丁未は六十干支の44番目の干支。天干の「丁(ひのと)」は陰の火のエネルギー。夜の闇を静かに、そして暖かく照らし出す一点の「灯火(ともしび)」を象徴。地支の「未(ひつじ)」は陰の土のエネルギー。夏の盛りの一滴の水も含まない乾ききった「砂漠の大地」です。あなたの魂の根底には、この「灯火の如き、繊細な知性(丁)」「砂漠の如き、無限の探求心(未)」が美しくもどこか張り詰めた緊張感を伴いながら融合しています。その灼熱の砂漠にただ一つ燃える篝火(かがりび)のような孤高の輝きがあなたに他に類を見ない「創造力」と「未来を予見する力」を与えているのです。
Chapter1.心の世界観
丁未の世界観は、どこまでも続く灼熱の砂漠。その陽炎が揺らめく静寂の真ん中で一本の篝火が、決して消えることなく天に向かって静かに、しかし力強く燃え続けている。灼熱の砂漠で燃え続ける炎を象徴します。砂の中から立ち上がる炎が絶えることなく燃え盛るイメージ…これが丁未の人の内面に広がる心象風景を表します。その景色のようにあなたは、極めてストイックで感受性が鋭く、そして自らの内なる光だけを頼りに人生という砂漠を旅する孤高の探求者です。決して他者に安易に助けを求めることはありません。常に自らの内なる「知性」と「直感」を羅針盤とし物事の、そして自分自身の「本質」とは何かを静かに、そしてどこまでも深く探求し続けています。あなたは生まれながらにして未来を予見する、鋭い「洞察力」と無から有を生み出す天才的な「創造力」を持っています。その常人には理解しがたいほどの鋭敏な感性は、あなたを芸術、哲学、あるいは最先端の科学といった未知の領域を切り拓く唯一無二の「革新者」へと導くでしょう。
この「砂漠を行く旅人のような究極の孤独」と「その闇を照らす消えることのない篝火のような情熱」。
この二つの究極の要素があなたの内で完璧な静寂の中で共存することで、あなたという存在に計り知れない深みと人を惹きつけて離さない特別なカリスマ性を与えています。しかしそのあまりにストイックな精神性は、時にあなたを他者との間に見えない砂丘を築かせ、自らを究極の「孤独」へと導いてしまうことも。その鋭すぎる言葉は悪意なくして凡庸な世界の安穏とした日常を根底から揺るがしてしまうかもしれません。
砂漠の炎のように気さくで明るい雰囲気を持ち、社交的で人との関わりを楽しむ傾向があります。揺らめく炎の柔軟さを思わせるような、人当たりの良さと優しさを備えています。一見すると控えめで柔らかい印象を与えますが、その内側には強い情熱と激しい感情が秘められています。義理人情に厚く、困っている人を助ける心を持ちながらも、基本的には感情で動き、理論に縛られることは少ないです。温和で寛大ですが、内面には批判精神もあり、女性の場合は嫉妬心も強い傾向です。また、比較的知能指数の高い人が多く、秘めた情熱を持ちます。一度決意したしたことは最後まで貫く静かな強運の持ち主。処世術も巧みなほうで、見た目以上に内面はとても大人っぽく、全てにおいて達観しています。思慮深く独立心もあるので自力で運を切り開きます。風に揺れながらも燃え続ける炎のように、丁未の人は情熱を持続させ、夢を追い続ける力があります。一度目標を定めると、強い意志と持久力でやり遂げる粘り強さを発揮。穏やかな一面もありますが、内心には高いプライドと負けん気があり、独自の道を進む姿勢を大切にします。他人の干渉を嫌い、黙々と努力を積み重ねるタイプ。ただし、この情熱が行き過ぎると、冷静さを欠き、物事を合理的に判断できなくなる場合があります。情熱に頼りすぎた結果、計画が甘くなり、問題に直面することもあるでしょう。しかし、丁未の人は基本的に粘り強く、簡単には挫折しません。ただし、大きな目標を追う際には、慎重さを忘れずに行動することが重要です。また、感情の起伏が激しいため、気分に左右されやすく、ストレスを抱えやすい一面もあります。しかし、その一方で、聡明さと優れた言語能力を持ち、人を惹きつける説得力のある話術が特徴的です。理想的な生き方は、灼熱の砂漠に燃える炎のように、夢に向かって情熱を燃やし続けることです。そのためには、感情をコントロールし、冷静で理性的な判断を心がけることが大切です。これによって、生まれ持った粘り強さと熱意を最大限に活かし、充実した人生を築くことができるでしょう。人情も厚く人徳と援助運もあるので、相当の地位にも上れる人です。但し、命式が弱いと気迷いが多くなり、職を転々としたりして、不安定な人生となる場合もあります。
②五行:火(天干)-土(地支)/火生土
③種類:漏干干支
④十二運:冠帯
⑤納音:天河水(音律:羽、納音五行:水)
⑥納音十二運:自養
⑦空亡:寅卯
⑧羊刃:未
⑨日柱の吉凶星(神殺):羊刃、紅艶、暗禄
Chapter2.その運命:
天からの聖剣と自らを育む火生土の宿命
『丁未』のあなたは、極めて強い意志を秘めた、特別な宿命星『日刃(にちじん)』を、その身に宿しています。
あなたの刃は、常に自らの内なる炎で赤々と熱せられている極めて鋭利な剣です。
そしてその魂の本質は「火生土」すなわち、炎(丁)が燃え尽きた後に豊かな灰(未)を生み出し次なる創造の土台を自ら育み続けるという自己完結した極めて幸運な精神構造を持っています。
生まれ持った性質(日柱干支):
すべてを照らす灯火の知性とすべてを育む大地の母性
『丁未』のあなたは、大地(未)から無限のエネルギーと忍耐力を常に供給されています。あなたは、他者に頼ることなく自らの内なる炎(丁)としての知性と創造力を無限に燃やし続けることができるのです。その深い探求心と妥協のない姿勢は、あなたをあらゆる分野でトップレベルの専門家や孤高の思想家へと押し上げるでしょう。温和で寛大ですが、プライドが高く、気取り屋さんです。表はソフトで控え目ですが、内に情熱を秘めています。元来、リーダーとしての素質を持っています(四柱さえ良ければ)。気さくな人柄で誰にでも親しみを抱かせる人です。聡明で思慮深く、何事にも才能を発揮します。しかし、四柱が弱いと、気迷いが多くなり、職を転々としたり、不安定な人生となってしまいがちです。四柱が強いと、粘り強く執念深さが発揮されます。根はお人好しで同情深いほうで、頼りにされると、一肌脱いでしまうのです。好き嫌いもハッキリしていて、気分屋の一面があります。この干支は人生に波乱が多いとされますが、晩年には安定します。女性は男勝りで勝気なしっかり者の多い星です。
天賦の魅力と人を惹きつけて離さないオーラ:
あなたは生まれながらにして、どこか近寄りがたいほどの「神秘性」と全てを見透かされているかのような、「賢者」のオーラを持っています。その静かで、しかし圧倒的な存在感が逆に多くの人々を強く惹きつけるのです。
内に秘めたる完璧主義と孤独:
あなたは自らが「真実」であり、「美しい」と信じるもの以外、一切受け入れることができません。その求道者のような完璧主義があなたの才能を極限まで高めます。しかしその鋭すぎる基準は、時に不完全な人間的な世界との間に深い断絶を生み「誰も私の見る未来のビジョンを理解できない」という究極の孤独感にあなたを苛むのです。
運気の傾向【丁未 冠帯 水性 天河水】
この日生まれの人の運気は中の上とします。性質は穏やかで人情も厚く思慮もあり、小才もきいて、独立独歩の精神をもって世に出て富貴を得るものです。しかし物事に細か過ぎ、気がつきすぎて、かえって迷の心が生じ、それがために、あたら幸運を取り逃がしてしまう人もいます。また、その気迷いから、あちらこちらと走り廻り、身の移動をしたり、勤め先を変えてみたり、落ち着かず、自ら変動を招き失敗を招くこともあります。とにかく気の迷い疑い深い心、因循な気性、それにどこか融通のきかない処があれば、それは身中の害虫ですから早く取り払わなければいけません。この生まれは元来、財富に恵まれるものですから、いつも熱心に、勤め働くときは必ず富家となり、大財を得ることができます。しかしその大財も、気迷や、凝り性の為に活用を誤り、一時に失う心配もあり、また一生の間に何度も運の変わる暗示もありますから、成るべく旧処を守って、浪費を慎しみ保身するのが得策です。病は咳・喉・胃腸・癌などに注意。
あなたの使命は、その完成された内なる世界に、ただ安住することではありません。
その磨き抜かれた炎の輝き(丁)を、それを育んでくれた大地(未)の上、すなわちこの現実世界へと開示し分かち与えると決意すること。
あなたがその孤高の知性に一滴の「他者への貢献」という温かみを加えることができた時、その輝きは真に人々を救い導く気高い「光」となるのです。
Chapter3.二つの潮流:
天河水の異なる物語
『丁未』は、その本質(納音)が「天河水(てんがすい)」という、「水」のエネルギーに属します。
これは「天上の銀河を流れる聖なる水」を象徴します。
この究極の「火」と「土」の姿を持ちながらその本質が究極の「水」であるという、最も劇的な矛盾こそがあなたの真の使命を解き明かす鍵です。あなたのその「砂漠」のようなストイックな探求と、「篝火」のような情熱は、ただ自らの悟りのためだけに与えられたのではありません。それは、この渇ききった地上に天からの「恵みの雨(天河水)」を降らせるための神聖な「儀式」なのです。
あなたの使命は、「孤高の探求者」から、「時代の預言者」へと自らを昇華させていくことです。
あなたがその類稀なる洞察力と未来を見通す力で人々がこれから進むべき新たな「時代の潮流」を指し示す時、あなたの人生は最も深く、そして気高い輝きを放つでしょう。
Final Chapter.
あなたは静かなる時代の灯台となる
『丁未』のあなたにとって人生とは、自らの内に燃える篝火の如き情熱で砂漠の如き人生の真理を探求し、その果てに掴んだ叡智を世界を照らす光へと変容させていく、気高い旅です。
その全てを見通すような静かで、しかしどこまでも深い眼差し。
その決して媚びることのない孤高で、しかし絶対的な安心感を抱かせるオーラ。
やがて多くの人々がその計り知れない知性とあなたが指し示すその未来のビジョンに自らの希望を託し、あなたの灯す光を目指して集い始める日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ静かに、そして深く燃え続ければいい。
その砂漠に燃える消えない篝火のごとき魂こそがこの混沌とした世界がずっと待ち望んでいた真の「賢者」であり未来を照らす「希望の灯台」そのものなのですから。
日干が「丁未」の有名人の例
【男性】
安岡正篤(陽明学者、歴代首相の知恵袋、年号「平成」を考案)
澤庵宗彭(僧、臨済宗、紫衣事件で流罪、書画・詩文・茶の湯)
久保継成(宗教家、霊友会・会長、博士号、ユーモアあり)
関本忠弘(経営者、日本電気取締役会長、経団連副会長)
西和彦(経営者、アスキーの創業者、BASICを日本に導入)
安部修仁(経営者、吉野家D&Cの社長、アルバイトから叩上)┐
矢沢永吉(歌手、ロック、<キャロル>、「時間よ止まれ」)─┘
早坂茂三(政治評論家、元田中角栄首相の秘書、政務担当の秘書)
大江健三郎(作家、評論家、芥川賞、ノーベル文学賞)
塩田丸男(読売新聞記者を経て作家、評論家、TV出演)
松岡圭祐(作家、臨床心理士、『催眠』『千里眼』)
手塚治虫(漫画家・アニメ監督〝漫画の神様〟医学博士、胃癌)┐
小島剛夕(劇画家・漫画『子連れ狼』『半蔵の門』『斬殺者』)┘
尾田栄一郎(漫画家、漫画『ONE PIECE』が大ヒット)
今村昌平(映画監督、「楢山節考」「うなぎ」)
中村梅雀Ⅱ(歌舞伎役者・俳優、ベーシスト、TV2時間ドラマ)
藤竜也(俳優、映画「愛のコリーダ」主演)
えなり・かずき(俳優、子役から活躍、「渡る世間は鬼ばかり」)
カールスモーキー石井(歌手、監督、<米米クラブ>)
前田亘輝(歌手、<TUBE>夏に活躍、飯島直子と離婚)
堂本剛(歌手・俳優・タレント<KinKi Kids>、過呼吸症候群)
平井堅(歌手)
松村邦洋(お笑いタレント、ものまね、デブタレ「電波少年」)
北野誠(レポーター、タレント)
玉錦三右衛門(32代横綱、「喧嘩玉」、横綱在位中に病死)
中西太(野球、西鉄、4年連続本塁打王、監督、野球殿堂入り)
岩村明憲(プロ野球・内野、ヤクルト→大リーグ、野球解説者)
河本靜一朗(占術家、発音式姓名学、日本陰陽五行研究会会長)
日木流奈(極小未熟児で生まれ脳障害、”奇跡の詩人”)
シャルル・ド・ゴール(軍人・フランス大統領、次女ダウン症)
カール・フォン・クラウゼヴィッツ(軍人・軍事学『戦争論』)
ドン・キング(ボクシングプロモーター Mタイソンをダメに)
ルイス・セルヌーダ(詩人、同性愛者→独裁政権が国外追放へ)
ニーノ・ロータ(作曲家・映画音楽Godfather「愛のテーマ」)
ショーン・コネリー(俳優・「007」ジェームズ・ボンド役)
【女性】
黒柳徹子(タレント、ユニセフ大使、『窓際のトットチャン』)
松田聖子(歌手、離婚・再婚、一人娘の神田沙也加も歌手女優)
石川さゆり(演歌歌手・女優「津軽海峡冬景色」、事業の失敗)
宇多田ヒカル(歌手・シンガー・ソング・ライター・卵巣腫瘍)
深津絵里(女優、「悪人」モントリオール映画祭最優秀女優賞)
冨士眞奈美(女優、テレビが生んだスター第1号、ドラマで活躍)
水野真紀(タレント、女優)
安西ひろこ(タレント、女優、グラビアアイドル)
三屋裕子(バレーボール、ロス五輪で銅、下着会社社長→解任劇)
マリーヌ・ル・ペン(フランスの政治家、2代目国民戦線党首)
バーブラ・ストライサンド(歌手・女優・映画監督、「追憶」)
テイラー・スウィフト(歌手・シンガーソングライター、女優)