５３．丙辰（ひのえたつ）【新たな価値観を創造する突破力、天才肌が描き出す戦略的リーダー】

丙辰は六十干支の５３番目の干支です

心の世界観

丙辰の世界観は、春の山間から昇る朝日を象徴します。山肌に差し込む柔らかな光が、春霞の空を次第に明るく照らすイメージ…これが丙辰の人が心の奥底に広がる心象風景です。昇りゆく朝日はまるで龍が如く、丙辰の人は明るくゆったり朗らかな雰囲気をまとい、純粋で透明感のある心を持ちます。いつまでも子供のような無邪気さを保ちつつ、優しさや思いやりを忘れない人柄。その開放的な性格と情の深さから、自然と人が集まり、周囲に温かい空気をもたらします。ちょっと変わった視点の持ち主。上品で知能も高く勘と閃きを持った才人。理想も高いが、やや熱しやすく冷めやすい気まぐれなところがあり粘り強さはありません。「今この瞬間を全力で楽しみたい」という思いが強く、丙辰の人は先のことを過度に心配せず、前向きに日々を過ごします。自由を愛し、束縛されることを嫌うその姿勢は、生き生きとした魅力を放っています。山陰から力強く輝く朝日が持つ隠れた情熱のように、表面的には穏やかでも、内面には熱いこだわりを秘めています。丙辰の人は、名誉や利益を追い求めるよりも、自分自身の理想や価値観を重視します。ただし、現実的な実現に対する関心はやや薄く、アイデアを考え出す過程そのものを楽しむロマンチストな一面を持っています。しかし、この自由奔放な性格が行き過ぎると、気まぐれで刹那的な傾向が目立つことがあります。素晴らしいアイデアを生み出しても、それを形にしないまま終わることがあり、持ち前の才能を活かしきれない場合もあります。一方で、丙辰の人は高い感受性と優れた洞察力を持つことが特徴です。思考の回転が速く、直感力や閃きに恵まれており、鋭い感性と洗練されたセンスを発揮します。冷静な観察力を生かし、常に時代の先端を歩むような独自の視点が強み。この星には努力で人生を歩むよりも、その時々の気分で物事を決めていく、やや天才肌的な気質がある傾向。また、中には霊感の強い人もいます。純粋ゆえに、世渡り上手ではありません。好き嫌いが表面に出るので、時には目上の反感を買う場合もあります。また、現実的な金儲けよりも理想を説くほうが好きなタイプが多く、いつまでも若い頃の気持ちを忘れない人です。丙辰の人が理想的な人生を築くためには、山から昇る朝日のように自分の得意分野で輝きを放つことを目指し、計画的に成長していくことが重要。明確な目標を設定し、自分の好きなことを突き詰めていくことで、そのこだわりの強さと知性を最大限に活かし、隠れた才能を開花させていくでしょう。基本的な運は強いほうですが、人生の恵みが多彩に変化しやすい星を持ち、運気も良くなったり悪くなったりしやすい傾向です。

生まれ持った性質（日柱干支）

明朗でサッパリした人です。頭が良く、勘と閃きに優れた才人です。理想が高く、手前味噌な側面も見受けられます。熱しやすく冷めやすく、気まぐれの所があり、余り粘り強さはありません。霊感の強い人もいます。人生の恵みが多彩に変化する星で、良くなったり悪くなったりの連続ですが、基本的に運が強い人です。金運もありますが、決して商売上手ではありません。現実的な金儲けに走るより、理想を説くほうが好きなタイプです。センスがよく、お洒落上手な人が多く、年をとっても若々しさのある人です。女性はボーイッシュな人が比較的多いようです。

運気の傾向【丙辰　冠帯　土性　沙中土】

この日生れの人の運気は中の中とします。この生れは多く養子型です。長男に生れても親の後を継がず、他の仕事に移り、或は遠く家を離れるものです。一本気で努力家、独立の気象が強いから、早く成功して財富を築く人がいます。しかし性格的には矛盾した処があり、表向きは明朗でも、内実は泣き虫であったり、片意地を張ってヒネクレたり、或は空威張りして、暴言虚言を口にし、人を軽蔑する。これが大きな欠点で、その為に切角の幸せを逃して、老いてから孤独になり、不幸になる人がいます。これは一つはいつも親身になってくれる人を裏切る結果から起るのです。まづ処生としては、世の中は、人を立ててわが身も立つ。お互が、人のお蔭で成り立つという理合をしっかり考えて、人情を厚くし、信用を重んじ、誠意を一筋に働くときは、老いても尚、永く幸福を保つことができます。病は高血圧、心臓病、神経痛、ケガなどに注意。