丁亥は六十干支の24番目の干支。天干の「丁(ひのと)」は陰の火のエネルギー。洞窟の闇を照らす「灯火」のような内省的で精神的な光を象徴。地支の「亥(い)」は陰の水のエネルギー。冬の始まりの全てを内包する静かで豊かな「大海」を象徴。この干支は、「水剋火(すいこくか)」—広大な水(亥)が、そのか弱く見える一本の灯火(丁)を常に飲み込もうとする極めて緊張感に満ちた「相剋」の関係にあります。あなたの魂は生まれながらにして、この圧倒的な「闇」と、か弱くも気高い「光」の壮絶な対峙をその内に宿し、その究極の緊張感の中から他に類を見ない鋭敏な「霊的感受性」を生み出すという特別な宿命をその身に帯びているのです。
Chapter1.心の世界観
~静寂に包まれた冬の夜の湖。その暗黒の水面でただ一つ懸命に燃える松明の炎~
丁亥の心の世界観は、全てが静寂と深い闇に包まれた初冬の真夜中の「湖面」。そして、その暗く冷たい水の上、湖面を渡る風にその身を絶えずゆらめかせ、今にも消えてしまいそうな儚げな姿を見せながらも、それでもなお懸命にその身を燃やし周囲の闇を温かく、そして神秘的に照らし続けている一本の「松明(たいまつ)の炎」。静寂な夜の湖面を灯す松明の炎をイメージ。初冬の暗く冷え込む夜、湖上で暗闇を照らす炎は、風を受けてゆらめき消されそうな不安定さの中でも神秘的な美しさを放つ様を表しています。湖面からの風に吹かれながらも懸命に燃えながら周りを照らす炎のように、自分の損得を考えず献身的に周りに尽くし、周りへの配慮を怠ることなく、明るく清らかでありたいと純粋な思いやりの心の持つ清廉な精神の持ち主。深い感受性や先見の明を持ち、人の心をとらえる不思議な魅力で周囲に自然と人が集まります。繊細でありながらも内に秘めた強さで大きな理想を叶えるため自分のポリシーを貫きます。鋭い直観力と合理性を持つのも特徴。人とは異なる感性を持ち沈着冷静で頭が冴え、感覚的に正しい判断ができます。不安定な環境の中でさえも光を失うことなく、その神秘的な魅力と深い感受性はどのような状況でも独自の道を切り開く力となるでしょう。あまり潔癖になり過ぎず多様な価値観を受け入れること。得意分野の知識を吸収しながら。地道にコツコツ成長するのが理想的。常人離れした才能で多くの場面で成功を手に入れ活躍できる可能性のある人。
②五行:火(天干)-水(地支)/水尅火
③種類:截脚干支
④十二運:胎
⑤納音:屋上土(音律:宮、納音五行:土)
⑥納音十二運:自臨
⑦空亡:午未
⑧羊刃:未
Chapter2.その運命:
~孤独な光がやがて闇を導くまで~
『丁亥』の人生は多くの場合、その鋭敏すぎるアンテナが受信してしまう世界の「ノイズ」から自らの、その聖なる光をいかにして守り抜き、そしてその光を闇に迷う他者のための「道標(みちしるべ)」へと昇華させていくかという気高い求道者の旅路となります。
生まれ持った性質(日柱干支):
~静かなる佇まいと内に秘めたる全てを見通す瞳~
『丁亥』のあなたは物静かで穏やかで、どこかこの世のものとは思えないようなミステリアスで、繊細な雰囲気を周囲に漂わせているでしょう。その清廉潔白で純粋な思いやりの心は、多くの人々を自然とあなたの元へと引き寄せます。温和で円満な人柄ですが、内面に個性的な人生観とものの見つめ方を持った人です。理性的で品があり、情は温順で人情味もありますが、内面には独立心と自尊心を秘めています。損得に余り拘らない人です。親切で善良ですが、嘘や約束を破ることを嫌います。積極的に無理をしない慎重派が多いので運気の発展は遅くなりますが、中年より運の発展があります。神秘的な魅力と鋭敏な感性を持った人が多く、創造性をもった芸術家・学者肌の人が多い星です。人の指示を受けることを好みません(優れた才能の持ち主程)。その才能を発揮すれば、大きな成功を収めることも出来る星です。中には趣味にしていた芸事が本職となって、成功する場合もあります。見栄や虚飾もなく、率直で楽天的な面を持っています。長いスタンスで物事をとらえて前進しようとし、大器晩成の努力家です。中には霊感が強く、人の心を見抜く能力を持った人もあります。事件や事故に巻き込まれたり、濡れ衣を着せられるというようなことも注意が必要です。
天賦の霊的感受性と鋭い美的感覚:
あなたは生まれながらにして、物事の表面的な姿のさらに奥にある「本質」や「真実」を、瞬時に感じ取ってしまう極めて鋭敏なアンテナを持っています。その先見の明とも言える鋭い直感力と合理的な思考は、あなたが感覚的に常に「正しい」判断を下すことを可能にします。
内に秘めたる献身性と不屈の魂:
あなたはまるで、その松明の炎のように自分の損得を考えることなく献身的に周囲を照らし尽くすことができる深い慈愛の持ち主です。そしてその繊細で儚げな見た目とは裏腹に一度守るべきもの、あるいは叶えるべき理想を見つけると、そのポリシーを決して曲げることのない驚くべき内なる「強さ」を秘めているのです。
運気の傾向【丁亥 胎 土性 屋上土】
この生れの人の運気は中の中とします。性格は実直ですが、すこし短気で、円満を欠きます。表面は明朗なようでも、内面は陰気で消極的、「はきはき」しない処があります。ですから、気持をいつもしっかり持って、積極的に行動しなければなりません。善意、親切さが、この人の取り得であり、芸事が好きで、後にはそれが身を助け、趣味が本職となるような人もいて、中年をすぎて意外な方面に出て成功することもあります。しかし根っからの移り気であったり、「こせこせ」した狭量な精神では開運しません。更に男女ともに色情淫事には注意を要します。また投機ギャンブルに失敗し、身を滅ぼす人もいてよく注意しなければなりません。病は胃、心臓病、ヒステリー、悪血の病、中風などに注意。
あなたの使命は、自らが存在する「闇(亥)」から逃れることではありません。
むしろその広大で静かなる「闇」こそが、あなたのその小さな「光(丁)」を最も気高く、そして美しく輝かせるための最高の「舞台」であることを深く自覚すること。
闇を知るからこそ光の尊さがわかる。
絶望を知るからこそ希望の温かさがわかる。
その究極の真理を、あなた自身の生き様をもって世界に示していくこと。それがあなたのその特別な魂に与えられた気高い役割なのです。
Chapter3.二つの潮流:
~屋上土の異なる物語~
『丁亥』は「屋上土(おくじょうど)」という納音に属します。
これは「建物の屋上にある天に最も近い乾いた土」を象徴します。闇夜の湖面を照らす灯火(丁)の魂を持ちながらその本質的な使命は、自らが「天と地を繋ぐ聖なる場所」となり、人々がより高い視点から世界を見渡すための手助けをすることにある。この「霊的な感受性」と「現実的な視点」の双方を併せ持つユニークなバランス感覚こそが、あなたの他に類を見ない影響力の源泉なのです。
あなたの使命は、ただ自らの内なる世界に閉じこもることではありません。
その天に最も近い場所からあなたが得たその誰よりも深く、そして遠くまで見渡すことのできる「霊的な視野」をもって今、目の前の現実という暗い海に囚われ苦しんでいる多くの人々に「大丈夫、その闇のさらに向こうには必ず光がある」と、その魂の「視座」を引き上げてあげること。あなたがその静かで、しかし絶対的な真実の光で人々を導く時、あなたの人生は最も深くそして気高い輝きを放つでしょう。
Final Chapter.
あなたは闇夜の湖面をゆく全ての魂の灯台となる
『丁亥』のあなたにとって人生とは、自らの内に灯るか弱くも気高い真実の光を広大で、時に荒れ狂う現実という夜の湖面の中から守り抜き、そしてやがてはその光で闇に迷う全ての魂の船の進むべき道を照らし出していく気高い旅です。
その静かで、しかし全てを見通す深い眼差し。
その繊細で、しかし決して消えることのない温かい魂。
やがて多くの人々が、その偽りのない誠実な光に魂の羅針盤を求めあなたの元へと集う日が必ず訪れるでしょう。
あなたはただ、あなたらしく静かにそして気高くその闇夜の湖面に浮かんでいればいい。
その一つの聖なる灯火こそが、この混沌とした時代がずっと待ち望んでいた真実の「光」であり希望の「灯台」なのですから。
日干が「丁亥」の有名人の例
【男性】
黒澤明(映画監督・脚本家「七人の侍」、〝世界のクロサワ〟)
五島慶太(東急グループの創業者、”強盗慶太”の異名を取る)
李承晩(政治家、韓国大統領)
海江田万里(政治家、国会議員・衆、経済評論家、民主党党首)
是川銀蔵(相場師、「最後の相場師」と言われた)
星野佳路(星野リゾート代取社長、旅館などの再建エキスパート)
竹村健一(政治評論家、9社を経営、著述業、英語が堪能)
平岡聡(仏教学者、京都文教大学学長、著『大乗経典の誕生』)
海音寺潮五郎(作家、『平将門』『天と地と』)
野村胡堂(作家、『銭形平次』の作者、元新聞記者)
中村亀鶴(歌舞伎俳優、酒に酔って転落死)
西田敏行(俳優・タレント、「釣りバカ日誌」、薬物デマ被害)
村井国夫(俳優、「日本沈没」、妻:女優・音無美紀子)
井上陽水(ミュージシャン、歌手、作詞、作曲、透明感のある声)
尾崎豊(ロック歌手、若者に熱狂的人気、変死、死後も人気)
織田哲郎(作曲家、音楽プロデューサー、ヒットメーカー、喉傷)
桜井和寿(歌手、人気ロックバンド<Mr.Children>、小脳梗塞)
所ジョージ(タレント、歌手、俳優、軽妙さが持ち味、脱水症)
鈴木拓(お笑いタレント、<ドランクドラゴン>、突込、細め)
おすぎ&ピーコ(双子のオカマ、タレント、映画&服飾評論家)
佐川幸義(武術家、大東流合気武術の宗家、大東流・中興の祖)
藤原敏男(キックボクサー・外国人初のラジャダムナン王者に)
三沢光晴(プロレスラー、2代目タイガーマスク、試合中死亡)
船木誠勝(格闘技、パンクラス、キング・オブ・パンクラシスト)
北尾光司(横綱・双羽黒、相撲を廃業→プロレス、空拳道)
渡辺明(将棋・棋士、竜王・棋王、ソフト不正使用疑惑で謝罪)
不二龍彦(四柱推命学、夢占い、運命研究集団「遊星塾」主宰)
増田眞介(占術家、東洋運命学、奇門遁甲・気学・四柱推命学)
平山喜堂(九星気学、気学天佑会会長、各地で教室を開く)
訓覇圭(NHKのディレクター、石田ひかりの夫、実家は寺)
宮澤毅(カリスマプログラマー、プログラム界の巨匠)
三浦義武(喫茶店店主、政治家・村長〝缶コーヒーの発明者〟)
ゼレンスキー(ウクライナ大統領、コメディアン、ロシア侵攻)
レヴィ=ストロース(社会人類学者・思想家、構造主義の祖)
トーマス・クーン(科学史家・パラダイム概念の創始者→破棄)
アンデルセン(世界的な童話作家・詩人、肝臓癌、失恋の連続)
デヴィッド・ボウイ(ロック歌手、スーパースター、左眼失明、肝臓癌)
【女性】
橋本聖子(五輪選手、国会議員、自民党、東京五輪の後任会長)
原陽子(衆議院議員、社民党、最年少議員、HP書き込み問題)
夏樹静子(推理作家、社会派ミステリー小説、夫は新出光会長)
長谷川町子(漫画家、「サザエさん」、人前に出ることはなかった)
多岐川裕美(女優)
中村晃子(女優)
村井美樹(女優・タレント・司会、漢検1級〝インテリ女優〟)
斎藤陽子(タレント、女優、キャスター、スピード離婚)
高見恭子(タレント)
高樹澪(女優・歌手、片側顔面麻痺で芸能界失踪、手術で復帰)
今井美樹(歌手、モデル、女優、作詞、布袋寅泰の妻)
ヘレン・ケラー(三重苦)
中村久子(手足がない、”日本のヘレンケラー”、親鸞との出会)
木下多恵子(占術家、霊感、易、手相、”大泉の母”)
マリア・テレジア(女帝、オーストリア系ハプスブルク家頭首)