壬午は六十干支の１９番目の干支。天干の「壬（みずのえ）」は陽の水のエネルギー。全てを呑み込む広大で深遠なる「大海」を象徴。地支の「午（うま）」は陽の火のエネルギー。一年で最も勢いの強い真夏の「太陽の炎」を象徴。この干支は「水剋火（すいこくか）」—大海の水（壬）と太陽の炎（午）という宇宙で最も相反する二つの巨大なエネルギーが常にその魂の内側で激しく、そして壮絶にせめぎ合うという究極の「葛藤」の構造によって成り立っています。あなたの魂は生まれながらにして、この破壊的なまでの「混沌（水）」と創造的なまでの「情熱（火）」を同時にその身に宿しその壮絶な矛盾の中から他に類を見ない天才的な「革新性」を生み出すという気高い宿命をその身に帯びているのです。
Chapter１.心の世界観
～真夏の太陽に照らされ無限に輝く紺碧の海原～
壬午の心の世界観は、全てを生命力で満たす真夏の太陽。そして、その灼熱の陽射しをその全身に受け止め、紺碧の輝きをキラキラと無限に反射し続ける広大な「海原」。真夏の太陽に照らされる青い海をイメージ。灼熱の陽射しと清らかな大海水は真逆の要素になりますが、バランスが整うと陽光が水面に反射し、とても美しく輝く様を表しています。真夏の太陽の下でキラキラと輝く海のように、自由でのびのびと明るくおおらかな雰囲気を放ち、清らかな心の持ち主。豊かな感性と天真爛漫に自由を楽しみ高い理想を追いかけ果敢にチャレンジする姿に、憧れを抱く人も多そう。「この人がいると、楽しい雰囲気になる!」そんな空気を全身から放っているので自然と周囲から視線を集めます。自分の好きなものや得意なことを大事に自分らしく本当にやりたいことを明確化させ目標へ向かって成長するのが理想的です。時代の潮目を読む先見の明を持つ。常人離れした才能で活躍できる可能性のある人。
②五行：水（天干）－火（地支）／水尅火
③種類：蓋頭干支
④十二運：胎
⑤納音：楊柳木（音律：角、納音五行：木）
⑥納音十二運：自死
⑦空亡：申酉
⑧羊刃：子
⑨日柱の吉凶星（神殺）：飛刃、禄馬同群（禄馬同郷）
Chapter２.その運命：
～波乱万丈の航海と自らが流れとなる～
『壬午』の人生は多くの場合、穏やかな安定した道のりとは無縁です。
それは、自らの内に渦巻く嵐のようなエネルギーをいかにして社会を、そして世界を変革するための一つの巨大な「潮流」へと昇華させていくかという波乱に満ちた英雄の旅路となります。
生まれ持った性質（日柱干支）：
～天真爛漫な輝きと内に秘めたる時代の先見性～
『壬午』のあなたは、真夏の海のように明るくおおらかで自由な雰囲気を周囲に放っているでしょう。「この人がいると場がパッと楽しくなる」—そんな天性のカリスマ性で、自然と周囲からの視線を集めます。ちょっと目には瓢々として鈍感に見えますが、内面は繊細な神経を持っています。知的で聡明、内向的なので結論を急がないタイプ。大器晩成型です。明るく社交的で、世話好きですが、束縛を嫌い、自由を愛します。表面は少し無愛想ですが、根は案外神経質な部分があります。多趣味で、無邪気なところがあります。また平凡を嫌い、夢を見る所もあるので希望と現実が合わず、挫折したり、またその為に誤解されたりします。素直で天真爛漫ですが、気分にムラがあり、やや飽きっぽく心変りしやすい処があります。従って、良い時と悪い時の差が激しく、その分運気も不安定になりますし、周囲の人を混乱させるもとになります（勿論、安定性・不安定性は四柱にもよります）。男性は異性問題に注意を要します。女性は明るく拘らない性格なのですが、多少理屈っぽい面があります。大胆に振舞う女性が多いので、はた目には太っ腹のように見えるかも知れませんが、内心は意外と感受性が強く小心な処があります。不思議に、資産家に嫁すか、実家が資産家という女性が多い星です。
天賦のアイデアと天真爛漫な行動力：
あなたは生まれながらにして、常人が決して思いつくことのない天才的な「アイデア」の宝庫です。そして、その高い理想を恐れることなく果敢にチャレンジしていく天真爛漫な「行動力」を持っています。その自由でのびのびとした姿に多くの人々が憧れを抱くでしょう。
内に秘めたる鋭い感受性と先見の明：
しかし、その明るく華やかな仮面の下には清らかな大海水のように、物事の本質を静かに、そして深く見通す鋭い感受性が宿っています。あなたは、ただ楽しいだけの人ではありません。常に時代の半歩先を行きその「潮目」を読む驚くべき「先見の明」をその内に秘めているのです。
運気の傾向【壬午 胎 木性 楊柳木】
この生れの人の運気は中の下とします。人に一歩も譲らぬ闊達な気性があって、積極的に働いて晩年には大成する人がいます。しかし一方では気性がムラで、泣いたり笑ったり気ままなところがあり、酒色におぼれ、ギャンブルに熟中し、普段はケチで義理を欠くが、詰まらぬことに大金を浪費して惜しまぬ人もいます。とにかく虚栄心を捨てて地味に働かねばいけません。わがままを押さえて、目上や周囲の人々の意見に従い、さらに金銭を大切に使い、義理を厚くすれば自然と人望も集まり、財禄も積まれて幸せがきます。病気は胃、腰の痛み、腫れ物、貧血に注意。
あなたの使命は、内なる「水」と「火」の葛藤をなくすことではありません。
むしろ、その壮絶な「矛盾」こそがあなたの天才性の源泉であることを深く自覚すること。
大海（壬）の全てを呑み込む、「包容力」と太陽（午）の全てを照らし出す「情熱」。
冷静な「知性」と燃えるような「行動力」。
その相反する二つの力を自らの内で、自在に使いこなすことができた時、あなたは他に敵のいない唯一無二の最強の存在となるのです。
Chapter３.二つの潮流：
～楊柳木の異なる物語～
『壬午』は、「楊柳木（ようりゅうぼく）」という納音に属します。
これは「風にしなやかになびく柳の木」を象徴します。嵐と太陽（壬午）の魂を持ちながらその本質的な使命は自らが「柳」となりどのような時代の風にも柔軟に対応し生き抜いていくことにある。この「激しさ」と「しなやかさ」の驚くべき共存こそがあなたの他に類を見ない生存戦略の鍵なのです。
あなたの使命は、ただ、その天才的なひらめきで、世界を、破壊し、変革するだけではありません。
その、革命の嵐の後で、新たな時代の、変化の風に、誰よりも、しなやかに、そして、たくましく、適応し、生き残り、そして、次の時代の「種」を、蒔いていくこと。
あなたが、その、天才的な革新性と、柳のような、驚くべき柔軟性を、同時に、発揮する時、あなたの存在そのものが、多くの人々にとって、**変化の時代を、生き抜くための、最高の「手本」**となるでしょう。
Final Chapter.
あなたは時代の羅針盤そのものとなる
『壬午』のあなたにとって人生とは、自らの内に渦巻く嵐と太陽の壮絶なエネルギーを恐れることなく受け入れ、それを新しい時代を創造するための革命の力へと昇華させていく気高い旅です。
その常識を嘲笑うかのような鮮やかなアイデア。
その全てを見通すかのような深い、しかしどこか憂いを帯びた眼差し。
やがて多くの人々が、その混沌とした時代の行く末に迷った時、あなたのその常識外れの、しかし真実を突いた、一言に未来への希望の光を見出す日が必ず訪れるでしょう。
あなたは、ただあなたらしくその矛盾に満ちた美しい嵐を生きればいい。
その予測不可能なあなたの存在そのものが、この停滞した世界がずっと待ち望んでいた未来を指し示す「羅針盤」なのですから。
日干が「壬午」の有名人の例
【男性】
愛新覚羅溥儀（中国最後の皇帝、「ラストエンペラー」の主人公）
堤康次郎（西部鉄道・創業者、衆議院議長、”ピストル堤”）
橋本登美三郎（国会議員、自民党、ロッキード事件で逮捕）
佐藤観樹（国会議員、社会党→民主党、元週刊文春編集部・出版）
源田実（政治家、軍人、海軍航空隊の指揮官）
小和田恒（官僚、事務次官、雅子皇太子妃の父）
中山隼雄（経営者、セガ・エンタープライズの社長、ゲーム開発）
松田憲幸（実業家、ソースネクスト社長、日本ＩＢＭから独立）
前田青邨（清新な画境を開いた日本画家の巨匠）
高野孟（政治評論家、ジャーナリスト、「インサイダー」編集長）
北野大（淑徳短大教授、ＴＶコメンテーター、北野武の兄）
山田恵諦（宗教家、仏教僧、天台宗座主、長命）
ポール牧（漫談、僧職、「指パッチン」、離婚、鬱病で飛降自殺）
川島雄三（映画監督、急死、”昭和の戯作者”と呼ばれる）
熊井啓（映画監督、『忍ぶ川』『海と毒薬』、紫綬褒章を受賞）
白竜（俳優、歌手、シンガーソングライター）
牧冬吉（俳優、「仮面の忍者 赤影」白影役、「隠密剣士」）
いしだ壱成（俳優・音楽活動、大麻所持・ＬＳＤ所持等で逮捕）
波田陽区（お笑い芸人〝ギター侍〟、着流し姿で「～斬り！」）
三上丈晴（編集者、学研オカルト雑誌『ムー』第５代目編集長）
村上允俊（レポーター、ワイドショー）
大川慶次郎（競馬評論家、競馬の神様、１日全レース的中の記録）
小出義雄（マラソンの監督、高橋尚子を担当、長距離界の名将）
アニマル浜口（レスリング・コーチ、元プロレスラー、気合だ！）
土屋ジョー（キックボクサー、ＷＫＡムエタイ・バンタム級王者）
平野寿将（料理家、料理店プロデュース、家賃滞納で提訴される）
ギュスターヴ・ドレ（イラストレーター、版画・挿絵、聖書画）
テレンス・ヤング（映画監督、映画００７シリーズ初期の監督）
【女性】
広中和歌子（参議院議員、広中平佑の妻）
小川真由美（女優、映画「復讐するは我にあり」「空海」他）
水の江滝子（女優、生前葬をする）
栗原小巻（女優）
浜美枝（女優）
松嶋菜々子（女優、ＮＨＫ大河ドラマ「利家とまつ」のまつ役）
沢尻エリカ（女優、高城剛氏と離婚、事務所解雇、大麻で逮捕）
設楽りさ子（女優、モデル、Ｊリーグ・三浦知良と結婚）
沖直未（女優）
長谷直美（タレント、女優）
吉本多香美（女優、親子でウルトラマンに出演）
八神純子（歌手・作曲・キーボード奏者、「水色の雨」、渡米）
高田みづえ（歌手、タレント、相撲取りと結婚）
長山洋子（歌手・女優、アイドル歌手→演歌歌手、外人と結婚）
鈴木蘭々（タレント、女優、歌手、「湘南女子寮物語」）
キャシー中島（タレント、ハワイアンキルトの作家、日米ハーフ）
近藤サト（フリーアナウンサー、フジ、ナレーター 略奪愛）
桜樹ルイ（アイドル歌手からＡＶ女優に転身）
山本翔子（ゴルフ、「カワイコちゃん」タイプ）
パトリシア・ハイスミス（作家、サスペンス／太陽がいっぱい）
ルチアナ・ヒメネス（モデル、歌手ミック・ジャガーの元恋人）
