形龍之介(俳優)
小林桂樹(俳優、TV番組「赤ひげ」)
谷原章介(俳優、NHK中国語会話、いしだ壱成の元妻と結婚)
加藤雅也(俳優、「ハリウッド版ゴジラ」にも出演)
神木隆之介(俳優・声優、「3月のライオン」「君の名は。」)
ジェリー藤尾(俳優、タレント、歌手、1998年:自己破産)
牧伸二(漫談、ウクレレ)
高田純次(コメディアン・俳優〝テキトー男〟芸人から高評価)
藤井隆(お笑い芸人・歌手・俳優、「なんだかんだ」紅白出場)
千秋実(俳優、小人)
星セント(漫才師、哲学漫才、<セント・ルイス>、長身、肺癌)
コロッケ(タレント、ものまね、「お笑いスター誕生」から)
たむらけんじ(お笑い芸人・実業家、経営する焼肉店で食中毒)
大泉逸郎(演歌歌手、「孫」が100万枚を超す大ヒット)
あがた森魚(歌手、「赤色エレジー」)
速見けんたろう(歌手、タレント、NHK「だんご3兄弟」)
DAIGO(ミュージシャン、略語〝DAI語〟、竹下登の孫)
広岡達朗(野球、巨人遊撃、ヤクルト/西武監督)
江夏豊(野球、投手、評論家、江夏の21球、覚醒剤使用で逮捕)
堀内恒夫(野球、投手、200勝投手、巨人、コーチ、解説者)
原辰徳(野球、野手、4番打者、巨人監督、”若大将”)
小川直也(柔道、プロレス、NWA世界ヘビー級王者、ハッスル)
白井義男(ボクシング、世界王者、ボクシングコミッション理事)
韋千里(近代中国・四柱推命学の大家、『韋氏命学講義』著者)
青山昂史(占いサイト運営者、姓名判断〔熊﨑式〕、四柱推命)
エドウィン・ハッブル(20世紀最高の天文学者、銀河赤方偏移)
ティム・バーナーズ=リー(電脳学者、Web・URL考案者)
K・N・ラオ(占術家・インド占星術、米同時多発テロを予言)
ラジニーシ(印度の宗教家・神秘思想家、20世紀覚者、瞑想法)
ホー・チ・ミン(政治・革命家、初代ベトナム民主共和国主席)
ジョン・カーペンター(映画監督・俳優〝ホラー映画の鬼才〟)
リトル・リチャード(ロック歌手、黒人 一時期牧師、殿堂入)
カルロス・サンタナ(ギタリスト、ラテン・ロック、東洋傾倒)
ジム・モリソン(ロック歌手 <Doors>、詩人 薬物中毒死?)
フランソワ・オランド(フランス大統領、社会党、2度事実婚)
トーマス・アルスゴール(クロスカントリー選手、五輪5個金)
【女性】
山口淑子(自民党、元女優・李香蘭として中国大陸で活躍)
末広真季子(ラジオDJ、国会議員、自民入党問題で訴えられる)
家田荘子(ノンフィクション作家、『極道の妻たち』シリーズ)
山本富士子(女優、初代ミスニッポン)
朝丘雪路(女優・宝塚出身、日舞深水流家元「愛児誘拐事件」)
倍賞美津子(女優、アントニオ猪木の元妻、直腸癌、姉も女優)
長山藍子(女優)
南麻衣子(女優、元一流商社重役秘書)
水野美紀(女優、「真夜中を駆けぬける」)
遠藤久美子(女優、愛称〝エンクミ〟、映画「ショムニ」主演)
原史奈(タレント・女優、アロマテラピー検定1級、料理好き)
西川峰子(演歌歌手、女優、7歳年下の名家の御曹司と結婚)
川中美幸(演歌歌手、夫が覚醒剤取締法違反で自宅前で逮捕)
松浦亜弥(歌手、タレント、愛称:”あやや”、CM好感度1位)
倖田來未(歌手〝エロカッコイイ〟羊水・失言騒動→活動自粛)
ハイヒール・モモコ(漫才、出版サイン会で暴漢に襲われる)
藤原史織(旧芸名はブルゾンちえみ、タレント・元お笑い芸人)
安藤優子(ニュース・キャスター、2度の不倫報道)
鷹西美佳(アナウンサー、日本テレビ)
深月ユリア(魔女系女優・占い師、モデル、ダンサー、脚本家)
チチョリーナ(政治家・国会議員、ポルノ女優・歌手、選挙で)
クロード・カアン(芸術家、シュルレアリスト、アジェンダー)