辛巳は六十干支の18番目の干支。天干の「辛(かのと)」は陰の金のエネルギー。完全に磨き上げられた「宝石」や「水晶」のような繊細で完璧な美を象徴。地支の「巳(み)」は陰の火のエネルギー。夏の始まりの最も勢いの強い「太陽の炎」を象徴。この干支は「火剋金(かこっきん)」—強すぎる炎(巳)が繊細な宝石(辛)を常に溶かし変質させようとする極めて緊張感に満ちた「相剋」の関係によってその柱の中に成り立っています。あなたの魂は生まれながらにして、自らの完璧な「美意識(金)」が常に過酷な「現実(火)」という試練の炎に晒され続けるという壮絶な宿命をその身に帯びているのです。
Chapter1.心の世界観
~夏の灼熱の大地にただ一つ不屈の輝きを放つ宝石~
辛巳の心の世界観は、夏の始まりの全てが灼けるように熱い広大な大地。そして、その容赦のない太陽の光を、その全身に浴びながら臆することなく、むしろその光を自らの力へと変え、ひときわ気高い輝きを放っている一粒の完璧な「宝石」。灼けるような暑い大地で太陽に照らされ燃え盛る炎のようにひときわ輝く宝石をイメージ。小さくても生まれながらに輝きを持つ宝石がどんなに過酷な環境でも自分を丹念に磨き上げようとする様をあらわします。上品で繊細、豊かな感受性と高い精神力を併せ持ち、上品で清廉潔白、華やかな雰囲気を放ちます。細やかな気遣いで協調性高く、その場にあった対応もスピーディ。センス良く美しいものを好み、人間的には飾り気がなく自然体の魅力で周りを明る包みます。どんな困難でも乗り越え自分の糧にしていく力の持ち主。じっくりと才能を磨きながら自己実現力を活かして成長をするのが理想的。常人離れした才能で活躍できる可能性のある人
②五行:金(天干)-火(地支)/火尅金
③種類:截脚干支
④十二運:死
⑤納音:白鑞金(音律:商、納音五行:金)
⑥納音十二運:自生
⑦空亡:申酉
⑧羊刃:戌
⑨日柱の吉凶星(神殺):福生貴人、学士
Chapter2.その運命:
~常識の枠に収まりきらない特別な人生~
『辛巳』の人生は多くの場合、平凡な安定した道のりとは無縁です。
それは、その他に類を見ない「特殊能力」をいかにしてこの現実世界と調和させ自らの、そして人々のための独自の「人生」を設計していくかという孤高の創造の旅路となります。
生まれ持った性質(日柱干支)
~繊細なる美意識と内に秘めたる驚くべき精神的強靭さ~
『辛巳』のあなたは、上品で繊細な豊かな感受性を持ち、清廉潔白で華やかな雰囲気を周囲に放っているでしょう。しかし、そのデリケートで触れると壊れてしまいそうな儚げな雰囲気の奥には、どのような灼熱にも耐え抜く驚くべき「精神的な強靭さ(タフさ)」が静かに宿っています。「辛」が「宝石」という意味の象意を持つ性質にぴったり。高貴で気品があり、知的で繊細でデリケートな星です。外面は柔和ですが、内面が神経質でゆったりとした情緒や、余裕は余りありませんが、学問・芸能にも才能を発揮します。自分を甘やかさない努力家で、同時に他人を甘やかしたり妥協したりもしません。辛抱強く一つのことに取り組む根性を持っています。実利を追求するエネルギーと行動力がありますが、柔軟性がなく妥協性に欠けイエスかノーかをハッキリさせたいタイプなので、時に窮屈で孤独になることもあります。独自の倫理観と正義感で、筋を通そうとする処があります。根は純真でロマンチスト、人を疑わないので騙されやすい面もありますが、素直で明るい性格なので、好感をもたれます。気が変わりやすく、気持ちが定まらない所もあります。女性は美人が多く、勝気で自立心が強いので、甘えがありません。女性は美容関係の仕事がよい。
天賦の霊的感受性と美的センス:
あなたは、生まれながらにして常人には感じることのできない目に見えないエネルギーの「流れ」や未来の「予兆」を鋭く感じ取る巫女(シャーマン)のような特別な感受性を持っています。そのセンス良く美しいものを愛する心と、飾り気のない自然体の魅力は多くの人々を惹きつけあなたの周りを明るく包み込むでしょう。
内に秘めたる不屈の魂と自己実現力:
あなたは決して困難から逃げません。むしろ、その自らを焼き尽くすかのような過酷な環境の中でこそ、あなたの魂はその真価を発揮します。あなたはどんな困難でさえも自らの成長の「糧」へと変えてしまう驚くべき錬金術師です。その内に秘めた強い自己実現への欲求が、あなたを常に才能を磨き続けるストイックな求道者へと駆り立てるのです。
運気の傾向【辛巳 死 金性 白鑞金】
この生れの人の運気は中の中とします。諸事親切丁寧で一芸一能に優れた人がいます。しかし反面、小才のみ先走って意地悪な人となったり、邪智を構えて悪だくみをする人もいます。まづ心を落ち着けて、わが一身の修養を積まねばなりません。また他人のことが気にかかり、おせっかいをし、出しゃ張り過ぎて、かってに人の苦労まで背負ってみても徳(得)にはなりません。取越苦労や、気の迷い、気病はいけません。心を大きくもって迷を去ることが先決です。また女難の相があって、女の怨みによって失敗する事がありますので、色情は慎まねばなりません。とかく交際上手ですから意外な良運に恵まれます。病気は中風、胃、肝臓病、ノイローゼに注意。
あなたの、そのあまりに鋭すぎる直感は時に、周囲の常識的な人々からは理解されないかもしれません。
「そんな、非現実的なことを」
「もっと、地に足をつけなさい」
そんな外野の声に決してあなたのその聖なる「水晶」を曇らせてはなりません。
あなたの使命は、自らの内から聞こえてくるその「神託(インスピレーション)」を誰よりもあなた自身が信じ抜くこと。そして、そのまだ誰も見たことのないビジョンを現実世界に形として顕現させるために、その不屈の精神力をもって行動し続けること。それが、あなたの、その特別な才能を世界へのかけがえのない「贈り物」へと変えるための唯一の道筋なのです。
Chapter3.二つの潮流:
~白鑞金の異なる物語~
『辛巳』は、「白鑞金(はくろうきん)」という納音に属します。
これは「月の光を浴びて静かに輝く白銀や錫(すず)の金属」を象徴します。
未来を映す水晶(辛)の魂を持ちながら、その本質的な使命は、自らが常に「磨かれ続ける」ことでその輝きをより純粋でより完璧なものへと高めていくことにある。この「灼熱の試練(巳)」と「洗練された美(白鑞金)」の壮絶にして気高い融合こそが、あなたの他に類を見ないカリスマ性の源泉なのです。
人生のテーマ:
あなたの使命は、ただ生まれ持ったその鋭い感受性で未来を見通すだけではありません。
その試練の炎を乗り越えてきたあなただからこそ、持つことのできる深い「共感力」と物事の「本質」を見抜く揺るぎない審美眼。その磨き上げられた鏡のような魂で、道に迷い自らの価値を見失っている多くの人々の内に眠る「原石」を見つけ出し、その輝きを引き出す手助けをしていくこと。あなたが、その特別な能力を人々が自らの「真の価値」に目覚めるために使う時、あなたの人生は最も深くそして気高い輝きを放つでしょう。あなたは人々を、そして世界をより美しくより洗練された場所へと導くための「鑑定士」であり「プロデューサー」なのです
Final Chapter.
あなたは未来を創造する聖なるビジョナリーとなる
『辛巳』のあなたにとって人生とは、自らの内に宿る完璧な水晶の如き繊細な魂を現実という灼熱の炎の中で、絶えず鍛え上げ磨き続けていく気高い旅です。
その痛みと熱を乗り越えた先に、あなたは他に類を見ない「未来を見通すクリアな視界」と「決して折れることのない強靭な魂」をその手にすることでしょう。
その鋭く、そしてどこまでも優しい眼差し。
その儚げで、しかし絶対的な強さを秘めた存在感。
やがて多くの人々が、その偽りのない真実の光に未来への希望を求めあなたの元へと集う日が必ず訪れるでしょう。あなたは、ただあなたらしくその聖なる祭壇の上で静かに、そして気高く輝けばいい。
その特別な魂こそが、この混沌とした時代の行く末を照らすかけがえのない「道標(みちしるべ)」なのですから。
日干が「辛巳」の有名人の例
【男性】
浩宮徳仁(皇室、皇太子、背は低い、妃:小和田雅子)
鈴木善幸(国会議員、首相、自民党)
村山富市(政治家・首相・社会党→社民党「自社さ連立政権」)
佐藤一斎(儒学者、陽朱陰王、『言志録』)
野口英世(細菌学者、子供の頃火傷、アフリカで黄熱症で没す)
稲盛和夫(経営者、京セラの創業者、KDDI会長、盛和塾塾長)
駒井茂春(ダスキンの社長→会長、信仰哲学に基づく経営)
大森実(ジャーナリスト)
円山応挙(画家、襖絵、円山派の祖)
菱田春草(日本画家、没骨賦彩の画風=朦朧体)
三田紀房(漫画家、『ドラゴン桜』『アルキメデスの大戦』他)
有島武郎(作家、『カインの末裔』)
山本周五郎(作家、直木賞を辞退、『樅ノ木は残った』)
宮崎哲弥(評論家、アルターブレイン・副代表、朝まで生テレビ)
伊丹十三(俳優、映画監督、「お葬式」「マルサの女」、自殺)
浅利慶太(劇団四季の芸術総監督で代表、看板女優と三度の結婚)
宮本亞門(舞台演出家、国内外でジャンルを越える幅広い作品)
高田文夫(放送作家、目がぎょろっとしている)
荻昌弘(映画評論家)
Coba(アコーディオン奏者、作曲家、世界的評価を受ける)
横山やすし(天才漫才師、暴力沙汰、競艇が好き、選挙に出馬)
高田浩吉(俳優、歌う映画スター第一号)
水原弘(歌手、俳優、波乱と浮沈の人生、レコード大賞)
長門裕之(俳優、妻:女優の南田洋子)
小沢昭一(俳優、ラジオ「小沢昭一的こころ」)
大和田獏(俳優)
中山仁(俳優、TVドラマ「サインはV」)
伊勢谷友介(俳優・映画監督・実業家、大麻取締法違反で逮捕)
沢田研二(歌手、俳優、<タイガース>、愛称:”ジュリー”)
細川たかし(歌手)
中居正広(タレント・俳優・司会・歌手<SMAP>歌は下手)
相葉雅紀(歌手、タレント、<嵐>、感激屋、嵐では一番の長身)
後藤次利(ベーシスト、作曲家・編曲家、「恋の逃避行」事件)
風見しんご(俳優、萩本欽一ファミリー、10歳長女が交通事故死)
林家ペー(漫談家、タレント、有名人との写真、ピンク色の衣装)
福留功男(アナウンサー、司会、元「ズームイン朝」)
小椋桂(歌手、作曲家、銀行員、「シクラメンのかおり」他多数)
池田弥三郎(国文学者、横綱審議委員)
佐田の山晋松(50代横綱、出羽の海親方、日本相撲協会理事長)
吉田秀彦(柔道、五輪で金メダル)
山口剛玄(空手家、「全日本空手道剛柔会」の創始者〝拳聖〟)
ムサシ(空手、正道会館、K-1)
井川慶(野球、20勝投手、阪神タイガースのエース、MVP)
山崎武司(野球、野手、中日ドラゴンズ、本塁打王)
堀越二郎(零戦の設計者、日本航空学会会長、防衛大教授)
門馬寛明(西洋占星術の草分け、日本占星学協会会長、元伝道師)
橋本航征(占術家・西洋占星術、門馬寛明の弟子、自称天才?)
飛鳥昭雄(オカルト作家、漫画家、超常現象研究家、裁判敗訴)
松野行秀(タレント、沢田亜矢子との泥沼離婚で有名になる)
ハインリヒ・ヘルツ(物理学者・電磁波を実証す、電磁気理論)
エマヌエル・スウェーデンボルグ(科学・神秘主義・霊界日記)
ロジャー・ムーア(俳優、映画「007」で3代目のボンド役)
【女性】
楠本イネ(医師、日本初の女性西洋医、シーボルトの娘)
小渕優子(小渕首相の娘、父に代わって衆院選出馬)
杉本苑子(作家)
麻生圭子(エッセイスト、作詞家、80年代ヒット曲連発、再婚)
吉永小百合(国民的女優、日本アカデミー賞、日本レコード大賞)
太田裕美(歌手、「木綿のハンカチーフ」)
KEIKO(歌手、<globe>のボーカル、蜘蛛膜下出血)
吉澤ひとみ(歌手<モーニング娘>飲酒運転・轢き逃げ→逮捕)
篠原涼子(女優、歌手、タレント、市村正親と24歳の年差婚)
香坂みゆき(歌手、タレント)
塩月弥栄子(茶道、タレント)
荒川静香(フィギュアスケート、トリノ五輪で金、イナバウアー)
渡辺絵美(フィギュアスケート、タレント、日本人で初のメダル)
米森麻美(アナウンサー、日本テレビ、”元祖アイドルアナ”)
尾崎繁美(歌手・尾崎豊の妻、未亡人、元モデル、天戦地冲夫婦)