壬戌は六十干支の59番目の干支。天干の「壬(みずのえ)」は陽の水のエネルギー。全てを呑み込み全てを知る広大で深遠なる「大河」、あるいは「大海」を象徴します。地支の「戌(いぬ)」は陽の土のエネルギー。収穫を終え冬の静寂を待つ乾ききった「秋の山」であり忠義と知性の象徴。あなたの魂の根底には、この「大海の如き無限の知性(壬)」と「秋山の如き不動の精神(戌)」が美しく、そしてどこまでも穏やかに融合しています。その山々に抱かれた湖のような静かで計り知れない深淵が、あなたに他に類を見ない「信頼感」と「未来を創造する力」を与えているのです。
Chapter1.心の世界観
壬戌という干支は、紅葉に染まる秋の山々。その幾重にも連なる山懐に抱かれるように、一つの巨大な湖が鏡のような水面を広げ澄み切った秋の空をその奥深く、静かに映し込んでいる。澄み切った秋の湖を象徴します。山々に囲まれた湖がキラキラと静かな水面を広げて穏やかな輝きを放つイメージ…これが壬戌の人の心の奥底にある心象風景です。その景色のように、あなたは極めて穏やかで懐が深く、そして何事にも動じない絶対的な安定感をその身に纏っています。決して軽々しく感情や弱さを見せることはありません。常に湖畔に佇む賢者のように、物事の全体像を壮大なスケールで、そして極めて現実的に分析しています。その湖のようにどこまでも深く澄み切った思考力は、複雑に絡み合った問題の本質的な構造を一瞬で見抜き最も確実で持続可能な解決策を導き出すでしょう。しかしその穏やかな湖のさらに奥深く。その水底には、決して侵されることのない巨大な「岩盤(戌)」のごとき揺るぎない「信念」と「忠義」が静かに、しかし確かに眠っているのです。あなたは生まれながらにして、人生という壮大な「戦場」を決して負けることなく生き抜く稀代の「将軍」であり「戦略家」です。あなたが信じるのは、自らの緻密な分析と積み上げられた経験に基づいた揺るぎない「勝利への方程式」のみ。その穏やかで実直な姿勢は、あなたの周りに絶対的な「信頼」と時に「畏怖」のオーラを創り出しているのです。
この「全てを映し出す秋の湖のような、無限の知性」と「その湖底に眠る決して動かぬ秋の山のような、絶対的な不動性」。
この二つの究極の要素が、あなたの内で完璧な静寂の中で共存することであなたという存在に計り知れない深みと人を惹きつけて離さない特別なカリスマ性を与えています。しかしそのあまりに完成されすぎた精神性は、時にあなたを「リスクを恐れるあまり行動を起こせない」という過度な慎重さへと導いてしまうことも。その鋭すぎる言葉は、悪意なくして情熱的に行動する人々の純粋な炎をその冷静な水で消してしまうかもしれません。
秋の湖のように、穏やかで温和な雰囲気をまとい、深い情と広い器を持つ人。受け入れる力があり、その柔らかい人柄が周囲に安心感を与えます。特に仲間や身近な人には優しさを惜しまず、率先して世話を焼きます。支えることに喜びを見出す「縁の下の力持ち」のタイプで、人間関係を円滑にし、調和を生む存在。ただし、心の奥には譲れないプライドがあり、人に軽んじられることを嫌います。静かな湖がその水面を乱さないように、道理を大切にし、真面目で誠実な性格です。どんな行動も熟考を重ねてから実行し、軽率な振る舞いはしません。自発的な行動は少なめですが、状況に応じて柔軟に形を変える水のように、相手や環境に合わせて自分を調整します。誰かのため、あるいは全体の利益のためなら、強い意志と行動力を発揮する人です。ただ、この献身的な性格が行き過ぎると、過干渉やお節介と捉えられる場合があります。善意からの行動が、相手にとっては重荷や押し付けと感じられることも。また、表面上は穏やかでも、内面は感受性が強く、悩みを抱え込みやすい傾向があります。さらに、壬戌の人は卓越した知性と鋭い直観力の持ち主。頭の回転が速く、未来を見通す洞察力があります。新しい物事への好奇心が旺盛で、未知の分野にも自然と惹かれる性質を持っています。いつも何かに情熱を燃やしているロマンチスト。物事に対して前向きに挑戦し、どのような苦労や経験でも自らの糧にする体験的習得能力に優れた人です。苦労することで人生を学び成功すると言われ、プライドが高く勝気な内面とは裏腹に表面にはマイペースでおっとりした雰囲気が漂い、そのギャップが魅力的に映るようです。また、感性も鋭く人の心を見抜く才能があり、人によっては振る舞いに粗野な面や胡散臭さもあるが、律儀さから信頼を得ます。壬戌の人にとって理想的なのは、秋の湖のように自身の特性を活かし、腰を据えて着実に成長していくこと。時に距離を置き、周囲を冷静に見渡す視点を持つことで、その包容力と知恵がより一層輝き、人から信頼され、愛される存在としての魅力を高めることができるでしょう。柔軟性や協調性もあるが、時に急流の様に結論を急いで失敗することもある。その点を配慮すれば中年以降に運は発展します。
②五行:水(天干)-土(地支)/土尅水
③種類:截脚干支
④十二運:冠帯
⑤納音:大海水(音律:羽、納音五行:水)
⑥納音十二運:自冠
⑦空亡:子丑
⑧羊刃:子
⑨日柱の吉凶星(神殺):日徳
Chapter2.その運命:
日徳という天からの祝福と内に葛藤を秘める土尅水の宿命
『壬戌』のあなたは、慈愛に満ちた特別な吉星『日徳(にっとく)』をその身に宿しています。
それは、あなたの行いが自然と「徳」に繋がり周囲の人々を幸福に導くことであなた自身もまた天からの祝福を受けるという美しい宿命の証です。しかしその内には、自らの大地(土)で自らの知性の水(水)を堰き止めようとする土尅水という絶え間ない自己葛藤も同時に抱えています。
生まれ持った性質(日柱干支):
すべてを統べる山の不動性とすべてを見通す大海の知性
『壬戌』のあなたは、大地(戌)のように驚異的なまでの忍耐力と不動の精神力を持っています。しかしその魂の本質は、大海(壬)。あなたは他者に頼ることなく自らの内なる無限の知性の流れでその器を常に満たし続けることができるのです。その明晰な頭脳と妥協のない姿勢は、あなたをあらゆる分野でトップレベルの指導者や百戦錬磨の戦略家へと押し上げるでしょう。プライドが高く勝気な人ですが、内面は感受性が豊かで聡明です。いつも何かに情熱を燃やしていなければならないロマンチストです。強運の持ち主で、どこの世界でも頭角を現わし、リーダー的な器を持っています。本能的な嗅覚である勘と閃きを持ち、強きをくじき弱きを助る侠気もあります。また水(壬)の象意から柔軟性もあり、不屈の闘志をもって事に当りますが、急流のように結論を急いで失敗することもありますので、注意が必要です。短気で剛情というのが短所となります。言葉にも難があって、本人には悪意はないのですが、周囲からは毒舌で、不平や文句が多い人と見られやすい人です。強運で同時に波乱もありますが、中年以降に運気は発展します。女性は結婚問題に苦情が出やすい。
天賦の魅力と人を惹きつけて離さないオーラ:
あなたは生まれながらにして、どこか近寄りがたいほどの「威厳」と全てを知っているかのような「賢者」のオーラを持っています。その無口で、しかし圧倒的な存在感が逆に多くの人々を強く惹きつけるのです。
内に秘めたる完璧主義と頑固さ:
あなたは自らが「正しい」と信じる勝利への道筋以外、一切受け入れることができません。その軍師のような完璧主義が、あなたの計画の精度を極限まで高めます。しかしその強すぎる信念は、時に他者の現実的な意見を一切受け付けない絶対的な「頑固さ」へと変貌する危険性を同時に抱えています。
運気の傾向【壬戌 冠帯 水性 大海水】
この日生れの人の運気は下の上とします。負けん気で剛情一徹。パッとしない性格です。これを直して明るい、どんな人でも受け入れる広い大きな心の持主にならぬと、幸福になりません。迷いや、疑いや、排他的な心づかいをしていては、何時までたっても幸せの芽は出ないのです。
あなたの使命は、その完成された内なる世界にただ安住することではありません。
その磨き抜かれた知性の水(壬)を、それを堰き止めている山(戌)を越えてこの現実世界へと「豊かさ」として解き放つと決意すること。
あなたがその完璧な論理に一滴の「行動」という勇気を加えることができた時、その知性は、真に世界を動かす気高い「力」となるのです。
Chapter3.二つの潮流:
大海水の異なる物語
『壬戌』は、その本質(納音)が「大海水(だいかいすい)」という、「水」のエネルギーに属します。
これは「全ての河川が最終的に還り着く、万物の根源にして終着点である偉大なる海」を象徴します。この究極の「土」と「水」の姿を持ちながら、その本質がさらに究極の「水」であるというこの組み合わせこそが、あなたの真の使命を解き明かす鍵です。あなたのその「秋の湖」のような静かなる知性は、ただ自らの悟りのためだけに与えられたのではありません。それは混沌とした世界の中に、人々がその源流へと還り着くことができる聖なる「母胎(大海水)」を創造するために与えられた神聖な才能なのです。
あなたの使命は「孤高の賢者」から「時代の、静かなる源泉」へと自らを昇華させていくことです。
あなたがその類稀なる洞察力と影響力を自らのためではなく、社会全体の新たな「生命」と「文化」が安心して生まれいずるための深く豊かな土壌を創り出すために使う時、あなたの人生は最も深く、そして気高い輝きを放つでしょう。
Final Chapter.
あなたは静かなる時代の守護神となる
『壬戌』のあなたにとって人生とは、自らの内に広がる湖の如き静寂の中で山の如き不動の精神を静かに調和させ、世界の揺るぎない「礎(いしずえ)」を築き上げる気高い旅です。
その全てを見通すような静かで、しかしどこまでも深い眼差し。
そのどんな時代の嵐にも決して揺らぐことのない、絶対的な不動性。
やがて多くの人々がその計り知れない知性と深い慈愛に自らの未来を託し、あなたが創り上げたその豊かな「湖」のほとりで文化の花を咲かせる日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ静かに、そして深く、そこに在ればいい。
その秋の山々に抱かれし静かなる湖のごとき魂こそが、この混沌とした世界がずっと待ち望んでいた真の「賢者」であり、未来の平和を護る「最後の静かなる砦」そのものなのですから。
日干が「壬戌」の有名人の例
【男性】
正田貞一郎(経営者、日清製粉・創業者、美智子皇后の祖父)
ビル・ゲイツ(実業家、マイクロソフト社の共同創業者、富豪)
馬雲(実業家、アリババグループの創業者・元CEO、淘宝網)
野末陳平(国会議員、作家、姓名判断、『頭のいい税金の本』)
寺島実郎((財)日本総合研究所会長、三井物産戦略研究所所長)
大谷光暢(宗教、仏教、真宗大谷派)
柳田邦男(評論家、作家、『チェ・ゲバラ伝』)
河上和雄(弁護士、元東京地検・検事、TVコメンテータ)
魯迅(中国の作家、『阿Q正伝』)
三好徹(作家、直木賞作家)
山岸巳代蔵(社会思想家、農業運動家、ヤマギシズム)
小池一夫(劇画家、漫画、「子連れ狼」)
坂本龍一(作曲家、「ラストエンペラー」でアカデミー賞)
三枝成章(作曲家、オペラ、オラトリオ、映画・ドラマの音楽)
勅使河原宏(映画監督、草月流第3代家元、「利休」「豪姫」)
中村歌右衛門(6代目、歌舞伎、人間国宝で「女形の至宝」)
三上博史(俳優)
仲村トオル(俳優、数々の新人賞を受賞)
山崎育三郎(ミュージカル俳優・歌手、妻はモー娘安倍なつみ)
宮田輝(元NHKアナウンサー、政治家)
村田英雄(歌手、浪曲、「王将」「人生劇場」、糖尿で足首切断)
灰田勝彦(歌手)
池乃めだか(お笑いタレント、吉本興業)
加藤和也(美空ひばりの養子、ひばりプロダクション社長)
中畑清(野球、野手、巨人軍、プロ野球解説者)
佐々木主浩(野球、投手、大魔人、大リーグで活躍、離婚再婚)
佐々岡真司(野球、投手、広島カープ)
照国萬蔵(38代横綱、アンコ型、”桜色の音楽”、頭脳的)
千代の山雅信(41代横綱、突っ張り、あだ名:”仁王様”)
朝潮太郎(46代横綱、親方として高見山等の外人力士を育成)
鷲羽山佳和(相撲、幕内、年寄境川、小兵)
西岡常一(“最後の宮大工”、法隆寺の宮大工として知られる)
富田隆(心理学者、認知心理学、TVコメンテーター)
新田義治(占術家、気学、手相、小学校教員を21年間)
佐野友一(占術家、易学、ピースクラフト〔Web〕の代表)
チャーリー・チャップリン(俳優〝喜劇王〟「黄金狂時代」他)
ロビン・ウィリアムズ(俳優・コメディアン・アル中・自殺)
イアン・マッケラン(俳優、舞台と映画、「X-メン」、ゲイ)
アレクサンドル・カントロフ(ピアニスト、Tchaikovsky 優勝)
オジー・オズボーン(ロック歌手バンド<ブラック・サバス>)
リテャード・カーペンター(歌手<カーペンターズ>妹が拒食)
ドメニコ・ドルチェ(ファッションデザイナー、ゲイカップル)
【女性】
川口順子(外務相、環境相、サントリー常務取締役)
小池百合子(衆議院議員、自民党、環境相、ニュースキャスター)
松原照子(経営コンサルタント、「東日本大震災」を予知する)
さくらももこ(漫画家、エッセー「ちびまる子ちゃん」、再婚)
名取裕子(女優、TVのサスペンスものに多く出演)
和久井映見(女優、タレント、CM多数、俳優萩原聖人と離婚)
宮崎美子(女優、タレント)
山田昌(女優、名古屋弁、劇団劇座)
岡江久美子(女優、タレント)
吉川ひなの(モデル、タレント、女優、歌手、7ヶ月で離婚に)
ドーター・コパ(占術家、風水アドバイザー・インテリア学他)
黒川芽以(タレント、女優、シャウエッセンCMの美少女)
若槻千夏(タレント、バラエティ、辛口トークと明るいキャラ)
青木さやか(お笑いタレント・ピン芸人、元freeアナウンサー)
野村道子(声優、フジテレビ「サザエさん」の二代目ワカメ役)
渡辺真理(アナウンサー)
桂銀淑(歌手、韓国・日本で活躍、「大阪暮色」、多額の借金)
栗原すみ子(占術、新宿の母、5歳で父と死別 妊娠中に夫蒸発)
フェイ・ダナウェイ(女優、映画「俺たちに明日はない」主演)
スーザン・ジョージ(女優、1971年の映画「わらの犬」で妻役)