乙亥は六十干支の12番目の干支。天干の「乙(きのと)」は陰の木のエネルギー。風にそよぐ、「草花」や「蔦(つた)」のような柔軟性と協調性を象徴。地支の「亥(い)」は陰の水のエネルギー。冬の始まり11月の全ての生命の源泉となる静かで豊かな「大海」を象徴。この干支は「水生木(すいしょうもく)」—母なる大海(亥)がその無限の養分で可憐な草花(乙)を優しく育むという極めて穏やかで恵まれた「相生」の関係によって成り立っています。あなたの魂の根底には、この「豊かな知性(水)」に支えられた「しなやかな感性(木)」が静かにそして、美しく息づいているのです。
Chapter1.心の世界観:
~冬の始まりの湖面に風とたなびく一叢(ひとむら)の芦~
冬の訪れを前に、全てを映し込み静まり返った広大な湖。そして、そのもの憂げな水辺に野生する、ただ一叢(ひとむら) しなやかに立ち、さわさわと風にその穂先をたなびかせる冬枯れた「蘆原(あしはら)」の風景イメージ。冬の湖沼の岸辺で冷たい水を吸い上げ、真っすぐと伸びる冬枯れた芦の景色。厳しい寒さに耐えながら強い生命力を見せる芦のように、ひとつのことに根を張って粘り強く成長するのが理想的。常に知識を吸い上げながら、持ち前の粘り強さと追及力を活かしストイックに水面下で頑張った分だけ、人生の成果を得られるでしょう。
②五行:木(天干)-水(地支)/水生木
③種類:扶干干支
④十二運:死
⑤納音:山頭火(音律:徴、納音五行:火)
⑥納音十二運:自絶
⑦空亡:申酉
⑧羊刃:辰
⑨日柱の吉凶星(神殺):天佑格、学士
Chapter2.その運命:
~見えない大樹を探し求める旅~
『乙亥』の人生は、そのしなやかな芦の魂が、自らがその身を寄せ風から守ってもらうための一本の「大樹」を見つけ出すためのエレガントな探求の旅路となります。
生まれ持った性質(日柱干支)
~優雅なる物腰と内に秘めたる探究心~
『乙亥』のあなたは、物腰が柔らかくどのような環境にもスッと溶け込むことができる、天性の社交家です。しかしその穏やかな佇まいの奥には、芦が水面下で見えない根をどこまでも深く張り巡らせるように、驚くべき探究心と粘り強さが静かに息づいています。サッパリしていてお世辞や愛嬌は余りありませんし、情緒もありませんが、一直線に努力する人です。環境への適応性はありますので、どのような状況でも忍耐強く頑張る人ですが、どうしても人生波乱型となります。引き締まった風貌で頭の回転が速く、機敏で徹底した努力主義の人。一芸に秀でて名をなす星なので、何か特殊な技術や資格を持つと良いでしょう。男性は四柱が極端に弱くなければ、だいたいは体の大きな人の多い星です。性格が真っ直ぐで、竹を割ったようにサッパリしています。特に男性は言葉数が少なく、媚びやへつらいがないので、社交的ではありません。人情の機微に疎く、頑固さも加わって、人間関係が下手で孤立しやすい傾向があります。その分苦労します。ただ、頼まれたら嫌と言えない処もあります。また、やや陰気な反面、激しやすい面があります。職業的には技術的な方面で活躍している人が多い星です。女性はクールでしっかり者のタイプが多く、飾り気がなく素朴な雰囲気です。
天賦の吸収力と知性:
あなたは生まれながらにして、他者の知識や周囲の環境から必要なものをスポンジのように吸収する特別な才能を持っています。それは、決して他者に依存するということではありません。あなたは、常に自らをより成長させるための「養分」を貪欲に、そして静かに求め続けているのです。
内に秘めたるストイックさと粘り強さ:
その優雅でアーティストのような見た目とは裏腹にあなたの内には、極めてストイックで現実的な魂が宿っています。あなたは一つのことを、一度「これだ」と決めると水面下で誰にも気づかれぬまま驚くべき努力を粘り強く続けることができます。その頑張った分だけ必ず成果を得られるという確信があなたの静かな自信の源泉なのです。
運気の傾向【乙亥 死 火性 山頭火】
この生れの人の運気は中の上とします。性格は正直で曲がったことを嫌い青竹を割ったようにさっぱりとした人が多いものです。しかし、それだけに世事に疎く愚直で頑固なのが欠点です。この生れの人は物事には熱心で一芸一能に達し名を挙げる人がいます。また男女とも物腰が柔らかく異性から好意をもたれ、協力を得やすいこともあります。とにかく心を大きく気を穏やかにし、人の意見を聞き入れて知識を豊かにし、徳を積めば大発福し名誉を得るものです。精神世界や芸術、哲学といった形而上(けいじじょう)の世界において他に類を見ない深い才能が開花することを象徴します。そのためあなたは、現実世界のがむしゃらな競争よりも自らの感性を静かに、そして深く探求していくことに真の喜びと人生の意味を見出すでしょう。病は腰の冷え、神経痛、下の病、胃病などに注意。
あなたの運命の最も重要な鍵を握るのは、「誰と、共に生きるか」というパートナー選びです。
地支の「亥」の中には、「甲」というあなたを支える「大樹」のエネルギーが隠されています。あなたは、本能的にこの「大樹」のような力強く頼り甲斐のある人物や組織を探し求めているのです。
その理想のパートナーという風除けを得た時、あなたの、その類稀なる芸術的な感性は、安定した土台の上で安心してその美しい穂を天へと伸ばすことができるでしょう。
第三章:二つの潮流 ~山頭火の、異なる物語~
あなたの『乙亥』という魂は、「山頭火(さんとうか)」という納音に属します。
これは、「山の頂で、静かに、しかし、激しく燃え上がる、野焼きの炎」を象徴します。水辺の芦(乙亥)の魂を持ちながら、その本質的な使命は、自らが「炎」となり、古いものを焼き払い、新たな始まりを告げることにある。この、「水」と「木」と「火」の、壮大なる変容の物語こそが、あなたの、他に類を見ない、創造性の源泉なのです。
あなたの使命は、ただ、美しく、穏やかに、水辺に佇んでいることだけではありません。
その、豊かな知性(水)と、繊細な感性(木)が、極限まで高まった時、それは、**「芸術」や「思想」という、情熱の「炎」**へと、昇華します。
あなたが、自らの内なる世界で、深く、深く、探求し続けた、その「美」と「真実」は、やて、**古い時代の価値観を、鮮やかに焼き尽くし、人々を、新しい精神の時代へと導く、静かなる「革命の炎」**となるのです
Final Chapter.
あなたは世界を癒す一叢の聖なる芦となる
『乙亥』のあなたにとって人生とは、自らの内に広がる豊かな知性の水辺で静かに思索を続けながら、最高のパートナーという大樹の支えを得て、やがては世界を照らす情熱の炎をその身に灯していく気高い旅です。
その優雅で、しかし決して折れることのないしなやかな精神。
その穏やかで、しかし全てを見通す深い眼差し。
やがて多くの人々がその静かで、しかし絶対的な美しさに魂の安らぎを求め、あなたの元へと集う日が必ず訪れるでしょう。あなたは、ただあなたらしく美しく水辺に佇んでいればいい。その気高い存在そのものが、この喧騒に満ちた世界にとって何よりの「癒やし」であり「希望の光」なのですから。
日干が「乙亥」の有名人の例
【男性】
竹下登(首相、自民党、”言語明瞭意味不明”)
小泉信三(経済学、元慶応大塾長、美智子皇后の仲人役)
鈴木俊一(官僚、東京都知事、官房長官)
司忠(丸善社長、幅広い語学力と商才)
栗本愼一郎(国会議員、経済人類学、TV出演)
高瀬真卿(東京感化院/錦華学院の創設者、初代・高木乗の恩師)
吉川英治(作家、歴史小説、『宮本武蔵』『三国志』)
伊集院静(作家、直木賞、婚約中の夏目雅子が白血病で急死)
深浦康市(将棋・棋士、日本将棋連盟非常勤理事〝地球代表〟)
伊集院光(お笑いタレント・DJ・俳優・評論家、落語、肥満)
本宮ひろ志(漫画家、「男樹」「サラリーマン金太郎」)
水木しげる(漫画家、「ゲゲゲの鬼太郎」、ラバウルで左腕喪失)
水野晴郎(映画評論家、監督、プロデューサー)
馬渕弦三(音楽ディレクター、「艶歌の竜」、ヒットメーカー)
中村八大(作曲家、ヒット曲多数、「上を向いて歩こう」)
久石譲(作曲家、宮崎アニメの音楽担当、「風の谷のナウシカ」)
稲葉浩志(歌手、 <B’Z>のヴォーカルと作詞を担当)
沢村一樹(俳優・二枚目からコミカルな演技まで〝エロ男爵〟)
桂三枝(六代目桂文枝、落語家・タレント・司会者、不倫騒動)
リーガル天才(漫才師、大看板、知的風刺漫才、漫才協団前会長)
獅子てんや(漫才師、相方:瀬戸わんや)
世志凡太(タレント)
石塚英彦(お笑いタレント、コンビ<ホンジャマカ>)
菅原洋一(歌手)
宮史郎(歌手、<ぴんから兄弟>)
木村太郎(ニュースキャスター、ジャーナリスト、元NHK記者)
照英(俳優・タレント・元モデル、元陸上競技・やり投の選手)
仰木彬(野球、オリックス監督、「仰木マジック」)
栃錦清隆(44代横綱、小兵、業師、春日野理事長)
貴乃花光司(2代目、横綱、兄弟で横綱となる、”若貴ブーム”)
武双山正士(相撲、大関、学生相撲出身)
塚原光男(体操)
引田天功(奇術、初代、TVで海中脱出)
張楠(明代の占術家・四柱推命、『神峰通考(命理正宗)』著)
中西政山(占術家、四柱推命学、田邊象山の弟子)
大川隆法(宗教、幸福の科学・教祖、元商社勤務、『太陽の法』)
久保有政(プロテスタント系聖書解説家、レムナント出版設立)
水谷修(児童福祉運動家、元高等学校教諭、夜回り先生との異名)
朝霧重治(ビール作りのパイオニア、〝COEDO〟ブランド)
ロダン(19世紀を代表する彫刻家・「考える人」、極度の近視)
ジャック・ドーシー(ツイッター社の共同創設者で現在CEO)
ジョー・フレージャー(プロボクサー、ヘビー級王者、肝臓癌)
スティング(ミュージシャン、ロック、ベーシスト<ポリス>)
【女性】
有吉佐和子(作家、小説・脚本、TVドラマ、急性心不全で急死)
曽野綾子(作家、クリスチャン、船舶振興会・会長)
平岩弓枝(作家)
小森和子(映画解説者、愛称:”小森のおばちゃま”)
松原智恵子(女優、日活青春映画のヒロイン)
高島礼子(女優、「さまよえる脳髄」「陽炎」)
酒井和歌子(女優、若大将シリーズで人気を得る)
鶴田真由(女優、正統派美女、古事記→イスラエルに関心旅行)
剛力彩芽(女優・タレント・ファッションモデル、ダンス得意)
小林美恵(ヴァイオリニスト、客員教授、緻密で集中力溢れる)
松任谷由実(シンガーソングライター、ヒット曲多数「春よ」)
和田アキ子(歌手、タレント、レコード大賞、芸能界の姉御)
くわばたりえ(お笑いタレント<クワバタオハラ>のボケ担当)
奥野史子(シンクロナイズドスイミング、バルセロナ五輪銅)
長沼妙佼(宗教家、立正佼成会・創始者)
朱麗華(占術家・気学、日易連合、服飾デザイナー・Fモデル)