「戊辰」は 六十干支の5番目の干支です
心の世界観
戊辰の心の世界観は、春の息吹を受けて育まれる豊かな山々を象徴しています。新緑をたたえ、春の雨を浴びながら、どっしりと大地に根を張る山…これが戊辰の人の心象風景です。春の山が持つ穏やかさと包容力のように、戊辰の人は柔和で親しみやすい雰囲気を漂わせています。器が大きく、周囲を受け入れる心の広さを持つため、人々の信頼を集める存在です。人情に厚く、人付き合いを大切にしながら素直で純粋な心で他人と接します。そのため、多くの人と円滑な関係を築き、楽観的な社交家として周囲を明るくするでしょう。また、春の山が自然を豊かに育むように、戊辰の人も仲間と力を合わせて物事を成し遂げる力があります。リーダーとしての素質を備えており、強い独立心と内なる情熱を秘めています。一度決めたことには全力を注ぎ、最後まで諦めずに取り組む忍耐力と根気強さが特徴です。その中には、物事を自分で切り開いていく強い意志が感じられます。ただし、この情熱や意思が強すぎると、頑固さや無鉄砲さが目立つこともあります。他人の意見に耳を貸さず、自分のやり方に固執するあまり、努力の結果が思うように出ないこともあるでしょう。それでも愛嬌があるため、他人に嫌われにくいという特長もあります。さらに、戊辰の人は柔軟な対応力と幅広い視野を持っており、どんな状況にも対応できる器用さが備わっています。逆境に立たされても、機転を利かせて打開策を見出すことができるでしょう。戊辰の人が理想的な人生を送るためには、春の山のように多くの人をまとめ上げ、共に高い目標に向かう姿勢を大切にすることです。人情の機微に疎く、人に歩調を合わせることは苦手。組織には向き難いところもあります。頑なになりすぎず、他者との調和を図ることで、粘り強さを最大限に発揮できるでしょう。大地に根を張る山のように安定感を持ちながら、確かな歩みで成長を遂げるはずです。苦労と努力で成功する人が多く、学者・芸術家・宗教家に多い傾向。
②五行:土(天干)-土(地支)/比和(同気)
③種類:専旺干支
④十二運:冠帯
⑤納音:大林木(音律:角、納音五行:木)
⑥納音十二運:自衰
⑦空亡:戌亥
⑧羊刃:午
⑨日柱の吉凶星(神殺):紅艶、日徳
⑩六壬神課の十二天将:勾陳
生まれ持った性質(日柱干支)
大衆的な人ですが、わが道を行き、他人の言に耳を貸さないところがあります。束縛されることを嫌い、自由に情熱的に生きて行こうとします。あまり細々としたことを指摘されるのが嫌いです。その為に問題児視されることもありますが、優しさと包容力と情熱からくる人間的魅力がそれをカバーしています。欠点としては大言壮語癖があり、時として他人を見下げたような言葉や態度を取ることがありますが、純情で悪意はありません。本人は意外と忘れています。大雑把な性格なのです。従って、人情の機微にもうといほうです。また、自信家で自尊心も強く、それでいて人が好いので、煽てに弱い性格です。存在感と個性が強く、人に歩調を合わせることが苦手なので、組織の中では勤まりません。肉親思いで家族に対する責任感が強いのですが、結婚運は余り良くない星です。男女とも父母不全の場合が多く、父母が揃っていると、初婚に破れやすく再婚型となります。慈悲心もありますが、偏屈な一面もある人です。寛大で穏和な一面と、のびやかな情緒をもっているかと思うと、がめつい一面と山師的雰囲気もある人です。苦労しながら努力して成功する人も多く、学者・芸術家・宗教家などに多い星です。
運気の傾向【戊辰 冠帯 木性 大林木】
この日生れの人の運気は中の上とします。この日生れの中には、強い意志を持って積極的に行動して非常に成功し、位高く、名声は天下に広まり、財意を大いに積む人もまれにはいますが、それは甚だ少ないもので、気位いばかり先に立って、空威張りして、いつも芽が出ず、損を重ねるような人が多いものです。この生れの中には精神に過激な人がいて、怒気、短気、怨恨、乱暴という悪い性格があったら、少しでも治すようにしないと、いつまで経っても成功しません。それに人と強調を欠き、独断独行して失敗しやすい欠点があり、また孤独性が強く、家庭の運が恵まれない人も多いものです。とにかく意志が強く、物事に熱心なのが大きな特長です。過激な心をおさえ、人と協和し、信愛を旨として行けば幸せはうたがいなしです。病は神経痛、頭痛、心、肝の病、癌、腎病に注意。
■日干が「戊辰」の有名人の例
【男性】
新藤兼人(映画監督、「第5福竜丸」)
森村誠一(作家、ノンフィクション、『人間の証明』映画化)
立松和平(作家、『遠雷』で野間文芸新人賞)
荒木経惟(写真家、独特のエロス観、鼻髭眼鏡、天才アラーキー)
堤幸彦(映像作家、演出家、映画監督、音楽番組バラエティ番組)
假屋崎省吾(カリスマ華道家、”美を紡ぎ出す手を持つ人”)
加山雄三(俳優・歌手〝若大将〟ホテルの倒産で負債を抱える)
岸部四郎(ミュージシャン、事業失敗で自己破産、突然番組降板)
鈴木健二(元NHKアナウンサー、熊本県立劇場館長)
山本文郎(アナウンサー、キャスター、TBS)
森田正光(気象予報士、お天気キャスター、離婚、女に振られる)
桂歌丸(落語家、「笑点」の司会、落語芸術協会会長、肺気腫)
桂小金治(落語、司会)
ラン・ラン(ピアニスト、映画『のだめ…』のピアノ吹き替え)
やしき・たかじん(歌手、ラジオDJ、タレント、関西で活躍)
宇崎竜童(ロック・ミュージシャン、作曲家)
氷室京介(歌手、ミュージシャン)
堂本光一(歌手、<キンキキッズ>)
松岡昌宏(歌手・俳優<TOKIO>ドラム担当・サウナ脱水)
植田訓央(占術家、西洋占星術、語学に堪能、カリカリ博士)
伊泉龍一(占術家、タロット・西洋占術研究、カリスマ占い師)
桐山靖雄(宗教家、宗教団体「阿含宗」管長、阿含密教、占術家)
森寅雄(剣道家・フェンシング選手、渡米〝タイガー・モリ〟)
北天佑勝彦(相撲、大関、二十山親方、腎臓癌で若死、享年45歳)
天龍源一郎(プロレス、幕内力士から転向)
加藤明(バレーボール監督、ペルーに渡り世界一にする)
南井克巳(競馬騎手→調教師、豪腕と言われた元名ジョッキー)
周富徳(広東料理、“炎の料理人”の愛称でTV番組に出演)
土居勝(料理研究家、TV番組に出演、海軍経理学校卒)
加藤秋雪(明治生命CMで感動を与えてくれたダウン症の男児)
はるな愛(タレント、ニューハーフ界のアイドルとして活動)
後一条天皇(平安期第68代天皇、藤原道長の孫、短命享年28歳)
カール・マルクス(思想家、共産主義、経済学、著『資本論』)
トマス・モア(法律家・思想家、著書『ユートピア』、斬首刑)
F・ニーチェ(実存哲学者『ツァラトゥストラは…』・精神病)
スティーヴンソン(冒険小説作家、児童文学、詩人、『宝島』)
ユリ・ゲラー(超能力者、スプーン曲げ、メディア工房と提携)