丁酉は六十干支の34番目の干支です。天干の「丁(ひのと)」は陰の火のエネルギー。夜の闇を静かに、そして暖かく照らし出す一点の「灯火(ともしび)」を象徴。地支の「酉(とり)」は陰の金のエネルギー。丹念に磨き上げられた「宝石」であり、そして一日の終わりと新たな世界の始まりを告げる「一番鶏」ですあなたの魂の根底には、この「灯火の繊細な知性(丁)」と「宝石の完璧な美意識(酉)」が美しく、そしてどこか儚げに融合しています。その夕暮れ時の空に燃える一番星のようなミステリアスな輝きが、あなたに他に類を見ない「カリスマ性」と「芸術的な才能」を与えているのです。
Chapter1. 心の世界観
静かなる溶鉱炉。その奥で、一点の炎が揺らめきながらも決して消えることなく燃え続け、硬い鉄塊を至高の芸術品へと鍛え上げていくイメージ。これが【丁酉】のあなたの心象風景です。その景色のようにあなたは、一見すると極めて穏やかで上品な雰囲気をその身に纏っています。決して荒々しく燃え広がることのない炉の中の炎のように、あなたは周囲に細やかに気を配り、親身に人の面倒を見る、義理人情に厚い温かな人柄の持ち主です。しかしその静かな炎の奥には、鋼鉄をも溶かすほどの凄まじい「熱量」と、完璧な「美」を求める妥協なき精神が常に燃え盛っています。あなたは、夢見がちな空論を嫌い極めて現実的。一度目標が定まれば、その優れた行動力と粘り強い忍耐力で、必ずや結果を出す才知あふれる戦略家でもあるのです。
この「穏やかな優しさ」と「内に秘めたる激しい情熱」。
そして「現実的な知性」と「天才的な美的センス」。このいくつもの相反する要素が、あなたの内で常にせめぎ合い、そして奇跡的なバランスで融合することであなたという存在に、どこかミステリアスで人を惹きつけて離さない特別なカリスマ性を与えています。あなたは生まれながらにして、芸術、音楽、文学といった創造的な世界で、唯一無二の表現者となるポテンシャルを秘めています。
しかし、その鋭すぎる感性と完璧主義は、時にあなたを現実世界との間に見えない壁を作らせ、「誰にも本当の私は理解されない」という深い孤独へと導いてしまうことも。その炎は、身を削って鉄を鍛えるように、時にあなた自身をも消耗させてしまうのです。
ひとたびそのプライドが傷つけられたり自らの美意識が否定されたりした時。あなたは、灯火が消えるように全ての情熱を失い、深い闇の中に閉じこもってしまう脆さをも同時に抱えています。
②五行:火(天干)-金(地支)/火尅金
③種類:蓋頭干支
④十二運:長生
⑤納音:山下火(音律:徴、納音五行:火)
⑥納音十二運:自死
⑦空亡:辰巳
⑧羊刃:未
⑨日柱の吉凶星(神殺):天官貴人、福生貴人、文昌貴人
Chapter2.その運命:
天からの祝福と自らを鍛える火尅金の宿命
『丁酉』のあなたは、慈愛に満ちた特別な吉星『日徳(にっとく)』をその身に宿しています。
それは、あなたの行いが自然と「徳」に繋がり周囲の人々を幸福に導くことで、あなた自身もまた天からの祝福を受けるという美しい宿命です。
しかしその内には、自らの炎で自らの宝石(金)を磨き続ける火尅金という、絶え間ない自己葛藤と成長への渇望も同時に抱えています。
生まれ持った性質(日柱干支):
すべてを照らす灯火の知性と完璧を求める宝石の魂
『丁酉』のあなたは夜道を照らす灯火のように、暗闇の中にいる人々に希望の光と進むべき道を示す、生まれながらの指導者です。その鋭い知性と深い洞察力は、多くの人々から深い尊敬と信頼を集めるでしょう。
しかしその魂の本質は「酉」、すなわち「宝石」。あなたは、常に自らが完璧な輝きを放っていることを強く望みます。そのため自らの未熟さや欠点に誰よりも厳しく苦しんでしまう傾向があります。大物的資質を持ち、性格も基本は大人しいのですが、人の信頼を得る器の大きさがあります。心の内を余り顔に出さず、黙々と努力を積み重ねるので温和そうに見えます。しかし、内面には熱く燃えるものを持っていて、繊細な神経と打てば響く感応力を備えています。志した道で才能を発揮する星です。特に演出力に秀でた人に多い。
基本的には平和主義者で争いを嫌い、意外とサッパリしています。「Let it be」と成るようにしか成らないという考え方が根底にはありますが、反面自己の信念と理想のためには志を曲げない頑固さを示すことも。
少し気分屋の所もありますが、周囲の雑音には余り振り廻されず、マイペースに辛抱強く信念を貫こうとします。特に男性は権力には屈しない、闘争心を持っている人が多く、女性は周囲を惹きつける人間的魅力とカリスマ性を持った人の多い星です。また、実利を忘れないがめつさも同時に持ち合わせています。
十二運も長生で、若い頃から運気の発展を見ます。
天賦の魅力と人を惹きつけるオーラ:
あなたは生まれながらにして、人々を知らず知らずのうちに惹きつけてしまう抗いがたい「色気」と、ミステリアスな「カリスマ性」を持っています。そのどこか憂いを帯びた芸術家のような雰囲気が多くの人々を虜にするでしょう。
内に秘めたる完璧主義と孤独:
あなたは自らが「美しい」と信じるもの以外、一切受け入れることができません。その孤高の完璧主義が、あなたの芸術性を極限まで高めます。しかしその鋭すぎる感性は、時に凡庸な現実世界との間に深い溝を生み「誰にも本当の私は理解されない」という深い孤独感にあなたを苛むのです。
運気の傾向【丁酉 長生 火性 山下火】
この日生れの人の運気は中の上とします。才能に富み、テキパキと働いて早くから幸運をつかむ人もいます。しかし多くの趣味をもって、切角の本業を怠り失敗することもあり、器用さが禍いとならぬよう、一業に専念して働かねばいけません。また智恵が良く廻り小才がきくのでチャンスを上手につかみますが、一方目先の欲に引かれて悪策を計り、邪悪の道に入って信用を落しては失敗の基となります。元来、積極活動型のタイプなのですから、この徳を生かして、志を高きにおいて、尊厳を守り、気迷いを起こさずに、正直に働くときは開運成功して人の頭となり富貴を得ること疑いありません。病はふだん健康で突然に現われます。血圧、肺、心、肝、胃、事故などに注意。
あなたの使命は、その内に宿る「火(灯火の知性)」のエネルギーを自らを焼き尽くすための「自己批判」に使うのではなく、他者をそして世界をより美しく照らし出すための「創造の光」へと昇華させることです。
あなたが自らの完璧ではない部分をも愛し、受け入れることができた時。その炎は真に人々を癒やし導く、穏やかでしかし、決して消えることのない希望の光となるのです。
Chapter3.二つの潮流:
山下火の異なる物語
『丁酉』は、その本質(納音)が「山下火(さんかか)」という特別な「火」のエネルギーに属します。
これは真昼の太陽のような派手な炎ではありません。
それは日没後、山の麓で静かに、しかし暖かく燃え続ける「焚火」を象徴します。
あなたの真の使命は、世界の中心でスポットライトを浴びることだけではありません。
むしろ華やかな舞台から一歩引いた場所で、本当に光を必要としている人々の心を、その静かな知性と温かい情熱でそっと照らし出すこと。
その「目に見えない、しかし確かな貢献」こそが、あなたの他に類を見ない影響力の源泉なのです。
あなたの使命は、「黄昏の賢者」となることです。
日中の喧騒が終わり夜の静寂が訪れる、その境界線であなたは、最も深い洞-察力を発揮します。
あなたがその類稀なる感性と知性をもって人々の心の闇に小さな灯火をともす時。
あなたの人生は最も深く、そして気高い輝きを放つでしょう。
Final Chapter.
あなたは静かなる時代の灯火となる
『丁酉』のあなたにとって人生とは、自らの内に燃える灯火の如き情熱と宝石の如き完璧主義を静かに調和させ、世界の黄昏をその叡智で照らし続ける気高い旅です。
その全てを見通すような、静かで、しかしどこか憂いを帯びた眼差し。
そのクールでありながら、決して人を突き放さないミステリアスなオーラ。
やがて多くの人々が、その計り知れない知性と深い慈愛に自らの人生の指針を求め、あなたが紡ぎ出す「言葉」や「作品」に救いを求める日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ、静かにそして深くそこに在ればいい。
その黄昏に燃える一点の炎のごとき魂こそが、この混沌とした世界がずっと待ち望んでいた真の「賢者」であり、未来を照らす「希望の光」そのものなのですから。
日干が「丁酉」の有名人の例
【男性】
毛沢東(政治家・思想家、中国共産党指導者・主席、建国の父)
原敬(首相、「平民宰相」、立憲政友会、刺殺される)
三木武吉(国会議員、保守合同の立役者、弁護士出身)
松永安左衛門(実業家、電力業界で活躍、「電力の鬼」、茶人)
中松義郎(発明家、フロッピーディスクを発明、特許数世界一)
糸川英夫(ロケット工学、組織工学者)
安田隆夫(経営、ドン・キホーテ創業社長、ディスカウント)
江藤政親(IT企業社長、ネットショップ運営のカリスマ的存在)
丸山敏雄(社会教育家・書家、「倫理研究所」創立者、元教員)
坂口安吾(作家、『堕落論』『白痴』、無頼派、新戯作派)
加賀乙彦(作家、精神科医)
なかにし礼(作家、作詞家、ヒット曲多数、「北酒場」)
西川満(詩人・作家、占術家・算命学、天上聖母算命学を創唱)
鈴木清順(映画監督)
相米慎二(映画監督、「セーラー服と機関銃」「お引越し」)
薗部博之(ゲームデザイナー、「ダービースタリオン」を開発)
北野武(タレント・俳優・漫才師・監督、フライデー襲撃事件)
寺尾聡(俳優、歌手、「雨あがる」)
江戸屋猫八(動物の物まね芸、俳優でも名脇役、紫綬褒章)
笑福亭鶴瓶(落語家、タレント、TV・映画・舞台でも活躍)
岡林信康(歌手、シンガーソングライター〝フォークの神様〟)
TOSHI(歌手、<X-JAPAN>、自己啓発セミナー問題)
岡野ハジメ(プロデューサー・ベーシスト、かなり楽器マニア)
たくや(漫才師・双子<ザ・たっち>の兄、コント・モノマネ)
かずや(漫才師・双子<ザ・たっち>の弟、コント・モノマネ)
土居まさる(アナウンサー、タレント、ラジオDJで人気)
古舘伊知郎(アナウンサー、”ストロボする言語マシーン”)
力道山(プロレスラー、元関脇、ヤクザに刺された事が元で死亡)
グレート草津(プロレスラー、元国際プロレス)
大山倍達(空手、極真会館・総裁、”ゴッド・ハンド”)
中村誠(空手、極真会館、世界2連覇の重戦車)
衣笠祥雄(野球、野手、広島カープ、鉄人の異名、野球解説者)
小野伸二(サッカー、ミッドフィルダー、2002年W杯日本代表)
楢崎正剛(サッカー、ゴールキーパー、2002年W杯日本代表)
田崎真也(世界1のソムリエ、「田崎真也ワインサロン」を主宰)
梅原大吾(プロゲーマー、国際的格闘ゲームプレイヤー、天才)
鮑黎明(占術家・風水師・紫微子平他・離婚・舌癌で享年56歳)
陽史明(占術家・武田流系、「最新四柱推命理論」、会社経営)
梅蘭芳(京劇俳優・女形、「四大名旦」の1人「梅派」を創始)
ヤン・ルカン(情報工学者、AI研究、ディープ・ラーニング)
ジュリアーノ・ジェンマ(俳優・西部劇、彫刻家、交通事故死)
テディ・リネール(柔道家、世界選手権で男子史上最年少王者)
【女性】
太田房江(大阪府知事、全国初の女性知事、再選)
森英恵(ファッションデザイナー、Haute couture 、倒産経験)
山口洋子(作家、作詞作曲、クラブ「姫」のママ、直木賞)
おおたわ史絵(内科医・作家、幼少期に薬物依存の母から虐待)
藤間紫(日本舞踊)
新垣結衣(女優・歌手・ファッションモデル、TV「逃げ恥」)
范氷氷(中国の女優、脱税事件→消息不明→謝罪・追徴金数億)
浜崎あゆみ(歌手、左耳の聴覚を失う、エイベックス社内問題)
辻希美(歌手・タレント、<モー娘。>、無菌性髄膜炎症候群)
松本明子(タレント、ものまね)
斉藤こず恵(女優、子役出身、声優、ブルース歌手、タレント)
小池英子(タレント、女優、巨乳と快活なキャラクターで人気)
東海林のり子(レポーター、ワイドショー、顔が大きい)
飯星恵子(タレント、作家、結婚の翌年に離婚、父は飯干晃一)
高橋尚子(マラソン、シドニー五輪で金メダル、プロとなる)
中森じゅあん(算命学、日本算命学協会代表、エッセイスト)