甲寅は六十干支の51番目の干支。天干の「甲(きのえ)」は陽の木のエネルギー。天に向かってどこまでも真っ直ぐに、そして誇り高く伸びていこうとする「大樹」を象徴。地支の「寅(とら)」もまた陽の木のエネルギー。春の訪れと共に大地を突き破り、力強く芽吹く「若き生命力」であり百獣の王「虎」の化身でもあります。あなたの魂の根底には、この二重のどこまでも純粋な「木のエネルギー(甲寅)」が力強く、そして生命力に満ち溢れて脈打っています。その春の巨木のような揺るぎない存在感が、あなたに他に類を見ない「リーダーシップ」と「道を切り拓く力」を与えているのです。
Chapter1.心の世界観
甲寅の世界観は、雪解けの大地に春の光が降り注ぐ。その生命の息吹に満ちた広大な森の中央で、一本の巨大な樹木がその濡れた樹皮を輝かせながら天に向かって他のどの木よりも高く、そして真っ直ぐにそびえ立っている。命の息吹が一斉に目覚める春、天を目指して伸びる壮大な巨木を象徴しています。根を大地に深く張り、しっかりとした幹を持ち、青々と茂る葉で天を覆う大樹をイメージ…これが甲寅の人の心の奥に広がる心象風景です。その景色のようにあなたは、極めて誠実で裏表がなく、そして自らの信じる道をどこまでも真っ直ぐに突き進む魂の持ち主です。嘘や駆け引きを心の底から嫌い、常に公明正大であることを自らの信条としています。その巨木のような揺るぎない存在感と純粋な人柄は、多くの人々から深い信頼と尊敬を集めるでしょう。あなたは、生まれながらにして新たな道を切り拓き、人々を導く「開拓者」であり「指導者」です。誰もが恐れるような未開の荒野を前にしてもあなたは、一切怯むことはありません。その虎のような驚異的な行動力と不屈の精神で、自らが信じる未来へと力強く第一歩を踏み出すのです。
この「春の巨木のようなどこまでも純粋な理想主義」と「百獣の王、虎のような圧倒的な行動力」。
この二つの究極の要素があなたの内で完璧な調和を保つことで、あなたという存在は単なる理想家ではない現実を動かす力を持った真の「リーダー」としての特別な輝きを放ちます。しかしそのあまりに真っ直ぐすぎる精神性は、時にあなたを「融通の効かない頑固者」へと変えてしまうことも。その強すぎるプライドは、悪意なくして他者の異なる意見や現実的な妥協案を、一切受け付けない孤高の「独裁者」へとあなたを導いてしまうかもしれません。
その幹のように真っ直ぐで純粋な心を持ち、非常に誠実で正直です。曲がったことや倫理に反する行為を嫌う一方で、知的で厳粛な雰囲気を持ち、軽薄な印象を与えることはありません。率直で堂々とした姿勢や重みのある発言によって、周囲からの信頼を自然と集める存在です。大地に根を張り、ゆっくりと天を目指す木のように、地に足をつけた現実的な性格が特徴。物事を堅実に進め、目先の派手な成功や無謀な挑戦には走らず、一つひとつ着実に積み上げていく姿勢を大切にします。強い意志と誇りを持っており、何事も自ら決断し、自分の手で進めたいと考えるタイプです。他人の意向に無理に合わせることを好まず、独自のペースで進む孤高の存在といえます。特に個人の力量が求められる環境で、その能力を最大限に発揮します。ただし、その強い意志が過剰になると、頑固で独善的な一面が顔を覗かせることがあります。異なる価値観を受け入れられず、自分の視野を狭めてしまう場合もあります。また、一度折れると再び立ち直るまでに時間がかかる点は、巨木の特徴とも似ています。外見の強さの裏に、神経質で繊細な内面を抱えているのです。それでも、春の木陰のように、甲寅の人は周囲に温かさと安心感を与える存在です。他者にも自分にも厳しい姿勢を持ちながら、その根底には誠実な愛情が流れています。結果として、人情深く、親切で面倒見の良い性格。やや頑固なところもあるが、力強い生命力と活力とを持った人です。また、指導者としての素質もあり、人々を導くのも得意です。寅には自らの力で伸びていこうとする積極性や、人の上に立つ頭領運や独立運もあるが、時にはその積極性が仇となり人との和を欠く場合もある。そして、大きな樹木は基本的には不動の存在なので、この頑固さは自分の生きやすい立地(地位等)を保持するための踏ん張りとして表れる場合がある。甲寅の人にとって理想的なのは、自分の得意分野に専念し、堅実な努力を重ねながら高い目標に向かって成長していくことです。一方で、過度に独善的にならないよう、多様な意見を柔軟に受け入れる姿勢も大切です。もともとの真面目さと芯の強さを活かせば、春の巨木のように、どこまでも高く成長し続けることができるでしょう。この干支は安定志向の干支で大樹の様に真っ直ぐで正義感の強い干支だが、嘘やお世辞を言うのは苦手。それらを必要とする環境では生き難い場合もある。サラリーマンよりも自由業のほうが向いています。
②五行:木(天干)-木(地支)/比和(同気)
③種類:専旺干支
④十二運:建禄
⑤納音:大渓水(音律:羽、納音五行:水)
⑥納音十二運:自病
⑦空亡:子丑
⑧羊刃:卯
⑨日柱の吉凶星(神殺):日徳、福生貴人、四大空亡
⑩六壬神課の十二天将:青龍
Chapter2.その運命:
日禄という天からの祝福と自らを高める比和の宿命
『甲寅』のあなたは、生涯を通じて経済的な安定と社会的な成功に恵まれる特別な吉星『日禄(にちろく)』を、その身に宿しています。それは、あなたのその誠実な努力が必ず豊かな実りとなって還ってくるという美しい宿命の証です。そしてその魂の本質は「木」の「比和」すなわち、木が木をさらに支え合い高め合うという無限の自己成長的な凄まじいエネルギー構造を持っています。
生まれ持った性質(日柱干支):
すべてを貫く大樹の信念とすべてを切り拓く虎の勇気
『甲寅』のあなたは、その魂が常に自らをより高くより強く成長させようとする永久機関のようなエネルギーを持っています。あなたは、他者に頼ることなく自らの内なる力でその信念の幹(甲)をどこまでも太く、そして高く育て続けることができるのです。その揺るぎない姿勢と妥協のない行動力は、あなたをあらゆる分野でトップレベルの指導者や尊敬される開拓者へと押し上げるでしょう。いかめしさがあり、媚びへつらいを嫌い、弱音を吐かないタイプ。プライドと自立心が強く自分の力のみを頼む自信家で情緒的ではありませんが、理論と行動に生きる努力家です。あくまでも現実には醒めています。浮いた言葉などは言えませんが、言葉に重みと刺があり、理論的な説得力があります。ただ、言い方がオブラートに包まずストレートなので、周りの人の中にはカチンときている人がいるかも知れません。自説を曲げない剛情さがあるので、とにかく押しの強い人といえます。向上心と責任感が強く、テキパキとしていて人の面倒見もいいので頼られます。運気は前期が良ければ後期が悪く、前期が悪ければ後期が良くなりやすい星です。職業的には自立心が強いので、サラリーマンはあまり向いていません。自由業がいいでしょう。女性でも技術を習得して、美容師やその他の技術職に就いて、成功している人が多い星です。
天賦の魅力と人を惹きつけて離さないオーラ:
あなたは生まれながらにして、どこか近寄りがたいほどの「威厳」と、全てをその大きな木陰で包み込んでくれるような「安心感」を、同時に放っています。その圧倒的な存在感が多くの人々を強く惹きつけるのです。
内に秘めたる完璧主義と頑固さ:
あなたは自らが「正しい」と信じる一本の道以外、一切進むことができません。その求道者のような完璧主義があなたの偉業を成し遂げる力となります。しかしその強すぎる信念は、時に変化する状況や他者の意見に耳を貸すことができなくなるという絶対的な「頑固さ」に変貌する危険性を同時に抱えています。
運気の傾向【甲寅 建禄 水性 大渓水】
この日生れの人の運気は中の中とします。新規のこと、めづらしいことには非常に興味を持ち、また自から発見発明をしたり、或は企業を起こしたりして成功する人もいます。中には官公吏となって出世もします。只それが実力に相応しない高望み、空想に終る心配もあります。自分の力量を養って、一歩一歩漸進するべきです。そして一度得た幸せを逃さないよう。いつも現実にマッチした具体性のある仕事を進めねばいけません。またこの生れの人は、周りに、この人を守り育てていく人がいると良いのです。良き両親、良き妻、良き先輩を必要とします。それによって、この人は大変に幸福にもなり、不幸にもなります。子供の時に甘やかされた人は駄目。少しきびしいしつけに育った人は大いに成功して、富貴を得ること疑いなしです。とにかく世の中の役に立つ人物にならねばいけません。病は逆上・のぼせ・ノイローゼ・耳・目などに注意。
あなたの使命は、その完成された内なる世界にただ安住することではありません。
その磨き抜かれた信念の幹(甲)に満足することなく、常に周囲の世界から学び成長し続けるしなやかな「枝葉(寅)」を育み続けると決意すること。
あなたがその絶対的な強さに一滴の「他者への共感」と「学ぶ謙虚さ」を加えることができた時、その大樹は真に天に届く神聖な存在となるのです。
Chapter3.二つの潮流:
大渓水の異なる物語
『甲寅』は、その本質(納音)が「大渓水(だいけいすい)」という「水」のエネルギーに属します。
これは「険しい山々の間、決してその流れを止めることなく力強く流れ続ける「渓流」を象徴します。この究極の「木」の姿を持ちながら、その本質が最も「純粋な流れ」である「水」であるという最も劇的な矛盾こそが、あなたの真の使命を解き明かす鍵です。あなたの、その「巨木」のような揺るぎない存在感は、ただ一つの場所に君臨するためだけに与えられたのではありません。
それは、その場所に安住することなく常に自らを、そして世界をより新しくより清らかな場所へと導き続ける神聖なる「流れ(大渓水)」を生み出すために与えられた神聖な才能なのです。
あなたの使命は「不動の王」から「流れを創り出す源泉」へと自らを昇華させていくことです。
あなたがその類稀なるリーダーシップと影響力を自らのためではなく、コミュニティや社会全体の淀んだ空気を洗い流し、新たな「時代の潮流」を創り出すために使う時、あなたの人生は最も深く、そして気高い輝きを放つでしょう。
Final Chapter.
あなたは静かなる時代の開拓者となる
『甲寅』のあなたにとって人生とは、自らの内にそびえる巨木の如き信念を、大渓水の如き絶え間ない流れで、常に新しく、そして清らかに保ち続ける気高い旅です。
その全てを見通すような真っ直ぐで、しかしどこまでも深い眼差し。
その決して媚びることのない孤高で、しかし絶対的な信頼感を抱かせるオーラ。
やがて多くの人々がその計り知れない純粋性とあなたが創り出すその清らかな「時代の潮流」に自らの未来を託し、熱心な同志となる日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ静かに、そして深くそこに在ればいい。
その天を目指す春の巨木のごとき魂こそが、この混沌とした世界がずっと待ち望んでいた真の「王」であり未来を切り拓く「最初の力強い一歩」そのものなのですから。
日干が「甲寅」の有名人の例
【男性】
東条英機(陸軍、首相、東京裁判でA級戦犯として死刑となる)
松方正義(首相、蔵相、前公爵、金本位制を実施)
後藤新平(政治家、外相、東京市長)
吉野彰(工学者、リチウムイオン電池の発明でノーベル化学賞)
武井保雄(武富士・創業者、”サラ金の帝王”、盗聴事件で逮捕)
中野孝三郎(経営者、キッコーマン社長、飛び降り自殺)
家本賢太郎(身体障害者でありながら15歳で会社を興し社長)
小磯良平(洋画家)
金田一春彦(国語学者、金田一京助の息子)
開高健(作家、釣り、『裸の王様』で芥川賞)
谷岡ヤスジ(漫画家、「鼻血ブー」「アサー」のギャグが有名)
小林よしのり(漫画家・評論・政治路線「ゴーマニズム宣言」)
マキノ雅裕(映画監督)
深作欣二(映画監督、「仁義なき戦い」「蒲田行進曲」)
菅原文太(俳優、ヤクザ映画が多い、長男が列車事故で死亡)
里見浩太郎(俳優、「大江戸捜査網」「長七郎江戸日記」)
中井貴一(俳優、父・俳優佐田啓二が事故死)
根津甚八(俳優、顔面の奇病、人身死亡事故を起し過失致死罪)
坂口祐三郎(俳優・「赤影」、スピード離婚、朝田啓郷の会員)
草刈正雄(俳優、二枚目スター、米兵のハーフ、長男が転落死)
三木鶏郎(作詞、作曲)
寺内タケシ(ギターリスト、早弾き、エレキ・ギターの神様)
柳ジョージ(歌手)
バーブ佐竹(歌手)
仲本工事(タレント、<ドリフターズ>、居酒屋を経営)
松本人志(タレント、俳優、<ダウンタウン>)
浜田雅功(漫才、俳優、<ダウンタウン>)
塚地武雅(お笑いタレント、<ドランクドラゴン>、ボケ、太め)
市川準(CMディレクター・監督、映画監督、演出家)
清原和博(野球・野手、天才スラッガー〝番長〟覚醒剤で逮捕)
野口茂樹(野球、投手、中日ドラゴンズのエース)
ケンドー・ナガサキ(プロレス、伝説の喧嘩王、スキンヘッド)
朱子(儒学、易学、朱子学の創始者)
中川閃伸(占術家、四柱推命学、「五柱推命学」を考案)
北原照久(ブリキのおもちゃ博物館館長、「なんでも鑑定団」)
キアヌ・リーブス(俳優「マトリックス」、ベーシスト、仏教)
ジョルジュ・カルパンティエ(ボクサー、俳優、軍パイロット)
【女性】
千葉麗子(実業家、ヨーガインストラクター、元電脳アイドル)
永井路子(作家)
斎藤綾子(作家・エッセイスト・性体験本・バイセクシュアル)
宮城まり子(女優、歌手、声優、ねむの木学園園長、詐欺被害)
木元数子(評論家、TVコメンテーター)
吹石一恵(タレント・女優、福山雅治と結婚、父親は野球選手)
中山忍(女優・タレント、「ガメラ」で助演女優賞、姉も女優)
堀越陽子(元女優、夫で俳優の横内正との泥沼の離婚騒動が勃発)
谷村美月(女優・テレビドラマ「まんてん」で女優デビュー)
荻野目洋子(歌手、「ダンシング・ヒーロー」)
森口博子(歌手、タレント)
谷村有美(歌手)
武田久美子(タレント、ヌード写真集、アメリカ人男性と結婚)
中島史恵(タレント、<シェイプ・アップ・ガールズ>)
高山みなみ(コナンの声優、コナンの作者と結婚、忍たま乱太郎)
大森玲子(タレント・歌手、水商売、タトゥー、スキャンダル)
久保純子(NHKの人気アナウンサー、ストーカー被害にあう)
メーガン・マークル(女優、英ヘンリー王子と再婚、慈善活動)
ブリトニー・スピアーズ(歌手、奇行が多く2子の親権を失う)
アリソン・デュポア(霊能者犯罪捜査官、米国司法機関で活躍)