【基本情報】
■納音: 壬申・癸酉 ■音律: 商 ■五行: 金性
「剣鋒」とは、文字通り「剣の鋒(きっさき)」。それは土の中から掘り出された穏やかな「金」でも、人を飾る優美な「金」でもない。ただひたすらに人を傷つけ、殺めるためにその機能の全てを研ぎ澄まされた武器としての「金」である。
ステンレスや鉄板のような強靭な運を持っています。精神的にも性格的にも肉体的にも鋼鉄のように強い事を意味している。どんなに叩かれようが何しようが耐える時は耐え、そして伸びる時は伸びるという事。たとえ逆境に入っても、鉄板がよく跳ねるように、必ず跳ね返って来る。その魂は生まれながらにして鋼鉄のごとき、強靭な精神と物事の本質を一瞬で射抜く鋭い勘を宿している。とても強くて運命に負ける事がない。性格も勘が鋭いために、物事の判断力が非常に的確。故に世に出て名を成す者も多い。しかしそのあまりの鋭さは、常に「殺伐の気」をその身に纏い、自らを闘争と論争の渦中へと必然的に引きずり込んでいく。
なぜその刃は、血を求め彷徨うのか。そしてその鋭すぎる「妖刀」を世界を救う「聖剣」へと昇華させることは可能なのか。これは単なる性格分析ではありません。一つの魂が抱える根源的な孤独と真の輝きを解き放つための叡智をご案内します。
第一章:愛の枯渇
~なぜ刃は鞘に収まらないのか~
素晴らしい名刀は、その輝きを間近に見ると人を「斬りたくなる」衝動に駆り立てるという。
【釼鋒金】の魂はまさにその抜き身の妖刀のごとき危うさを、常に周囲に放っている。その刃を隠そうとせず、常にギラギラとその切れ味を誇示するかのように生きる。故にその人生は必然的に戦いの連続となる。
しかし注意深く観察するならば、その絶え間ない攻撃性の根源にあるものが決して単なる乱暴さや嗜虐心(しぎゃくしん)ではないことに気づくであろう。その心の奥底には、収穫の秋が全ての潤いを奪い去った後の乾いた大地のような深い深い「渇き」が広がっているのだ。もっと言えば、それは「愛の枯渇」である。
全ての殺伐とした闘争は、愛の枯渇が招いた悲劇に他ならない。その乾ききった魂の大地に、もし一滴でも慈愛の雨が降り注ぎ潤いが戻ってくれば。その刃は戦う理由を失い自ずと鞘に収まり静かにそこにあるだけで人々を魅了する、国宝級の名刀の輝きを放ち始めるだろう。
その闘争とは、実は愛を求めるあまりに不器用で痛切な叫び声なのである。
第二章:『義』という名の暴走
ではなぜ、その愛を求める叫びが他者を傷つける「刃」となってしまうのか。その根底には、金性が本来持つ気高い「正義感」があまりに純粋な形で、そしてあまりに激しい形で暴走しているからに他ならない。金は西の方位を司り、易経ではその徳を「義」と定義する。「文言伝」に「利は義の和なり」という言葉がある。収穫の秋、稲を鋭い刃物で切り落とす「利」の行為は、それが「義」、すなわち「私」という個人の情を捨て、公のために捧げるという精神性と調和して初めてその正当性を得る。
「金」とは本来「私」を捨て他者に尽くす「利他」の精神の究極の象徴なのだ。
【釼鋒金】とは、この「金」の持つ正義感を最も鋭利に、そして攻撃的に表現した魂。その刃は、好き好んで人を傷つけているのではない。ただ自らが信じる「義」のために、あまりに不器用にそして、あまりに真っ直ぐに振り下ろされているに過ぎない。故にその魂を導く第一歩は、その気高い正義感を否定することなく、その表現方法を「攻撃」から「平和に基づく建設的な力」へと変容させることにある。
第三章:感情の鎮静法
~縁と持戒の力~
しかしこの星は、どうしようにも怒りやすい。物理学的に金属が他の物質よりも熱伝導率が高く、熱しやすく冷めやすい(比熱が低い)ように、その感情はまるで瞬間湯沸かし器のごとく一瞬で沸点に達してしまう。この猪突猛進をいかにして制御するか。それがこの星の生涯にわたる修練となる。
そのための処方箋は、二つある。
一つは仏教哲学が説く「縁」の力を深く理解すること。唯識論では、我々の全ての行い(身口意の三業)は、「縁」によって生じると説く(因縁所生)。怒るも怒らぬも実は、我々の自由意志だけでなく誰かとの「縁」がそれを引き起こし、またそれを抑制している。ならば自らを辛抱強くさせ、その鋭すぎる刃を優しく鞘へと収めさせてくれる良き「縁」、すなわち「心から尊敬できる師」や「自分を無条件に受け入れてくれる他者」を、人生の中に意識的に持つことが何よりも重要となる。
そしてもう一つが「持戒(じかい)」の力を育むこと。「持戒」とは、自らが決めた戒律を守り続ける力。現代的に言えば「何があっても毎日続ける」というひとつの「ルーティン」を生活の中に組み込み、それを自らの精神の「錨(いかり)」とすること。すなわち、自分にとって良い習慣を身につけることである。
食事の前に静かに手を合わせるその数秒の静寂。朝、必ず同じ時間に同じ道を歩くその繰り返しのリズム。その一見非効率な営みこそが荒れ狂う感情の海を鎮め、心を静かな凪(なぎ)の状態へと導く最も確実な自己鍛錬となるのである。
【釼鋒金】という星は、確かに他のどの魂よりも危うさと脆さを持つ。しかしその内に秘めた強大なポテンシャルを正しく導き昇華させることができたなら、その輝きは他のどの魂をも凌駕するだろう。
自らの刃の鋭さが愛の渇きから生まれていることを自覚し、その刃を振り下ろす動機が単なる自己満足の「義」ではなく、真に世界を調和させるためのものであるかを常に自問する。そして「縁」と「持戒」の力によってその荒ぶる心を静かに整える。その困難な道を歩み抜いた時、あなたはもはや人を傷つける「妖刀」ではない。
閉塞した時代の闇を切り裂き、人々を新たな光へと導く一振りの「聖剣」となっていることでしょう。
それこそが【釼鋒金】という気高いエスプリに与えられた最高の栄光なのである。
🅰:壬申 長生
運気に福運があって、若い時には人の信頼と寵愛を受け。妻徳があって、結婚にも恵まれる。大体、女性は美しい人が多い。他に五行や変通星が良ければ内助の功があり、職業は男性的な仕事が良い。五行・四柱が良ければ上部の仕事に就ける。女性は頭が良くて、国家公務員とか事務官、看護婦、警察官など、なかなかやり手が多い干支です。
🅱:癸酉 病
十二運が「病」となっていることもあって、A)壬申長生に比べて運の発展が遅い傾向がありますが、中年から発展があります。親のが薄く、親元を早く離れたり、親との意見対立で苦労します。反面、辛抱と忍耐強さを持ちます。男女とも結婚の運気は悪くないが、女性は異性に対して好き嫌いがハッキリしているので、お見合いなどの単調な結婚は避けたほうがいい。職業は男女とも何でも出来ますが、特には学問、芸能、技術等に才能を発揮します。女性は会社の秘書などが合っている。大病しやすいので、倒食には注意が必要です。
釼鋒金の著名人 |
---|
aikoさん 1975年11月22日生まれ |
芦田愛菜さん 2004年5月23日生まれ |
川口春奈さん 1995年2月10日生まれ |
宮崎あおいさん 1985年11月30日生まれ |
菅田将暉さん 1993年2月21日生まれ |