辛亥は六十干支の48番目の干支。天干の「辛(かのと)」は陰の金のエネルギー。職人の手によって完璧なまでに磨き上げられた「宝石」であり、鋭利な「刃物」を象徴。地支の「亥(い)」は陰の水のエネルギー。冬の始まりの静かで、しかし全てを押し流し一つの場所には留まらない「大河」です。あなたの魂の根底には、この「宝石の如き、完璧な美意識(辛)」と「大河の如き、全てを洗い流す革新性(亥)」が、美しくもどこか張り詰めた緊張感を伴いながら融合しています。その冬の川瀬に輝く宝玉のような、清らかで純粋な輝きがあなたに他に類を見ない「先見の明」と「時代を刷新する力」を与えているのです。
Chapter1.心の世界観
辛亥の世界観は、冬の夜明け。どこまでも透明に澄み切った冷たい川の浅瀬で、一つの完璧に磨き上げられた宝玉が、その身を絶え間ない清流に洗われながら朝の光を受けて、神聖な輝きを放っている。冷たく清らかな川の浅瀬に輝く宝石を象徴しています。冬の冷たい水の中で磨かれながら輝きを放つ神聖な宝石をイメージ…辛亥の人々の心の奥深くにある心象風景です。その景色のように、あなたは極めて純粋で感受性が鋭く、そして一切の「濁り」を許さないストイックな魂の持ち主です。常に自らの精神と感性を、最高の状態に保つことを望み、まるで川の流れが石を洗い清めるように、絶えず自らを内省し浄化し続けています。あなたは生まれながらにして、旧い時代の淀んだ価値観を洗い流し、新たな時代の透明な「真理」を指し示す「革新の先駆者」です。その鋭敏すぎるほどの感性は、まだ誰も気づいていない時代の微細な変化や矛盾を誰よりも早く感じ取ります。その媚びることのない求道者のような姿勢は、あなたの周りに一種犯しがたいほどの気高いオーラを創り出しているのです。
この「川の瀬に輝く宝石のような、究極の純粋性」と「その流れが全てを洗い流していく、容赦のない革新性」。
この二つの究極の要素があなたの内で、完璧な静寂の中で共存することであなたという存在に、計り知れない深みと人を惹きつけて離さない特別なカリスマ性を与えています。しかしそのあまりに純粋すぎる精神性は、時にあなたを妥協や曖昧さといった、人間的な世界との間に見えない壁を築かせ、自らを究極の「孤独」へと導いてしまうことも。その鋭すぎる言葉は、悪意なくして旧い秩序の中で安穏と暮らす人々の心を深く傷つけてしまうかもしれません。
澄んだ川の水に映える宝石のように、明るく気品があり自然と人々の目を引く存在。ユーモアセンスに優れスター性を備えており、その振る舞いはいつも素直で率直です。裏表のない純粋さを持ち自由を求める生き方を望みます。川の流れに乗りながら絶えず磨かれる宝石のように、辛亥の人は自分の理想に向かって好きなことを深く追求していきます。興味のないことには淡白な反応を見せますが、好きな分野には全力で打ち込みます。高い理想を追い求め、パワフルな行動力を発揮し、困難があっても最後まで諦めません。プライドが高く、負けず嫌いな一面も持っています。ただし、この特徴が行き過ぎると、物事を深く考えずに行動するため、問題に巻き込まれることがあります。磨かれる宝石が摩耗するように、精神的な負担が大きく、傷つきやすい一面もあります。小さなことで悩みやストレスを抱え込みやすい繊細さを持っています。もともとは、旺盛なバイタリティーと行動力で運を開く人ですが、感受性の強さにプライドが手伝って、人に対する好き嫌いがハッキリし、現実面での独特な嗅覚から、一度「ダメ」と思った相手には見向きもしない様な極端な態度を取る場合もあります。辛亥の人は相手の本質を見透かしてしまう様な独特な感性を持った方が多く、その直感の鋭敏さで疑心暗鬼に陥る結果でもあると言えます。短期で衝動的、熱しやすく冷めやすい、そして妥協しない頑固さ。その良い面を出すには、「妥協」という言葉や、熱意を持って人と接する事かも知れません。また、辛亥の人は非常に聡明で、頭の回転が速く、豊かな発想力に恵まれています。鋭い感受性と優れた芸術的センスが特徴。オシャレな人も多く、男女共に離婚再婚が多いのでご注意されたし。辛亥の人にとって理想的な生き方は、冷たい川の浅瀬に光る宝石のように、高い理想に向かって自らを磨きながら成長を続けることです。焦らずに時折立ち止まり、冷静に考える余裕を持つことで、生まれながらの輝きと行動力をさらに引き出し、自分自身の魅力を最大限に発揮することができるでしょう。
②五行:金(天干)-水(地支)/金生水
③種類:漏干干支
④十二運:沐浴
⑤納音:釵釧金(音律:商、納音五行:金)
⑥納音十二運:自病
⑦空亡:寅卯
⑧羊刃:戌
⑨日柱の吉凶星(神殺):天佑格、金輿禄
Chapter2.その運命:
金与禄(きんよろく)という天からの祝福と自らを清める金生水の宿命
『辛亥』のあなたは、気品と穏やかな配偶者運に恵まれ生涯を通じて豊かな生活を送ることができる、特別な吉星『金与禄(きんよろく)』をその身に宿しています。
そしてその魂の本質は「金生水」すなわち、宝石(辛)がその輝きで清らかな水(亥)を生み出し、その水がまた宝石を洗い清め続けるという自己完結した極めて純粋で美しい精神構造を持っています。
生まれ持った性質(日柱干支):
すべてを見抜く宝石の感性とすべてを洗い流す大河の純粋性
『辛亥』のあなたは、その魂が常に自らを浄化し磨き続けるという、永久機関のようなエネルギーを持っています。あなたは他者に頼ることなく、自らの内なる対話を通じて無限に、その感性と純度を高め続けることができるのです。その深い洞察力と妥協のない姿勢は、あなたをあらゆる分野で時代の最先端を切り拓く孤高のパイオニアへと押し上げるでしょう。基本的に善良な人ですが、内面は自我が強く、人に対する好き嫌いもハッキリしています。楽天家で、義理人情も厚く、口八丁手八丁で人の世話をよくします。内面は意外と感受性が強く、繊細な面も持っています。短気で衝動的で、熱しやすく冷めやすい傾向も多少ありますが、勝気な点と妥協しない頑固さ、そして楽天性があるので、独特の粘りがあります。絶えず変化と刺激を喜び、改革が好きです。男性は特に異性問題と金銭の浪費に注意が必要。男女とも離婚再婚が多い星です。また、霊的な感性を持つ人もあります。
天賦の魅力と人を惹きつけて離さないオーラ:
あなたは生まれながらにしてどこか儚げで、しかし決して触れることのできない水晶のような「透明感」と、全てを見透かされているかのようなミステリアスな「カリスマ性」を持っています。その静かで、しかし圧倒的な純粋さが、逆に多くの人々を強く惹きつけるのです。
内に秘めたる完璧主義と潔癖さ:
あなたは自らが「真実」であり、「美しい」と信じるもの以外、一切受け入れることができません。その潔癖すぎるほどの完璧主義が、あなたの革新性を極限まで高めます。しかしその鋭すぎる基準は、時に不完全な人間的な世界との間に深い断絶を生み、「誰も私の見る透明な世界を理解できない」という究極の孤独感に、あなたを苛むのです。
運気の傾向【辛亥 沐浴 金性 釵釧金】
この日生れの人の運気は下の上とします。内にこもった情が深くしつっとりとした感じの人です。感受性が発達していて、小マメに立ち働き芸事、才智に秀れて、幸せをつかむものですが、その反面、神経がいつもピリピリしている人。辛気くさい、取越苦労、気病みばかりしていて、ちっとも心の落ち付かぬ人がいます。これでは幸福になれません。いつも明るい気持ちを引出して、ストレスを解消する工夫をするべきです。表べを飾って心にもない嘘を云い、或は気弱のために口先と実行が一致せず、結果的に嘘を云うことになりやすい性質ですから、まづ生根をしっかり締めてかかり、自分の実力の節度内で一歩一歩現実を踏まえて進むことが肝要です。一事一芸に徹して骨身を惜しまずに働く人は、四十才頃から大発して富貴となるものです。気弱く迷い、ふらふらと心を移し身を移し、転々とするのが一番悪いのです。辛抱努力が第一。病は肺病、心臓、腎臓、腰の冷え、神経痛など注意。
あなたの使命は、その完成された内なる世界にただ安住することではありません。
その磨き抜かれた宝石の輝き(辛)とそれを洗い続ける清流(亥)をただ一箇所に留めておくのではなく、より大きな「大海(=社会、世界)」へと注ぎ込み、その全体を浄化すると決意すること。
あなたがその純粋な力を個人的な探求から、「他者への貢献」というより大きな目的へと向けた時、その輝きは真に世界を刷新する気高い「光」となるのです。
Chapter3.二つの潮流:
釵釧金の異なる物語
『辛亥』は、その本質(納音)が「釵釧金(さいせんきん)」という、「金」のエネルギーに属します。
これは「王侯貴族を飾る、究極に美しい装飾品」を象徴します。この究極の「革新者」の姿を持ちながら、その本質が究極の「伝統美」であるという、最も劇的な矛盾こそがあなたの真の使命を解き明かす鍵です。
あなたのその「未来」を見通す鋭い感性は、ただ旧いものを破壊するためだけに与えられたのではありません。
それは、混沌とした現代の中に忘れ去られようとしている人類の普遍的で本当に「美しいもの(釵釧金)」を見つけ出し、それを洗い清め新たな時代の「装飾品」として再び世界に提示するために与えられた神聖な才能なのです。
あなたの使命は、「孤高の革新者」から、「文化の、静かなる再生者」へと自らを昇華させていくことです。
あなたがその類稀なる審美眼と未来を見通す力で、過去の偉大な遺産の中から本物を見出し、それに新たな命を吹き込む時、あなたの人生は最も深く、そして気高い輝きを、放つでしょう。
Final Chapter.
あなたは静かなる時代の浄化者となる
『辛亥』のあなたにとって人生とは、自らの内に輝く宝石の如き純粋性を大河の如き流れで、絶えず洗い清め時代の淀みと偽りを洗い流していく気高い旅です。
その全てを見通すような静かで、しかしどこまでも澄み切った眼差し。
その決して媚びることのない孤高で、しかし絶対的な純粋さを感じさせるオーラ。
やがて多くの人々がその計り知れない審美眼とあなたが指し示すその透明な未来に自らの希望を託し、あなたが洗い清めたその清らかな大地の上で新たな文化を築き始める日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ静かに、そして深くそこに在ればいい。
その川の瀬に輝く神聖な宝玉のごとき魂こそが、この混沌とした世界がずっと待ち望んでいた真の「預言者」であり未来の文化を再生する「最初の清らかな一滴」そのものなのですから。
日干が「辛亥」の有名人の例
【男性】
武田信玄(甲斐国の戦国大名、風林火山で有名、川中島の合戦)
徳川宗春(尾張徳川家・第7代藩主、尾張藩中興の祖)
田中角栄(政治家・首相・自民党・「ロッキード事件」で逮捕)
鳩山由紀夫(国会議員、民主党党首、元大学助教授、政治一家)
横路孝弘(北海道知事)
李完用(韓国学部大臣、乙巳保護条約に調印し国奴と言われる)
新井正明(住友生命の社長、三流の住生を一流にする、片足)
高橋治則(イ・アイ・イ会長、2信金不正融資で逮捕)
鬼塚忠(アップルシード・エージェンシー社長、IT系出版会社)
谷田利景(実業家、ポッカ創業者、缶コーヒーと自販機を考案)
白隠慧鶴(仏教僧・禅僧〝臨済宗中興の祖〟・「内観の秘法」)
鈴木大拙(仏教学者、文化勲章、『禅と日本人』)
荒畑寒村(社会主義運動家)
若山牧水(歌人)
花登筐(劇作家)
五味川純平(作家、『人間の条件』は戦争文学の最高傑作)
サトウ・ハチロー(作詞家)
室生忠(宗教ジャーナリスト、元週刊誌取材記者、TV出演)
いとう・せいこう(作家、クリエーター)
山本直純(作曲家、”大きいことはいいことだ!”)
日野皓正(ジャズ・トランペット、世界を舞台に活躍)
中村翫右衛門(歌舞伎俳優)
ジャニー喜多川(実業家、芸能プロモーター、ホモ?日系二世)
堺正章(タレント、岡田美里と離婚、番組データ捏造問題で打切)
竹脇無我(俳優、鬱病、父・昌作は名アナウンサーだったが自殺)
片岡鶴太郎(個性派俳優、タレント、墨絵書画の世界でも活躍)
織田裕二(俳優・硬派「踊る大捜査線」長年独身も43歳結婚)
滝沢秀明(俳優、歌手、NHK大河ドラマ「義経」に主演)
ストロング金剛(俳優、元プロレスラー)
間寛平(コメディアン、吉本、マラソン、連帯保証人で借金地獄)
松山千春(歌手、「季節の中で」、スキンヘッドにしている)
草彅剛(歌手、俳優、タレント、<SMAP>)
みなみ・らんぼう(歌手、「山口さんちのつとむ君」)
池田貴族(ロック歌手、心霊研究家、肝細胞癌で若死)
TAKURO(<GLAY>のリーダー、ギター、作詞・作曲)
tetsuya(ベーシスト<ラルク>リーダー、多弦ベース)
SAM(ダンサー、<TRF>、安室奈美恵と電撃結婚、後離婚)
千代大海龍二(相撲、大関、突き押し相撲、九重部屋)
宗道臣(少林寺拳法、1947年に日本少林寺拳法を創設)
山崎照朝(空手家・キックボクサー、極真会、力石徹のモデル)
グレート小鹿(プロレス、大日本プロレス・社長)
井上一樹(野球、野手、中日ドラゴンズ)
御木徳近(宗教家、PL教・第2代教祖)
潘子漁(台湾の占術家、紫微斗数、風水学、星象学、著書多数)
土井善晴(料理研究家、「土井善晴おいしいもの研究所」主宰)
辻嘉一(料理人、料理研究家、懐石・辻留、「きょうの料理」)
尾藤雅士(焙煎士、喫茶店の2代目経営者、NHK番組に出演)
志方俊之(軍事アナリスト、帝京大学教授、TV出演)
パスカル(哲学・数学・宗教者、世界初の機械式計算機を発明)
リンゴ・スター(ロックドラマー・歌手、<ザ・ビートルズ>)
【女性】
高円宮承子(皇族・イギリス留学・日本ユニセフ常勤嘱託職員)
森瑶子(作家、すばる文学賞、『夜行虫』、西洋占星術好き)
中島さち子(ジャズ・ピアニスト、数学者、国際数学五輪で金)
岩下志麻(女優、「極道の妻」シリーズ、夫:篠田監督)
由美かおる(女優、いつも若々しい、「水戸黄門」入浴シーン)
江角マキコ(女優、タレント、ドラマ「ショムニ」、長身)
天地総子(女優)
和泉雅子(女優、冒険家)
中尾ミエ(歌手、デビュー曲の「可愛いベイビー」が大ヒット)
菅野美穂(女優、歌手、「エコエコアザラク」)
前田亜季(女優・歌手、姉も女優、映画「最終兵器彼女」主演)
木佐彩子(アナウンサー、石井一久投手と結婚)
水前寺清子(歌手、「365歩のマーチ」、愛称:”チータ”)
黛ジュン(歌手、女優、「天使の誘惑」でレコード大賞)
渡辺麻友(タレント<AKB48>、健康問題で芸能界を引退)
伊達公子(テニス、ドイツ人レーサーと結婚)
杉浦日向子(漫画家、江戸風俗研究家、お江戸でござる、短命)
シルヴィ・ヴァルタン(歌手・エンターテイナー、ライブ定評)